清水章弘さんの「現役東大生が教える! 頭がよくなる7つの習慣」を読んで、「勉強法」についての共有って大切だなぁ、と思い至りました。
多くの人はそもそも「勉強のやり方」を知らないがために、勉強がうまくいかないのではないでしょうか。ぼくはテスト勉強が得意な方で、TOEICは895点、受験時代は全国模試でTOP500には常にランクインしていた過去があります。世界史は偏差値で80ありました。
清水さんに習って?そんなぼくの勉強法を公開してみようと思います。まずは「英単語を覚えるコツ」。
単語集に加えて、関心がある領域のニュース記事を読む
英単語を覚える上でやってはいけないのは、「単語集だけ」で英単語を覚えようとすることです。個人的な感覚値として、単語集だけで記憶しようとすると、本来発揮できる力の30%程度まで学習効率が落ちます。要するに、単語集だけだとなかなか覚えられないのです。
ではどうすればよいか。話は簡単で、自分が関心のある領域のニュースを毎日読むようにすればいいのです。
たとえばIT業界に勤めているのなら、IT関係のニュースを毎日15〜30分読んでみましょう。すると、わからない単語や文法に出会います。文法はともかく、単語はすぐに調べられるので、その場で辞書を引いて調べましょう。その際、わからなかった単語をノートなどに記録しておくと完ぺきです。
単語がわかると、不思議なことに文意もある程度わかるものです。文意がわかるということは、文法をある程度理解できているということです。ニュースに触れるだけで、単語も覚えられるし、文法も理解できるようになるわけです。さらにいえば、IT業界に関する最新の知識まで仕入れることができます。
ここで注意したいのは、関心のない領域のニュースを読んではいけない、ということです。たとえばぼくは、金融や医療関係のニュースは基本的に読みません…というか、TOEIC895点あっても、そういう文章は専門用語が多くて、読みにくいのです。自分の関心がある業界なら、そういった専門用語、独特の言い回しも、苦痛なく覚えることができます。
特に関心がある領域がない、という場合は、比較的易しい英文のニュースサイトを読むとよいでしょう。ぼくは大学受験時代にJapan Timesのニュース記事を毎日数本印刷して、学校で読み込んでいました。慣れてくると読み解ける本数は増えていきます。
特定の領域のニュースをチェックするツールとしては「zite」が激しくおすすめです。以前解説記事を書いているので、こちらをご参照ください。マジで神ツールです。
[情報収集] IT業界の人間ならスマホアプリ「zite」は使っておくべき – ihayato.書店 | ihayato.書店
また、単語帳のなかにはニュース記事を題材にしているものもあるので、そういったシリーズを手にしてみるのもオススメです。ぼくは速読速聴シリーズを使っていました。
文法を理解したい、調べたい場合は「ロイヤル」が定番ですね。一冊持っておくと学習効率が上がりそう。
言葉を分解して理解する
もうひとつ、大変重要なテクニックが「言葉を分解して理解する」こと。
たとえば「proclaim」という単語に出会い、この意味を覚えようと考えます。この場合、「proclaim」を「pro」「claim(主張する、言い張る=日本語でいう「クレーマー」の「クレーム」)」のふたつにわけて考えると、記憶が定着しやすくなります。
「pro」というのは接頭辞として使われる場合、「出す」「前に」などのニュアンスがあります。「produce(プロデュース)」とか「procedure(手順、手続き)」とかの「pro」も、そんなニュアンスがありますよね。
というわけで、「proclaim」は「pro(前に)」と「claim(言い張る)」の組み合わせだと考えられます。普通に言い張るんじゃなくて、すごい言い張っているわけですね。
で、「proclaim」の意味を調べてみると「〔正式に~を〕公表[宣言・宣告]する」「~を明白に示す、~であることを明らかにする」なんて意味があることがわかります。確かに、「宣言する」というのは普通に言い張るのとはまた違うレベルの話です。
そんな感じで、単語を分解して理解、記憶しようとすると、学習効率が向上します。単語帳や辞書によっては丁寧に分節化してくれるものもありますが、そこまで細かく書いてくれないので、気になったときは自分で調べてみるのがよいでしょう。
調べてみたら、こんな便利なサイトを発見しました。これ、上手く使えば単語帳の代わりになりますね。
Gogengo! – ゴゲンゴ! – 英単語は語源で楽しく!
動作付きで、単語を口に出して読む
上のふたつはよく言われることなので知っている人も多いはず。最後にぼくが伝えたいのは、あんまり人がやっていないであろう「動作付きで、単語を口に出して読む」というテクニック。
記憶を定着させるためには、様々な形で刺激を与えるのがコツです。ニュースを使う、言葉の成り立ちを辿るというのも、刺激を多様化させるアプローチといえます。
そのなかでも「動作付きで、単語を口に出して読む」というのは、究極の刺激になり、かなり強烈に記憶に叩き込まれます。これはどうしても覚えられない単語があるときに使えるテクニックです。
具体的にどうするか。相当アホなので、誰にも見られない場所でやりましょう。
たとえば「urine」という単語を記憶したいとき。これ、「尿」という意味です。発音は「júərin(ユァーリン)」。なかなか覚えにくそうです。
そんなときは、自分が小便をしているときのポーズを取って、恍惚とした表情で「ユァ〜〜〜リン」と、10回ほど口に出しましょう。あくまで発音は「júərin(ユァーリン)」なので、「ゆぁーり〜〜〜〜ん」などと、アクセントのある箇所を間違えて読んではいけません。忠実に、「ú」にアクセントを置きましょう。恍惚と。
男性の場合は、あたかも本当に小便をするかのごとく、パンツをおろしてみると、尚、記憶が定着するはずです。また、実際に小便をするときに「ユァ〜〜〜リン」と漏らすのもオススメです。そこまでやれば絶対覚えます。
マジでアホみたいですが、これ、すごい勢いで記憶が定着するんです。ホントに、騙されたと思ってやってみてください。
上で取り上げた「proclaim」なら、どうしても覚えられないときは、「宣誓!」みたいなポーズと取って「プロクレェェェィム!」と10回くらい叫ぶと、否が応でも覚えます。人が見ていないところでやりましょう。
「metaphysical(形而上学的)」など、意味と動作を紐付けることが難しい場合は、必殺技を出すような勢いで「メタフィジコー!!」と叫ぶだけでも、結構覚えられます。蝶にでも変身するようなポーズを取りつつ。
ぼくは以上の3つのテクニックを使って、TOEICを895点まで伸ばしました。もう5年以上前の話なので記憶が曖昧ですが、リーディングはほぼ満点だったはず。向き不向きはありますが、一応実績があるので、騙されたと思って試してみてください。ホントに記憶効率上がりますよ。
より基礎的な勉強の考え方は、こちらの書籍にとてもよくまとまっています。中高生向けですが、大人が読んでも参考になります(現役東大生が語る、「勉強をしているつもり」の人の特徴)。