サンフランシスコ連銀総裁、金融政策は資産バブル促す可能性
9月9日(ブルームバーグ):サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、金融政策は時として経済モデルからは推測できない形で資産価格バブルを意図せず生み出す可能性もあると述べた。
ウィリアムズ総裁は9日、サンフランシスコで講演した。講演原稿によると、同総裁は「投資家と金融市場は合理的な資産価格の理論に沿わない行動を取ることを、私たちは知っておく必要がある」と述べた。同総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)での議決権を保有していない。
総裁は、「インフレや経済活動の循環的な動きに対応する金融政策は、投資家心理や将来的な資産価格の動向に影響を及ぼす可能性がある」と述べた。
ここ数カ月間、金融政策当局者は月間850億ドルの債券購入を縮小させる可能性について発言しているが、ウィリアムズ総裁は先週の複数当局者による発言について、「バブルのようになりつつあった行動を終わらせた」と指摘した。9月17-18日にFOMC会合が開かれるが、今月6日に実施したエコノミスト34人の予想中央値では、購入額は750億ドルに引き下げられる。
さらに、「歴史からの教訓は明らかだ。つまり資産価格バブルとその崩壊は存在し続けるということだ」と述べ、「過去10年間の出来事を振り返ると、資産価格バブルとその崩壊は多大なる人的損失をもたらすことが示されている」と言明した。
原題:Fed’s Williams Says Monetary Policy May Lead to AssetBubbles(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:サンフランシスコ Aki Ito aito16@bloomberg.net
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更新日時: 2013/09/10 02:25 JST