香港株(終了):ハンセン指数、今年の下げ消す-中国指標受け
9月9日(ブルームバーグ):香港株式相場は上昇。ハンセン指数 は年初来の下げを帳消しにした。中国の輸出が予想を上回る伸びとなったほか、インフレ率が緩かな水準にとどまったことを受け、同国の景気回復に対する期待が高まった。
中国3位の銀行、中国農業銀行(1288 HK)は4.6%高。一部の銀行が同国で初めて優先株の発行を許可される可能性があるとの報道が好感された。ドイツのBMWが提携する華晨中国汽車 (ブリリアンス・チャイナ・オートモーティブ・ホールディングス、1114 HK)は3%高。業界の海外展開に向け政府が支援策を講じるとの観測が支援材料。
売買停止となっていたペトロチャイナ(中国石油、857 HK)は取引が再開され1.3%高。当局による汚職調査を受けている同社は、新たな幹部が調査対象となっているとの一部報道を否定した。
ハンセン指数は前週末比129.43ポイント(0.6%)高の22750.65で終了。構成50銘柄中、値上がりと値下がりの比率は約2対1。ハンセン中国企業株(H株 )指数は同1.9%高の10528.69。
岡三証券の忍足真理マーケットストラテジスト(香港在勤)は、経済指標を背景に中国本土の株価動向が良好という事実が香港市場の追い風になっていると分析。インフレに関する懸念は今のところ落ち着いているとの見方を示した。
原題:Hong Kong Stocks Erase Year’s Loss as China Trade BeatsEstimate(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:香港 Kana Nishizawa knishizawa5@bloomberg.net
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更新日時: 2013/09/09 18:19 JST