Updated: Tokyo  2013/09/10 06:44  |  New York  2013/09/09 17:44  |  London  2013/09/09 22:44
 

9月9日の欧州マーケットサマリー:株も独債もほぼ変わらず

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  9月9日(ブルームバーグ):欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)


為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3259   1.3178
ドル/円             99.61    99.11
ユーロ/円          132.07   130.63


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  305.84     -.26      -.1%
英FT100     6,530.74   -16.59     -.3%
独DAX      8,276.32    +.65      +.0%
仏CAC40    4,040.33    -8.86     -.2%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .26%        -.01
独国債10年物     1.96%       +.01
英国債10年物     2.96%       +.02


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,390.00    +3.00     +.22%
原油 北海ブレント        113.82     -2.30    -1.98%

◎欧州株:ほぼ変わらず、米国の対シリア軍事行動の可能性に注目

9日の欧州株式 相場はほぼ変わらず。米国が対シリア空爆を週内に決定するかが注目される中、予想を上回った中国輸出の伸びが相場を支えた。

英3位のエネルギー会社、BGグループは5.1%安。来年の生産が自社予想を下回るとの見通しが売り材料。一方、フランスの鋼管大手、バローレックは3.6%上昇。同銘柄の投資判断をケプラー・シュブルーが引き上げた。

ストックス欧州600指数 は前週末比0.1%安の305.84で終了。6日には0.5%上げていた。米雇用統計で雇用者数が予想を下回ったことから、米当局が債券購入を縮小するかどうかを見極めようとする動きが強まった。

ハーグリーブズ・ランズダウン(ロンドン)の株式部門責任者、リチャード・ハンター氏は電子メールで、「中国の経済指標がまあまあで、五輪開催決定で日本株が買われたものの、シリア情勢をめぐる不透明感の継続と米緩和策縮小の公算から欧州株はやや圧力を受けている」とし、「こうした二つの懸念のうち一つまたは両方が解決、ないしは少なくとも対応がなされるまで、遠慮がちな投資家はリスク回避の姿勢を維持する公算が大きい」と語った。

中国税関総署の8日の発表によると、8月の輸出は前年同月比7.2%増と、ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想中央値の5.5%増、7月の5.1%増をいずれも上回る伸びとなった。

対シリア軍事攻撃への支持を訴え、オバマ米大統領は今週、攻撃計画に懐疑的な米議会や消極論が根強い米国民に対し、最後の説得に乗り出す。先週の20カ国・地域(G20)首脳会議で、同大統領は対シリア攻撃について各国首脳を説得できなかった。

9日の西欧市場では18カ国中10カ国で主要株価指数が下落。仏CAC40指数は0.2%、英FTSE100指数は0.3%それぞれ下げた。独DAXは0.1%未満の上げとなった。

原題:European Stocks Little Changed as ChineseExports Beat Forecasts(抜粋)

◎欧州債:ドイツ10年債、ほぼ変わらず-米緩和縮小をめぐる観測で

9日の欧州債市場ではドイツ10年債が前週末からほぼ変わらずとなり、同利回りは1年5カ月ぶり高水準付近にとどまった。米金融当局が18日に債券購入プログラムの縮小を決定するかどうかが注目されている。

イタリア国債もほぼ変わらず。同国の上院委員会がベルルスコーニ元首相の議員資格を剥奪すべきかどうかの審議を開始することを背景に、連立政権の安定に影響を及ぼすとの懸念が広がった。米国債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は縮小。先週末発表された米雇用統計で8月の雇用者数がアナリスト予想を下回り、米緩和縮小観測が後退したことが背景にある。ドイツ政府は11日の国債入札で10年債を50億ユーロ発行する。

クレディ・アグリコルCIB(ロンドン)の欧州金利戦略責任者、ルカ・イェリネック氏は「米雇用市場に活力がない状態が続いているという事実で、米当局の緩和縮小時期をめぐる問題が浮上している」と指摘。「縮小規模も問題だ。相場は現行水準で横ばいとなっているようで、動きそうにない」と語った。

ロンドン時間午後4時38分現在、ドイツ10年債利回りは1.95%。6日には2.05%と、2012年3月21日以来の高水準となった。同国債(表面利率1.5%、2023年5月償還)価格は96.035。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト34人を対象に行った調査中央値によると、来週17、18両日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では量的緩和の100億ドル縮小が予想されている。

ドイツ10年債と同年限の米国債のスプレッドは5bp縮小し93bp。8月1日は104bpだった。

英国債相場もほぼ変わらず。英公債管理局(DMO)は今週、2023年と44年償還の国債を計65億ポンド発行する。

英10年債利回り は2.94%。5日には11年7月以来の最高となる3.01%に達した。同国債(表面利率2.25%、2023年9月償還)価格はこの日、94.05。

原題:German Bonds Little Changed on Fed Taper,Berlusconi Speculation(抜粋)Pound Rises to 12-Week High as Osborne SaysEconomy Recovering(抜粋)

更新日時: 2013/09/10 03:02 JST

 
 
 
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