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【グラニュース】


小川、若手に喝

2013年9月10日 紙面から

 名古屋グランパスのMF小川佳純(29)が9日、若手に愛を込めたダメ出しをした。8日の天皇杯・長野パルセイロ戦では主力を休ませるために出場機会の少ない若手が先発起用されたが、力を出し切れずにチームは敗れた。小川は「チャンスをものにしようとする姿勢が見えない」とバッサリ。レギュラーを脅かす気迫を持てとげきを飛ばした。

 JFLの長野相手に喫した屈辱的敗北のショックは大きかった。練習前のミーティングはお通夜のように静まり返り、「きのうの負けは恥だ」と怒鳴るストイコビッチ監督の声だけがグラウンドに響いていた。

 指揮官の怒りに同調したのが若手の兄貴分的存在のMF小川だ。「きのうの負けは選手の実力不足。個人個人がダメだから負けた」。後半から出場した自らの出来も含め、選手個々のパフォーマンスの悪さを指摘した。

 特に先発に抜てきされた準主力組には手厳しかった。「この機会にポジションを奪ってやろうという選手がどれだけいたのか」。田口とヤキモフスキーはハーフタイムで交代。石櫃は不用意にレッドカードを受けた。FWの永井と矢野も物足りない動きに終始した。

 小川は「永井も貴章(矢野)も泰士(田口)ももっと頑張ってほしい。永井はきのうのようなプレーだと、『やっぱり後半途中からか』と見られてしまう」。チームを思うゆえの辛口エールが、次々に口をついた。

 小川自身、順風満帆なサッカー人生を送ってきたわけではない。「2、3年前は試合に出られない時期があった。それでいいと思ったことは一度もなく、途中出場でも1点取ってやろうと思っていた」。向上心を強く持ち続けてきたという。

 天皇杯初戦敗退の痛みは簡単には消えない。せめて小川のダメ出しに応える選手が現れれば、この敗戦にも意味ができる。 (木村尚公)

 

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