祝福の鈴の音

2012年08月

お盆休みをとることができた。
この仕事を始めて、お盆休みらしい休みは初めてさ。
日光川治塩原旅行を終えて、君への思いは一気に高まり、今夜君に会いに行くよ。
どうしても金曜日の夜の最終に間に合わせたいのさ。
そんなことを君に話しても、君は「本当に来るの?」って半信半疑w

もちろん行くさと新幹線に乗り込む前にパシャリ♪最終前に乗り込み成功!
出発!






新幹線が動き出したことを告げると、
君はもうドキドキが止まらない様子でw、なんて可愛いんだろうって一人ニヤニヤしながら京都へ向かう。
到着♪
京都に降り立ったのは大学受験以来だなあなんて思いながら、
君に会える喜びをいきなりさらけ出すのもいかがなものかと少し神妙な顔をしてみたりした。
ま、それも数十秒と持たずに君に速攻で電話をしたよねw

八条口の下まで車を回してくれてる君を探すのに、そう苦労はなかったよ。
マーチもしっかり確認して、超早足で君に近づく。

京都の君を見るのは初めてだ。
なんだか少し大人びて見えるような気がするくらい、君は運転中だからか前ばかり見てる。
緊張してたのかな、恥ずかしいのかな、なんて思いながら、京都の夜の町並みをドライブしたね。

あと、松葉杖!
日光旅行の直後に肉離れを起こして、本当びっくりしたし、改めて松葉杖を見ると泣きたい気分になったよ。
僕は、東照宮で石段を歩かせすぎたのが原因だと思ってて、
君は扇風機の当たりすぎだって言うけど、うな垂れる僕がいたね。

マンションの前を通って、二条城方面へ向かう。

京都国際ホテル http://www.kyoto-kokusai.com/
君が予約を入れておいてくれたね。
めちゃ嬉しかったよ。ありがとう♪
しかも、二条城の真ん前!
新選組好きの僕には、本当嬉しい。
君は、きっとそういうことも分かって探してくれたんだろうなあって思ったよ。
(当日予約で6,500円くらいだったことに驚いたのは翌日だったね)

ホテルに入って、部屋も広くて、窓から二条城がバーンって見えて、もう最高♪
君も部屋の広さに喜んでいて、
そんな君を見てると、僕はもう・・・なにがなんだか破裂しそうな気分だったんだ。
京都国際ホテル~部屋から見た夜の二条城&堀川通り20120810
もう一つサプライズに君は京都の地ビールを買っておいてくれたね♪
ありがとう。めっちゃ嬉しかったよ。
このブログ、地ビール紀行でもありますw
京都国際ホテル2~京都地ビール

仕事を終えてそのままやってきた僕をみかねて、君は食事に誘ってくれたね。
足が痛いのに大丈夫?って思いながら、
君の優しさが嬉しくて、そして、君と一緒に歩くのがめちゃ嬉しかったんだ。
(単に、君がお腹が空いていただけっていう訳じゃないことを祈ってる)

ホテルを出て、ふらっと裏通りに出て、
松葉杖の君は僕に寄り添うように歩き、僕の腕にしっかり摑まっていたね。
君が愛おしくてたまらないんだ。

遅くまでやってそうなお店ということで、中に入る。 es http://tabelog.com/kyoto/A2602/A260203/26013989/
ドリンクメニューも充実してて、軽く飲んでくにはもってこいのお店だったね。
君とお酒を飲めるのがとっても楽しい。

夜も遅いということで、お店で飲むのはそこそこにして、ホテルへ戻る。
地ビールでまた乾杯をして、笑いっぱなしの時間を過ごして、
君と出会えて本当に良かったと思っていたんだ。
そして、ビールを飲む君の嬉しそうな顔を何度でも見たいと思ったw
ビールは付き合い程度と聞いていたけど、これが結構飲むww
日光ですっかり地ビールに興味を持つようになったね♪

川治温泉の柏屋さんと違うのは、
「手ぐらい繋いでやってもいいんだぜ」って言わずに、するりと二人とも同じベッドに入ったこと。
僕は、京都に降り立つ前から今夜君を抱こうと思っていた。

君に口づけをし、強く引き寄せて、抱いた。
礼儀だと思って聞いた理研を付けなくていいと言う君を見て、
あとは夢中で抱いた。
愛おしくてたまらない。
もう我を忘れて君を抱いた。
君も僕の熱情に応えるかのように、足を腰に絡めてくる。

あたりは白み始めていた。
二条城の蝉がどのくらいいるんだろう。ものすごい勢いで鳴き始めた。
その鳴き声は何重にも輪になって、まるで抱き合う僕たちを包み込むようだった。
僕は目を閉じた。
輪の中に身を投じ、そして委ねた。
眼を開けると、快感に身をよじる君がいて、この不思議な感覚の中で僕たちは解け合い、果てた。

京都国際ホテル~窓辺から二条城

左ひじが摩擦で皮が破れ、血が滲んでいた。
苦笑いの僕と、驚く君。
そう、ここから僕たちは愛を深め合ってゆくんだ。

16号線を走り、ロジャースを横に通り過ぎ、ガレージに入る。
家に着いたのは21時くらいだったかな・・・。

少年は後部座席で眠ったままだったから、そのままにして、家にあがってもらったね。
ガレージから暗い細道を段差に気をつけてと声をかけながらすり抜けて、家に入る。

掃除しておいてよかったなあってこの時ほど思ったことはなかったよww
まるでゴミ箱の中で生活しているような暮らしぶりだったからね。
綺麗にしてることを褒められて照れた。

まあ、後日上辺だけ綺麗にしていた自分が大っ嫌いになったわけだけどね。

二人でソファに座って、少し疲れた身体を互いに預けたね。
君は、不意に「ねね、顔とか触らせて」って言うもんだから、驚いたよ。
よく頑張ってるねって声をかけながら顔を撫でる君に心が温かくなった。
しばらく時間がゆっくりと流れていく・・・。
言葉ならなかった。ただただ心地よさを感じていたよ。

車に残してる少年も気になるし、そろそろ行こうかってことになって、
二人ともまた感傷に浸り、玄関前で抱き合ったね。

君は僕にキスをしてくれた。
一瞬ね、完全に時が止まったよ。
吸い込まれた。
僕は、鞄を持ったままの君から鞄を降ろさせて、ギュと抱きしめた。
強く抱きしめて、君のぬくもりを感じながら、
今の自分は一時の感情に走ってるんじゃないだろうかと自問自答した。
少年のこと、お兄ちゃんのこと、京都。自問自答したさ。
感情的な迸りは一瞬で過ぎ去っていくもの。
それは、その瞬間だけ快感かもしれないが、それはあまりにも君に失礼だと思った。
だから、一時の感情ならこのまま腕を解くべきさと自分に問うていたんだ。

しばらく強く抱きしめていたね。強すぎて苦しかったかもしれない。
そして、僕は一時的な感情なものかと答えを出し、今度は僕から君にキスをしたね。

僕は中途半端な気持ちでキスはしない。
惚れっぽくもないし、手さえも気持ちがなければ握りもしない。
だから、僕から君にした最初のキスは、僕なりの覚悟をもったものだったんだよ。
抱きしめながら、君を守りたいと思った。
だけど、出会ったばかりの君にそんなことを言っても、
きっと唐突過ぎて、気味悪がられても嫌だなあと思ってね。
それで、せいぜい吐いた言葉が「ずっと見ていくからね」だった。
君が「何言うてんのん??ん??」みたいな顔をしたもんだから、それ以上の言葉を添えることもなく、
もっと君のことを色々知りたいって思ってるって言ったんだよなあ。
ますます?マークが広がっていきそうだったのに、
君は涙を拭きながら「ありがとう」と小さく言ってくれたね。

本川越駅まで一緒に行って、運転席を交代して、僕はドアを閉めた。
ドア越しに手を握って、何度も口づけを交わしたね。
もっと僕の気持ちを伝えたかった。
それなのに、なんでだよって思うほど言葉にならない。
だけど、心の中で何度も君に言っていたんだよ。
僕は君を守ると。その飾り気のない笑顔も、そして流れる涙も。
そういうひとつひとつを守っていくよと。

君と眠ったままの少年を見送り、君はハザードを付けてくれて、その後左折していった。
僕は自転車で家路を着いて、君が漬けた梅干しを食べた。
その頃君が川越ICがどこにあるか見失って放浪しているとも知らずにね。
そして、目を覚ませた少年が泣きじゃくったことも知らずに。

120805_230946




本当に楽しくって自然体でいられた旅行だったね。
1泊2日とは思えないほど、本当に濃い旅行だった。これから君といろんなところを回りたいなあって思った。
そして、僕は君に対する気持ちが変化していき、その自分自身の気持ちにも気づいた。
君とずっと一緒にいたい。



この思いが君に届きますように。




光雲荘を後にして、2日目の観光メインと心の中で決めていたもみじ谷大吊橋へ。http://www.city.nasushiobara.lg.jp/kankou/2199/002956.html
もみじ谷大吊橋(2)
腕を組んで、ここを渡ったね。
腕を組む瞬間ね、君が僕の腕にすっと入り込んでくるような、そんなスローモーションだった。
嬉しくってね、ニヤニヤしている僕に君は気づいただろうかw
おっぱいが当たるからニヤついていたんじゃないさ。
そりゃあ、それはそれで嬉しかったけどさw、僕の嬉しさの中心は別にある。
君が僕にすっぽり収まるようなね、そんな感覚が嬉しかったんだ。
手を繋いでいればさ、握り返して反応を伝えることができるけど、腕を組むと反応をどう伝えようかと思ってた。
そんなことを思いながら、歩いていたわけだけど、
ようやく思いついたのが、ゆっくり歩くということ。

僕たちは、いつもよりもゆっくりと歩幅を小さく歩いたよね。

観光客もほとんどいなくて、ゆったりと流れる時間を、のんびりと過ごせたね。
時間的な問題かな。最高の時間帯だったね。
夏の夕方に向かう空の変化と、あたりを少しずつ薄青色に染めるような空気と、チチチチチ・・・・
時が止まるような、そんな感覚を味わったよね。


もみじ谷大吊橋を後にして西那須野・塩原ICへ向かう途中、
ステーキ屋さんを探したけど、ここぞって外観の店もなく、行くことができなかったね。
これは次のお楽しみってことにしよう。
そうさせてもらうw

ICの近くの千本松牧場を目指す。http://www.senbonmatsu.com/
目的はソフトクリーム!
ただ、17時を少し回って到着してしまったために、お店は閉まっていたね・・・残念。
少年が馬に夢中で、馬小屋付近を走り回っている最中、
僕たちは手を繋いだり、腕を組んだりして歩いたね。
本当、車を降りると、どこでも自然とそうするようになっていったよね。
君も僕に好意を持ってくれてるのかなあと思いつつ、
僕の気持ちも、「いいなあ」から「いいなあ、いいなあ」を飛び越えて、「好きだなあ」に変化していくようだった。
ICに乗れば川越に着いちゃうなあと寂しい気持ちにもなった。
胸が締め付けられるようなってこのことだね、きっと。

ICに乗って、途中のICでソフトクリームを食べたよね。
2つ買って、3人で食べたね。
君はあとから「嫌じゃなかった?」って聞いたけど、全然なんとも思わなかったよ。
1つのものを一緒に食べることさえ、もう普通のことに感じるようになっていってた。
なんともまあ、超特急な話だねw

徐々に高速で南下して行く。
宇都宮を通り過ぎて、埼玉県に入る。
僕たちは車の中でずっと手を繋ぎ、考えていることは同じようだったね。
時間が止まればいいのに。
ずっと考えていた。このまま時間が止まって、いつまでも一緒にいたいなあって。
そして、今僕が君に対して感じるこの感情は何なんだろうって。
僕は惚れっぽいわけじゃない。
それなのに、今僕の心がすっーと引き寄せられていく。加速するようさ。
今思えば、これが好きになった瞬間なんだろうね。

車の中で手を繋いでいると、
その手を引き離そうとしたり、やんややんやと言っていた少年も、
いつの間にやら、僕たちが手を繋ぐことを受け入れてくれるようになったね。
彼の心の変化は何だったんだろう。
少年は感受性が強い。僕の心の変化を読み取ったんじゃないかと今では思う。

橋の向こうで花火が上がった。

渋滞に巻き込まれ、車の速度が落ちて、やがて止まりがちに。
「隣車線のランボルギーニとフェラーリは、こんな低速じゃエンジン傷めそうだね」なんて言っても、
そんなことはどうでもよかった。うん、どうでもよかったんだ。
本当はこのまま高速で川越まで行くほうが早いようにも思ったんだけど、
「渋滞だから下道に降りようか」って言ったのは、少しでも遠回りして一緒にいたかったからだよ。

下道は思っていたほど混んでいなくて、どんどん南下していく。
川越が近づいてくる。標識も出てきた。
君は涙をこらえてたね。
手を繋いでいる。手を繋いで、僕たちは黙っていた。
少年はいつの間にか眠りについていた。
手を強く握る。君も握り返す。
僕は自分の気持ちを伝えるようにまた握り返す。
そして、自分の気持ちの変化を自分自身にも確かめていた。
ハンドルを握りながら、君の頬をつたう涙を前を見ながら感じ取っていた。
信号が赤になって、ようやく涙を拭いてあげることができた。
拭いた途端、また溢れたね。
その涙を笑顔に変えたいって思った。
いつまでも笑ってばかりいる、そんな生活を送っていきたいって思った。
もっと君を知りたいって思った。

「車の速度が速い~」って涙ぐむ君の声を合図にして、僕は遠回りをさらに選んだ。
それでも車は無情にも進むものだね。
神仏に祈りさえ捧げない僕だけど、
何でもいい。何でもいいから祈りたい気持ちだったんだよ。
時間を止めてくださいってね。



(つづく)



柏屋を後にして、まずは平家の庄へ
http://www.heikenosho.co.jp/spa/index.html
HPを事前に見て、これは温泉じゃない。見世物だってことで見学のみに。

平家の庄 正面おまけ平家の庄 (2)


















目的は、あくまで旅館に飾ってあるものの見学。温泉じゃない。
車を止めて、入口を窺うと、天狗だらけw
おお、HPの通りだなんて思いながら、中に入って見学させてもらうことにしたよね。
少年はグズって車内で休憩ということにwこれはこれでラッキー♪

入口すぐ右手のフロントに行くも、ガランとしていて、電気も消してある。
なんとも静かだ。チェックアウト後なのかな。何とも活気がなく、静かな空気が流れる。
待ってても仕方ないし、少し見回るだけだから、行こう行こうってことで、
普通に泊まっていますよなんて顔で二人して旅館内を手を繋いだり、腕を組んだりして、探索。
泊まり客を装い、係の人に「おはよう」なんて言いながらさw
まあ、雰囲気は天狗ってことでいいと思う。
この旅館、紛れもなく天狗旅館ですw

車内に戻り、少年はというと・・・まさかの鼻血w
水道まで行って、タオルで顔を拭いてやると、顔も元気顔になったから安心した♪
平家の庄~憧れの天狗

2日目からは、本当、よく手を繋いだり、腕を組んで歩いたよね。
さほど戸惑いもなく、自然と、どちらかが求めて、そうするようになっていった。

僕はね、手を繋ぐのが好きだよ。
時間も場所も選ぶ必要のない、だけど二人繋がっていられる。
肌のぬくもりも好きだしね。
だけど、誰でもいいってわけじゃない。
そこには互いを思いあう気持ちがあるのさ。
手を繋ぐ行為は、僕にとって大切なことで、愛情表現の一つなんだ。

まあ、当然?手を繋ぐことにそれほどの意味合いがあるだなんて君は知らないもんね。
柏屋さんで初めて手を繋ぐ前に言ったセリフ。
「手を繋いでやったっていいんだぜ」
これは完全に照れ隠し。嬉しい気持ちの覆い隠すように口から出たまでさ。
誰でもいいってものじゃない。
布団に入るのだって手を繋ぐのだって、いいなあっていう思いがなければ絶対しなかった。
せいぜい笑ってごまかして、そのまま少年を挟んで寝入るまでだったよ。

でも、一緒の布団に潜って、手を繋いで眠った。
そう、僕は君のことをいいなあって思ってたんだ。


平家の庄を後にして、次に目指すは、塩原八幡宮。
車内で、少年から源義家の話を聞き、あまりの正確さに驚いた。
中尊寺を舞台にした源義経の話も詳しかったよね。
塩原八幡宮~逆杉(1)塩原八幡宮~湧水
今調べたら、塩原八幡宮はパワースポットらしい。http://powerspot.crap.jp/s/4161.html
しかも、縁結び、夫婦円満、長寿、勝利、家内安全、厄除け開運の神様として有名らしい。
行く先を決めているときには、あまり見つからなかったのになあ。
源義家が八幡太郎で、僕の住んでるところの山車が八幡太郎だから興味を持っただけなのにw
でも、ラッキー♪
こういうのって、結びつきさ。うん、間違いない。

1000年前から湧き出てる湧水も美味しかったね。
湧き出る勢いに驚いた。

一番思い出に残ったのは、少年がトンボにはしゃぎまくったことだね。
本当にはしゃぐ。永遠とトンボを追いかけ捕まえ、いつしかトンボ採り名人になり、
このまま商売始めちゃうんじゃないかと思うくらい、次から次へとトンボを捕まえるw
そんな少年とトンボの戯れを君と二人で見ていると、なんかいいなあって。
この「なんか」っていうのがポイント。
頭で考えちゃだめさ。「なんか」は感じるものだからね。
そんなことを自分に言い聞かせながら、手を握り返した。

この塩原八幡宮、つまるところ、トンボですww
塩原八幡宮~とんぼ

塩原八幡宮の次は、すぐそばの源三窟へ。
源三窟
源三窟~出土鎧兜

しゃべりがこなれたおっちゃんの案内もすぐ終わり、洞窟の中へ。
中は狭くて、昔の洞窟を彷彿とさせるものだけど、さほど、おおってなるものでもなく・・・結構淡々と。
洞窟を抜け、道内で発見された鎧兜だけは、おおってなったw
こういうものを見ると、その時に身に着けていた者の気持ちが入り込んでくるというか、グッとくる。
男のマロンだね♪

少年は洞窟を抜けると、再びトンボを夢中で追いかけていたww


さあて、汗もかいたし、温泉だよね。
予定通り、光雲荘へ。http://www.kouunsou.com/
旅館前でこれまたトンボやバッタを追いかける少年w
旅館の人にビニール袋をもらって虫かご代わりにしてご満悦だったね。
脱衣所から中へは入れちゃだめだとだけ注意したw

内風呂よりも絶対露天風呂だね!
露天風呂広かったねえ。
少年の背中を洗ってあげて、湯につかりながら、向こう側できっと同じようにしてるだろう君を思ったよ。
少年が露天風呂にビニール袋を持ち込んでいたことに気付くまではw

露天風呂を出て、足湯の入口の前で一服して、
さあて足湯の方へ行ってみるかと腰を上げたところで君もやってきた。
一緒に一服して、足湯へ。
足をつけはしなかったけど、飲み湯も兼ねてあったので、飲み湯初挑戦。
おお、なんとなく味がついてて、結構美味しいもんなんだね。
目ざとく温泉卵ができることに気付く君にズッコケるw
可愛いなあって思って笑った。


(つづく)


日光東照宮から北上し、鬼怒川温泉郷を一気に抜けて、川治温泉郷へ。
さすが温泉郷。鬼怒川はなんだか華やかな感じがしたね。旅館も密集してて、数も多い。
そこは通り過ぎてひたすら北上。

「傷は川治、火傷は滝(現在の鬼怒川温泉)」
全国でも有名な名湯。
その昔、日光の寺社領であったことから、日光詣帰りの諸大名や僧侶達のみが利用可能な温泉だったとさ。

選択理由は、土方歳三。
宇都宮戦争で負った傷を癒したといわれる温泉郷は川治温泉郷さ。
僕のわがままを嫌な顔せず聞いてくれたね。
ありがとう。
わがままは今後も聞いてもらうw

徐々に風景も変わり、田舎臭さ、泥臭さが出てくる。こういう雰囲気、好きだなあ。
(山小屋住まいだったからとか言うな)
カーブを曲がってガードレールのところに、猿発見!
へえ、本当に野生のサルが普通に生活してる、そんなところなんだねえ。野生の猿久しぶりに見た。
僕たちは興奮して心躍る。
少年は猿を見ることが見れず、少々グズるww

18時を回って、ようやく旅館に着いた。今夜泊まるのは、柏屋さん。
http://www.kashiwaya.ne.jp/
日光から1時間半くらいだったね。
玄関前で「カエルの卵~!」ってはしゃぐ少年を横目にチェックインw

柏屋にて~窓辺(1)柏屋にて~窓辺(3)

思ったよりも広めの部屋に通され、まずは一杯w当然だよね。
この旅行、地ビール旅行でもありますww
地ビールは、柏屋さんへ行くまでに日光近辺(日野屋酒店 日光市松原270)で購入。
柏屋にて~まずは一杯(日光路麦酒)

はい、1本目は、「日光山系天然水仕込み 日光路麦酒」
味はね、なんとも普通。一般的なビールっぽい味。・・・?な感じだったねw
だけどね、そんなごくごく普通の地ビールでも、のどかな眺めを見ながら飲むと、味わいが出るもんさ。
ビール瓶の蓋集めよっと。

旅の疲れもなんのその。
2本目に手がかかりそうなところで、悩みつつw、夕飯の時間。

夕飯も美味しかったね。
旅館やホテルに泊まるなんて本当何年振りだろうって感じだから、
食事の写真を見ても、全然ピンと来なかったけど、美味しかった!
少年は子供用をパクついていたけど、僕の好きなハンバーグや唐揚げのオンパレード。少しうらやましく思った。
大人の夕飯のメインはこれだったよね!
柏屋にて~岩魚の骨酒

岩魚の骨酒。
前もって、君が「こういうのあるよ~!」って教えてくれて、ずっと楽しみにしてた♪
旅館にも電話入れてくれて、事前に予約を入れてくれていたね。ありがとう。
杯を重ねる毎に、少しずつ味わいが変わっていく。
岩魚の味が日本酒に沁みてくるんだね。色も徐々に黄色かかっていき、味もよりまろやかに。
ほんわり気分になったね。
こうやって旅館に泊まると、二人ともお酒が飲めるんだなあなんて思いながら、
今度どこかの旅館に泊まるときにも岩魚の骨酒があれば頼みたいと、杯を飲み干す。

温泉もいい。
何がいいって眺めがいい。開放的。
目の前がパッと開けていて、客室の窓の外に露天風呂がある感じ。
↑の客室からの風景とおんなじだったもんなあ。
屋内では浸からずに、ずっと露天風呂にいたよ。

浴場出口で君と一緒だったはずの少年が僕を待ってて、二人して部屋に戻ったよ。
あれから一緒に入るようになったなあ。
もうそろそろ女湯は恥ずかしくなってきているらしいw

待つこと十数分。
ようやく君も部屋に戻ってきて、地ビール飲み比べ再開・・・

とその前に、君は何やら洗面台のところに行って、ごそごそと。
女性ですもの。色々化粧水つけたり、風呂上がりのすることがあるのね。
まあ、のんびり待つさと、ビールの瓶を眺めていると、
ようやく君は戻ってきた。

浴衣姿で

もうね、超絶可愛かったよ。ぐっときた。
「可愛い」「いいなあ」って連発してしまった僕に照れてしまう君もまた可愛い。
化粧顔より、すっぴんが絶対可愛い。
目元が好きだよ。
二重で、涼しげな眼尻がいい。ぐっときた。
浴衣を買ったとは聞いていたけど、花火大会やお祭りの時にでも使うのだろうと思ってたからさ、
(まだ、この頃は京都の人は日常でもちょっと浴衣を着て出かけるなんてことがあるとは思わず)
本当想像もしていないサプライズで、びっくりと同時に、
嬉しさやら、可愛らしさ(浴衣姿もその気持ちも)やら、いろんな気持ちで満たされたよ。

興奮の真っただ中で、地ビール飲み比べ再開w
今夜は楽しい夜になりそうだね。
君もとっても楽しそう。

柏屋にて~地ビール飲み比べ(1)

柏屋にて~地ビール飲み比べ(2)

柏屋にて~地ビール飲み比べ(3)柏屋にて~地ビール飲み比べ




























(1番上)TOCHIGI MICRO BREWERY
(2番目)日光いろはビール(通年版)
(3番目)日光寒ざらし蕎麦酒
(4番目)日光いろはビール(期間限定)








1番上 TOCHIGI MICRO BREWERY 
これは美味い。
これこれ!こういうのを待っていたんだぜ!
一杯目をグラスに注いで、二杯目は瓶を振って沈殿した酵母を溶かして飲む。
そうすると、あら不思議ってもんで、味わいが変わったね。
よりフルーティな感じに二人して感心したもんなあw

驚く君を見るのも楽しくて、嬉しかったよ。
こりゃあ、地ビールは旅行に欠かせないなとww

2番目 日光いろはビール(通年版)
これもいい!
黒ビール、しかも飲みやすい黒ビールだったね。美味い!
日光いろはビールは通年版と限定版がありますだなんて酒屋のおばさんが言うもんだから、
そりゃあ両方買うよねw

3番目 日光寒ざらし蕎麦酒
発泡酒。辛口。後味にそばの香りがする。
それ以外はわからん。この頃には、酔いも回ってきたのか、なんだかあんまり覚えてないよねw
メモだけが頼りww
飲んだ後に書いてたメモも今後は君が書いてくれないか?

4番目 日光いろはビール(期間限定)
期間限定のプレミアムということで、通年版よりも期待していたんだけど、
通年版のほうが美味しかったね。
でも、これはこれで、まろやかな口当たりでいいと思う。
TOCHIGI MICRO BREWERY と 日光いろはビール(通年版) の出来の良さに影をひそめたかも。

柏屋にて~地ビール飲み比べ宴の跡(2)

少年はすっかり眠りについて、僕たちもそろそろ寝るかってことに。
少年がど真ん中に寝るもんだから、さてどうしようかななんて思っていたら、
先に布団にもぐっていた君は、「こっちに来てくれないの?」って言ってくれたね。
そりゃあね、そうしたかったさ。うん。
それなのにさあ、照れ臭さと嬉しさ混じった僕のセリフは、
「一緒に寝てほしいんだったら、手くらい繋いでやったっていいんだぜ」
・・・あほ。あほだ。
「お願いします」って笑いながら言う君はなんて可愛い顔で笑うんだろう。

一つの布団に潜って、手を繋いで寝たね。
君は、すんなりと眠りについて、寝息を立てる。
僕は、君がだめだこりゃと思って寝入ったなんて露と感じず(だって少年がいつ起きるか、起きないのか、あの時は全く分からなかったからなあ)、手小さいなあって感じながら、なかなか寝付けず。
君を少し揺らすも起きず。
少年が邪魔なんだよなあって少年の体をあっちに向けようとした瞬間、ブンっと少年の足が僕の顔を襲うw
あのまま当たったら目の周り青タン間違いなしだったぜww
あとは、眠っている君さ。
眠っている君に無茶をするほど、僕も無粋じゃないから(よくそんなこと言えるなっていうな)、
君の背中を撫でて、君の頬に頬を寄せてたくらい。
あとは、布団から足が突き出てて、可愛らしい浴衣がはだけてるもんだから、そっと直した。
その時、「こっちにおいで」って呼ぶと、
君は無意識の中にも僕を探してくっ付いてきた。
眼を閉じたまま、だけど、少し微笑んでいるような、そんな顔をしてね。
寝顔も可愛いなあってしばらく眺めていたよ。

そんなこんなで夜も明ける。
朝風呂に入って、朝食。これが旅館のまたいいところだね♪
朝風呂は貸切状態で、少年の小さな背中を洗ってあげて、一緒にザブン。
この時から、裸の付き合いが始まったw
柏屋。また泊まりたいね。楽しい気持ちで後にする。


二日目は、塩原方面を色々回って行こうということに。


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