保険 アリコ (cache) Moon of Samurai 今週のジャンプ一コマレビュー
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今週のジャンプ一コマレビュー 2013年40号 

・『ワールドトリガー』

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 迅の黒トリガーの能力は目に見える範囲のどこにでも攻撃ができ、なおかつ物体に斬撃をしこんで時間差で発動できるというものでした。迅の予知のサイドエフェクトと併用すれば凶悪きわまりない性能を発揮します。せまい場所で戦ったら無敵。
 今回のバトルはこの漫画にしてはめずらしくスピード感も迫力もありました。しかし残念な点もあります。A級一位の太刀川が迅の黒トリガーの能力を知っているはずなのに迅をガレージに追いこんでなますに斬られたところです。おかげで本部最強キャラとしての格がだいぶ落ちました。No.1アタッカー(笑)ってレベルです。めずらしく熱くなりすぎた、と迅がわかりやすく読者に説明してくれたけれど、太刀川はこれまでずっと余裕ヅラで厚くなったところをほとんど見せていなかったので、承伏しかねるものがあります。太刀川がわずかながらでも感情をあらわにしたのは「おまえの予知を覆したくなった」のところだけでしょう。どうせやられるならA級一位の貫禄をしっかり見せつけてからやられてほしかった。
 ところで前回ラストで迅が首斬りやったのを、三輪隊の狙撃手に迅らしくないと評されました。思うに迅のプランBとは残酷なまでに圧倒的な強さで太刀川たちをしりぞけることで城戸派が遊真の黒トリガーを実力行使でうばおうとするのを修正させる案なのではないでしょうか。それが図にあたるかどうかはさすがのサイドエフェクトでも読み切れてはいないのでしょうが。そこまで予知できたら無敵をとおりこして神さまの域に半分到達しています。


・『暗殺教室』

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 ああ、バカッター。

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 ビッチ先生に暗殺のイロハをたたきこんだロヴロさんが渚きゅんに直接おしえる必殺技……色じかけですね、わかります。来週はベッドのうえで手取り足取りナニ取りおしえるんですね、わかります。巨乳ずきの殺せんせーに通用するかどうかは知りませんが。


・『トリコ』

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 IGOの会長の美食會のボスへの示威行為でおわりました。以上。


・『斉木楠雄のΨ難』

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 新キャラの転校生・窪谷須亜蓮(クレアボヤンス=透視のもじり)は元ヤンでした。両親の影響でヤンキーになり、子どものころからケンカ無敗、不良仲間もたくさんできたけれど心機一転してマジメ少年になるため斉木たちの学校へやってきたという過去の持主です。!?とかビキ!! とか“”がこみとかを多用するあたり、麻生先生はマガジンの不良漫画のパロディをやっているのでしょうが、窪谷須の設定だけを見るならまるっきり小沢としお先生の『ナンバMG5』です。チャンピオン読まないのかな麻生先生。

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 今週号のジャンプでいちばん笑ったシーン。ギャグのおもしろさのポイントのひとつはギャップのおおきさにあります。

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 もうケンカはしないと誓ったのに、カツアゲしている不良を見ると二秒でキレて“ひき肉”にしたのでした。なんだ、結局この漫画のメインキャラとおなじくナイスガイじゃないか。まえの転校生キャラの鳥束が欲望まる出しのカス野郎にしたら不人気のきわみだったのを麻生先生が反省した結果でしょうか。個人的には大正解です。次回あたり窪谷須くんは鳥束を問答無用で“ひき肉”にするべし。


・『怪奇コンビネイション』

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 夏の新人読切り第二段は、望月先生の伝記バトル漫画……なのですが、すいません。あまりに絵がショボいために最初の数ページを読んだあたりでギャグ漫画かと勘違いしてしまいました。しかもその勘違いがずっとつづいて、シリアスな場面でもいっこうに感情移入できませんでした。『バクマン。』の平丸先生の『僕には通じない。』が笑いあり涙ありのストーリー漫画のはずなのに画力不足のせいでギャグ漫画にしか見えなかったというのはこんな感じだったのだろうかという気分です。


・『ニセコイ』

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 マリーはキャラがブレないなぁ。
 楽が記憶喪失になったので、たぶん今回まわりが勝手なホラを楽にふきこむんだろーな、マリーは絶対に自分と楽は恋人同士だとか婚約者だとか言うんだろーな、と思っていたらドンピシャで言いました。どんなときでも恋に一直線。マリーはキャラがブレないなぁ。

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 一方るりちゃんは真実を語りました。

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 え? Why? なぜ?
 記憶喪失の人間に実家がヤクザだと知らせるとショックをうけるだろうから、実家がマフィアの恋人の家にとまらせる? なんでそうなるの?
 いや実はわかってるんです。古味先生が楽を千棘の家におとまりさせたいだけだということはわかってるんです。そこにいたるまでの経緯が不自然で説得力ゼロで支離滅裂だったから頭が理解するのを拒絶していたんです。もうすこしなんとかならんかったんでしょうか。
 あと、いちばんつきあいが長いと自己紹介した舞子のことを華麗にスルーして鶫の家にとめてもらおうとする楽のふるまいに戦慄しました。こいつは環境のせいでクズになったんじゃあねえッ! こいつは生れついてのクズだッ!


・『黒子のバスケ』

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赤司「そもそも僕らは「キセキの世代」などとひとくくりに呼ばれることを嫌悪している。
 もし戦えば必ず優劣がつくはずだし、自分より上がいるはずがない。
 それを証明するために、自分以外を淘汰しなければ気がすまない。
 理屈でなく本能が」

黄瀬「まー……そーっスよね」
青峰「だろーよ」
緑間「否定する気はないのだよ」

 いやいやいやいやちょっとまて黄瀬。
お前このメンツのなかで自分がいちばん上だと思っているのか。キセキ最弱のくせに。ソードマスターヤマトにおけるサイアークの分際のくせに。そもそもこの時点では灰崎にすら勝てないくせに。
 あと黒子、おまえもおまえだ。荻原は自分のことを絶対にゆるさないだろう、と言っておきながら、実際には「黒子なら氷をとかすこともきっとできる」などというポエムで激励されていたって、なんだそりゃ。次回、火神あたりにそのへんをつっこんでもらいたい。



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今週のジャンプ一コマレビュー 2013年39号 

・『黒子のバスケ』

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 こ、このくされ外道~!
 キセキ連中の所業が予想していた以上にひどかった。相手校は圧倒的な点差になりながらも最後まであきらめずにプレイしているというのに、キセキがねらったことといえば点数のゾロ目ねらいで、そのためには自殺点すら入れてのけるという鬼畜ぶりです。てめえらの血は何色だーっ! こいつらにスポーツマンシップということばを一万回書写させたい。
 もっともこのばあい、いちばん責任を感ずるべきは帝光の監督だと思います。精神的に未熟で調子にのりがちの子どもに対し、時にきびしさをもまじえて正しい道へとみちびきさとすのがスポーツ漫画における指導者の役割であるべきはずなのに、何もしていません。何もしていないことは自分でもわかっていたようですが、自覚すればいいってものでもありません。辞表をだせ、辞表を。かえすがえすも白金もと監督の退場がおしまれます。


・『食戟のソーマ』

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 弱小商店街vs実績のある大手、という料理漫画ではわりとおなじみのパターンです。主人公が前者のがわにつくのもこれまたフツーで、バカのひとつおぼえといってもいいくらいです。そりゃ柔よく剛を制すというのは実に日本人ごのみの胸のすく展開です。しかし実際には圧倒的な資本力を敵にまわしたら勝つどころか抵抗することすら至難のわざなんですけどね。軍事でいうなら戦略的劣勢を戦術的勝利で挽回しようとするようなものです。うーむ、たまには料理の腕前よりも経営戦略を重視し、味でまさる他店のライバルたちを資本力や集客技術などによってつぎつぎとふみつぶしてゆき、ゆくゆくは全世界の料理店を傘下におさめようと覇道をつきすすむ、ふつうの料理漫画なら確実にド悪党のポジションの男が主人公の料理漫画を読んでみたい。


・『トリコ』

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 IGOと美食會の幹部連中同士の顔合わせでおわりました。以上。


・『斉木楠雄のΨ難』

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 斉木が夏祭りにやって来てサイフをスられました。まわりの心の声の多さにテレパシー能力がはたらかなかったのが原因でしょう。しかし高橋ごときとはなかなかひどい。斉木の力は全能にちかいからそう思うのもむりはない、と思わなくもないのですが、そんなにクラスメイトを見くださなくても……いやそれは相手が高橋だからか。モブに毛の生えたような分際のくせに残念なことばかりやってるからな高橋。

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 このあと斉木はあっさりスリを見つけ、スられたサイフを持主のもとに返してまわりました。最後はいつものメンバーがそろい、オチは高橋がつとめました。起承転結が高いレベルでまとまっている一話でしたが、ひとつだけ言わせていただきたい。なんで照橋さんがでてこなかったんだよ! なんで浴衣姿の照橋さんがでてこなかったんだよ!


・『ニセコイ』

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 野球のボールが額にあたった楽が記憶喪失になりました。いやあ、笑った笑った。記憶喪失は長期連載漫画の定番中の定番のネタなのでいずれやるだろうと思っていたら案の定やりやがりました。これぞニセコイズム。おまけに「これはもしやあの有名な……!?」などとアオリに書かれていたので破壊力は五割増でした。


・『火ノ丸相撲』

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 新人の川田先生(「川田」がペンネームなのです)の読切り漫画。題材が相撲で、本編にはいっていきなりカスまるだしの不良が出てきたのでうんざりし、ひとまず飛ばしてジャンプを最後まで読んだあと、たいして期待せずに目をとおしたのですが、これが実におもしろかった。ストーリーは転校生の主人公がいじめられっ子をたすけて不良どもを成敗するというテンプレそのままのものなのに、それがぜんぜん気になりません。
 この漫画のよさは何かとしばらく考えつめたあと、主人公の潮火ノ丸がいいのだと思いいたりました。物怖じしない、言いたいことははっきり言う、我が道を行き、しかも強い。なにより義侠心にあふれ、そのことで昔は損ばかりしていたのにまったくあらためようとはせず、しかし押しつけがましさはまったくない。男の中の男です。これほど好感の持てるキャラクターにであったのはひさしぶりです。
 いつかと言わず、来週にでも連載に昇格してほしい。そして新作を読みたい。そう思わせるだけの力のある読切りでした。川田先生、期待の新人です。


・『クロクロク』

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 ほー、いいじゃないか。こういうのでいいんだよ、こういうのでby井之頭五郎
 えらそうなことを言いましたが、これが俺のいつわらざる気持です。児啼きじじいのオッサンが髪結床の亭主よろしく奥さんにばかり働かせて自分はなにもしていなかったら逃げられたのを、主人公たちがサポートしてドタバタをひきおこすという、感動要素などサラサラないノリが読んでいて気楽でした。ふだんはこういう展開で、たまに長編バトルをやるという『銀魂』形式がこの漫画にはあっているのではないかと思うしだいです。


・『ワールドトリガー』

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 クリティカルヒット! きくちはくびをはねられた!

 作中屈指の実力者たちによる戦いの最中なのにえらく退屈だったのが、ラストの見開きで一気にひきしまりました。実体ではないとはいえ、生首が飛ぶという絵はなかなかにショッキングです。やはりバトル漫画はこういうハッタリとインパクトがなくては。



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今週のジャンプ一コマレビュー 2013年37・38号 

・『Jヒロイン水着グラビア超ビッグポスター』

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 ジャンプ漫画からヒロインをそれぞれひとりえらび、その水着姿をグラビア風に描くというこの企画、何年かまえに『いちご100%』の河下水希先生が描いたのを、このたび『食戟のソーマ』の作画担当の佐伯俊先生が描きました。前回のにくらべると絵にクセがないのでキャラの見わけはつきやすかったものの、やっぱりわかりにくいキャラもいたわけで、そのへんのこともふくめてざっと語ってみます。


ひと目でわかったキャラ

・『NARUTO』のサクラ
・『ONE PIECE』のナミ
・『銀魂』の神楽
・『銀河パトロール ジャコ』のなんとかってアイドル
・『BLEACH』の織姫
・『食戟のソーマ』のえりな様
・『ワールドトリガー』の木虎
・『べるぜバブ』のヒルダ
・『黒子のバスケ』のカントク
・『ニセコイ』の千棘
・『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の麗子

しばらく見たあとでわかったキャラ

・『ハイキュー!!』のマネージャー
・『ひめドル』の早乙女アルト
・『斉木楠雄のΨ難』照橋さん
・『クロクロク』のバイト少女
・『ソウルキャッチャー(ズ)』のだれか
・『スモーキーBB』のなんとかさん

消去法でようやく見当がついたキャラ

・『トリコ』のリン
・『暗殺教室』のビッチ先生


 サクラはわかりやすかった。あのピンクの特徴的な髪型のうえに木の葉の額当をつけていたおかげで一発でわかりました。いまさら俺が言う必要のないことですが、岸本先生キャラデザがうまい。
 ナミも一発でした。ふだん着が水着みたいなものだから特に違和感がなく、ウェーブのかかった髪型と左肩のイレズミで確信できました。
 神楽はおだんごと傘と幼児体型。スクール水着とは佐伯先生、出来ておる喃……
 『ジャコ』のアイドル(名前はわすれた)は、帽子とジャコのぬいぐるみのおかげで迷わずにすみました。しかしぬいぐるみはちょっとズルいんじゃないかな。
 織姫は全体的な印象で見当がつきました。ダメ押しは六花の髪どめ。
 えりな様は、そりゃご本人が描いてますから。まちがえるほうがむつかしい。
 木虎は髪型と、きつそうな目つきから。しかしボーダーの制服の下に水着をつけているというのが実にマニアックにしてキャラの性格をつかんでいる(ように思える)のでいい。
 ヒルダのばあい、勘ちがいしようのないデザインです。さりげなく水着がゴスロリ仕様になっているのが細かい。
 カントクは胸のうすさ……ゲフンゲフン! バスケットボールをもってるのでバスケ漫画のキャラにきまってますから。
 千棘はデカい赤リボンのおかげで楽に判明いたしました。
 麗子は、警帽と敬礼のポーズのおかげ。前回のポスターでも麗子はわかりにくかったけれど、特徴のつかみにくいデザインなのでしょう。
 『ハイキュー!!』のマネージャーはメガネとほくろ、あとバレーのボール。
 『ひめドル』のは、パッと見まるでわからなかったけれどマイクのおかげで「あ、コイツたぶんこのあいだはじまったアイドル漫画のやつだな」と見当がつきました。前回の河下先生のポスターがわかりにくかったのは、今回とちがって小道具をあまりつかわなかったのも理由のひとつかもしれません。
 照橋さんは、このポスターではぜんぜん照橋さんっぽくなかったのだけれど、黒くて長い髪型のヒロインは照橋さんしか思いつかなかったので結果的に判明したというしだいです。おっふオーラがたりませんよ、この照橋さん。
 『ソウルキャッチャー(ズ)』のだれかは、指揮棒。『クロクロク』のバイト少女は、鉛筆。『スモーキーBB』のなんとかさんは、野球ミット。三人とも小道具でしか判別できませんでした。名前はひとりも存じません。ちなみに俺は野球漫画のヒロインをひと目みて『To LOVEる』の美柑かと思いました。いやほら髪型が似てるので。
 リンのばあい、どれだけポスターとにらめっこしてもわからず、しかたがないのでジャンプ漫画を指折りかぞえていったら『トリコ』にぶちあたり、「ああそういえばリンなんていたな」と思いだしたのです。しかしここで佐伯先生がぬけぬけと小松を描いていたら『食戟のソーマ』の単行本を全巻十冊づつ買っていたところです。
 最後までわからなかったのがビッチ先生。大人の金髪キャラといえばこち亀の麗子、という第一印象からぬけだせず、小道具の小型拳銃の意味するところも読みとれず、今週号のジャンプをパラパラめくって『暗殺教室』にたどりついて、ようやくみずからの不明を痛感したのでした。しかしここで佐伯先生がぬけぬけと渚きゅんを描いていたら(ry


・『トリコ』

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「邪眼の力を舐めるなよ」


 炎使いのうえに第三の目を開眼するって、どこの飛影ですか。
 なおスタージュンさまの邪眼はトリコと小松のおかげで開眼したようです。前回ジョアがスタージュンさまを美食會の実質ナンバーツーといっていたのはこのことをふくめての発言だったのでしょう。うん、これならギリギリでトリコの格もさがらずにすみます。
 なおジョアの言によればスタージュンさまはグルメ細胞の遺伝子を持って生まれたものだそうです。これはおそらく親がグルメ細胞の持主によるものと思われるので、あの豊かすぎる黒髪の共通点もふくめて、スタージュンさまが美食會のボス三虎の実子という線が濃厚になってきました。うーむ、だとすれば、拾われっ子で後天的にグルメ細胞を移植された(はずの)トリコたち四天王よりもずっと良血統ですなスタージュンさま。……あれ? もしかして鉄平もグルメ細胞の遺伝子を持って生まれたわけ?

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 あーん! イチさまが死んだ!
 まあさすがに死んではいないでしょう。あるいは次回、回想シーンというかたちで会長の三虎との壮絶きわまる決闘のはての戦死が描かれる可能性もなきにしもあらずですが、『トリコ』は死ぬ死ぬ詐欺の多い漫画ですからね、ケッ!


・『クロクロク』

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 これはもうダメかもしれませんね、打切り的な意味で。今回の金治郎ネタは(二宮尊徳が結婚していたという史実をわすれたことにすれば)実にバカバカしくてよかったのですが、中盤からなにか強引にいいハナシにもっていったせいで、全体的にだいぶチグハグになってしまいました。上等の料理(というほどでもないか)にハチミツをブチまけるかのごとき所業ッ! とってつけたような感動話が個人的にきらいなのをさっぴいても、これはないと言いたい。ギャグならギャグで最後までやってもらわないと。


・『黒子のバスケ』

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 198対8。もはやバスケの試合の点数ではありません。しかしキセキの世代が五人総がかりで本気を出したら、県代表くらいのレベルの相手ではこれくらいの点差になるのが妥当、と思わせるほどの力がキセキにはあります。むしろ八点とった相手校の奮闘をたたえたい。このころの紫原がまだディフェンスに専念していなかったおかげもあるのでしょう。

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(……そうだな。自信はあった……それだけの努力はしてきたつもりだったからな。
 個々のバスケ修行は血ヘドが出るほどくり返したし、ふたりでのコンビネーション訓練も完璧に仕上げた。
 オレ達の敗因は認識不足。想像の限界を超えた怪物の存在……
 一流のバスケプレイヤーになるべく生まれたヤツの技を目の当たりにした……
 高速道路を100km/hで走っていたオレ達を奴は300km/hで楽々追い抜いていった……そんな感じさ。
 この一年のオレ達の努力は……奴にしてみれば何もしていなかったも同然だったってわけだ。
 バスケの試合は今年限りにするよ。そんな選手が多いはずだぜ、今年はよ……)


 はい、『HUNTER×HUNTER』のモリ三兄弟の長兄のモノローグのパロディです。
 なお、このあと双子の片割れはブンなぐって昏倒させます。もちろんわざとやったわけではなくて自分とキセキとの実力差を目の当りにして錯乱したのにくわえ、黒子の影がうすすぎるため目のまえにいるのに気づかず、強引なプレイをした結果のことでしょう。黒子はとんだとばっちりです。ほんとうに殴られるべきは青峰か黄瀬あたりのはずなのに。


・『銀河パトロール ジャコ』

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 だいぶ退屈になってまいりました。今回のできごとは女の子をたすけたということだけ。のんびりした日常を描いたのとはちがって、今回のは密度のうすさを感じます。女に手をあげるような悪役がでてきたのもマイナスポイントでした。


・『アナノムジナ』

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 スイませェん、最初にタイトルをみて『アナルのムジナ』かと思っちゃいましたァ。
 さて本編はというと、絵はうまいけれど見づらく、出てくるキャラはだいたい感じが悪く、ストーリーはゴタゴタしていて読んでてつかれるという、いつもの天野先生の漫画でした。読切りでならギリギリ読めるけれど連載になったら絶対に読みとばします。この作家の長所を十全に活かせる仕事って、ラノベの挿絵描きくらいしかないのではないでしょうか。


・『斉木楠雄のΨ難』

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 まえに斉木に超能力でたすけられて斉木のことを特撮のヒーローだと思いこんでいる近所のチビっ子が斉木のうちに遊びに来て、おなじく斉木のうちにやってきた燃堂とでくわして、顔を見るなり泣きだしました。気持はわかる。スゲーわかる。しかし少年、男は顔ではないんだぞ。

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 ……男は顔ではない。うん、それは真理です。しかしまた、ものには限度があるということもまた真理なのです。


・『ワールドトリガー』

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 地味だなぁ……

 オサムじゃないほうのメガネさんによるトリガーの解説とともにA級部隊のバトルがはじまったのですが、これがまことに地味でした。これまであれほど黒トリガーのことをもちあげた話づくりをしていたので、おもいっきりハデに迅の黒トリガーのお披露目をやるのかと思っていたのに。
 葦原先生の作風が地味(ただしくは堅実)なのは承知していますが、バトルまでこんなだとアンケート結果もふるわないだろうから、ひとこともの申したい気分です。けどそれは『ワールドトリガー』を悪く言いたいからではないんじゃ。『賢い犬リリエンタール』の二の舞を演ずるのを見とうはないからなんじゃ。



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今週のジャンプ一コマレビュー 2013年36号 

・『ひめドル!!』

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 三連続新連載のどんじりにひかえしは、およそ一年まえに第八回金未来杯の三番手として掲載され、みごと優勝をかちとった今日和老先生の「放課後アイドル」を改題して連載に昇格したものです。あのときの金未来杯の漫画のなかではいちばんマシだと思えたので、これが優勝したのはとりあえず僥倖でした。一コマ目にはいるだけでも不愉快になる漫画というのもこの世には存在するので。
 さて連載になるにあたり、読切り時からずいぶん設定を追加してきました。主人公たちがかよう学校がただの高校から超巨大総合専門学校となったり、サブヒロインや悪友ポジションのキャラがふえたりと、連載むきのための補強がいろいろとほどこされています。『クロクロク』とちがって努力のあとがうかがえますな。べらぼうに規模のおおきな学校というところで夜明けの炎刃王でないほうのタカヤを思いだしたのはここだけの秘密です。
 第一話の時点では可もなく不可もなしというのがすなおな感想です。いまのところ、いちばんの注目ポイントは『Another』の見崎鳴にちょっと似ているサブヒロインがこのさきモブ寺さんみたいなあつかいを作中でうけるかどうかということです。


・『トリコ』

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 え? スタージュンさま、美食會で事実上の実力ナンバーツー? いやいや、料理長クロマドとか総料理長輔佐ナイスニィ様とか総料理長ドレスとか、肩書からしてスタージュンさまよりも格上のキャラが何人もいるのに。本気で戦ったらそいつらよりもスタージュンさまのほうが強いというのなら、美食會もよっぽど人材がいないことになります。トリコごときに致命傷を負わされるような男がナンバーツーでは……
 それともこれはトリコの格上げのつもりなのでしょうか。美食會のナンバーツーと善戦するトリコ、さすが主人公! という感じで。しかし今のところ次郎はおろかセツ婆そのほかのほうがトリコよりもはるかに強く見えるので、単に美食會全体のレベルがデフレしただけのように思えます。うーむ、刃牙と戦ったオリバさんやピクルのように、トリコと戦う敵はみんな弱体化してしまうのか。

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 あいかわらず敵からもモテモテの小松でした。ジョアとスタージュンさま、ふたりの意中にあるのはいまや小松だけ。トリコなどもはや眼中にありません。第一話の時点では小松はトリコにくっついてゆくだけの未熟者(高級ホテルのコック長だけど)だったのに、どうしてここまで差がついたのか。


・『暗殺教室』

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 カカカカッコわるっ! カルマくんカッコわるっ! 前回あれだけ心のなかで大口をたたいておいて、その結果が成績大下落。帰ってふとんのなかで輾転反側するレベルです。そして十年後、二十年後、ふとしたきっかけで今回のことを思いだして若気の至りに悶絶することでしょう。
「勝つってのはそういうんじゃないんだよね」(笑)
「通常運転でサラっと勝ってこその完全勝利」(笑)
「正しい勝ち方、こいつを生贄に皆に教えてやるよ」(笑)


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 !?
 バ、バカな! この俺が渚きゅん以外の男の娘に胸キュンするとは!?

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 五教科トップが多いほうのクラスが少ないほうのクラスにひとつだけ命令できる、という賭けにまけた学秀をねちっこい目で煽る浅野パパンでした。いやちょっとまった、A組がE組とのテスト結果の勝負にやぶれたんですよ。アンタのごたいそうな教育理念を崩壊させられたようなものですよ。息子をいぢめ……ゲフンゲフン! 遠回しに激励しているばあいではないと思いますがね。

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 理科・社会・英語の三科目でトップをとり、殺せんせーの触手三本を破壊する権利をE組が得た……と見せかけて家庭科百点満点が四人いて、あわせて触手を七本破壊されることになりました。この漫画はオチが残念なケースが多いものの、今回は予想外の展開になったおかげで次回がたのしみです。
 しかし家庭科の一位のマークって、コレどう見てもマ、マ……

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 マンコ・カパック!
 いやインカのクスコ王国の伝説的な初代国王の名前をマンコ・カパックと言うんです。


・『食戟のソーマ』

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 ラスト二ページでいろいろ新事実が判明しました。
・えりな様、すでに主人公の父親によって調教攻略ずみ
・主人公の父親、実は遠月OBで婿養子
・堂島さん、けっこートシ


・『銀河パトロール ジャコ』

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 今回はイマイチでした。宇宙人のジャコが地球の都会でさわぎをおこすというありふれた展開で、安定したおもしろさではあったもののそれ以上でもそれ以下でもありませんでした。というかジャコ、超エリートを自称するなら実力派エリートの迅さんみたいに無用の波風を立てずにうまくやれ。日本にきたばかりの遊真みたいだったではないか。ギャグ漫画の住人に言っても詮ないことですが。


・『ワールドトリガー』

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 オサムと千佳ちゃん、トリオン体でうまく戦えるようになるための特訓中。ってオサム、年下のちっこい女の子に持久力で負けるな。たしかに千佳ちゃんは長距離走が得意だとオサム本人が言っていたけれど、いくらなんでもだらしなさすぎるぞ主人公(のうちのひとり)。

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 嵐山隊参上! 今週号のジャンプで個人的にいちばん盛りあがったシーンでした。味方のピンチにさっそうと助太刀があらわれる、というのはやはり燃えます。嵐山隊が迅のピンチにかけつけたのが御都合主義でなくちゃんと伏線がはられていたのもいいし、迅ができるだけ腕づくでなく交渉でまるくおさめようとするのもスマートだし、なにより嵐山が迅に加勢した理由がオサムのためだというのが実にいい。レベルの高い漫画です、ホント。

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 「おまえの予知を覆したくなった」太刀川カッコいい! うけてたつ迅もカッコいい! ヒキが最高に燃える! ボーダー同士、本気の戦いへ!!
 次号、共闘する迅&嵐山隊!! 最高級のバトルが幕を開ける!!
 ………………
 …………
 ……

    ミ ヽヽヽリリノノノノ
   彡ミイ  ̄ ̄'` ̄ヾミ   先週号の予告で
   彡ミi )      ;|ミ    「次号、本部最精鋭vsS級・迅!! 最高峰バトル!!」と
   彡ミ〉 _,,,,,,,,, i,i ,,,,,_イミ    言ったな
    rミl ,´_-・- l-・-、シ
    {6〈ヽ、   、_|_,  イ  「\
   ヾ|  (  ,-ー-、) |   ヽ )   /7
    \ `- ⌒-´ノ   / /  〈 /
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    {6〈`┬  、_」_  イ   あれは嘘だ
   ヾ|  (  ,-ー-、) |
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  (_Y  ヽノ )イ⌒ニ ,ノ  
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ー-',..-'ー.-,ー!..ー,,-._ー.,-ー.,-ー-...,,____
   l         |   i       i   ''i,,_



・『無刀ブラック』

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 打切りです。実にひさしぶり、わずか十二話での突きぬけです。編集長がかわり、新連載はできるだけ長続きさせる方針(といってもいいとこ半年)のはずなのに、それでもこの短さで打切りを断行したのは、よほどアンケートが壊滅的だったものと思われます。SQではなく単行本の描きおろしで完結、ということは編集部としてもこれ以上の原稿料を出したくないほどにひどい漫画なのでしょう、『クロガネ』みたいに。編集部のしうち、どれもこれもまったく妥当なものだと思います。
 ともあれ野々上先生、みじかい連載でしたがおつかれさまでした。最後に、この漫画の個人的によかったところとわるかったところとを列挙してレビューおさめといたします。

よかったところ
・舞台が江戸時代(俺は歴史好きなのさ)
・雷電やスピードワゴンを彷彿とさせる藪さんの解説

わるかったところ
・主人公が緋村剣心のわるいところばかりを凝縮したようなキャラだったところ
・ガキが明神弥彦のわるいところばかりを凝縮したようなキャラだったところ
・というか作品全体が『るろうに剣心』の劣化コピーだったところ
・槍ニーサンの必殺技も決着も最低だったところ
・男装娘がまるでかわいくなかった、どころか気色わるかったところ
・出てくるキャラの九割がたが不快だったところ
・ストーリーがスカッとサワヤカ感ゼロだったところ
・江戸時代の考証がまるでなっちゃいなかったところ
・主人公の特技の合気道がまったく見ばえがしなかったところ
・説教がメインだったところ
・「っ――――」ってセリフがバカのひとつおぼえのように頻出したこと
・作者が正字正カナのことも知らなかったこと。ラスト直前の垂幕の「黒月おかえり」、コレ「りへかお月黑」と書くべきなのに
・ムダな話が多かったところ。全十二話中十二話くらいムダだった



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今週のジャンプ一コマレビュー 2013年35号 

・『クロクロク』

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 ジャンプ創刊四十五周年記念新連載の第二弾は、半年ばかりまえに掲載された中村充志先生の同名の読切りが連載に昇格したものでした。これだけの短期間で連載に昇格するとは、よほどアンケートがよかったのでしょうか。
 で、いっぺん読んでの忌憚のない感想はこちら。

       iイ彡 _=三三三f           ヽ
        !イ 彡彡´_ -_=={    二三三ニニニニヽ
       fイ 彡彡ィ 彡イ/    ィ_‐- 、   ̄ ̄ ヽ     し  ま
       f彡イ彡彡ィ/     f _ ̄ ヾユ  fヱ‐ォ     て  る
       f/ミヽ======<|-'いシ lr=〈fラ/ !フ    い  で
       イイレ、´彡f        ヽ 二 _rソ  弋_ { .リ    な  成
       fノ /) 彡!               ィ     ノ ̄l      .い   長
       トヾ__ら 'イf     u    /_ヽ,,テtt,仏  !     :
       |l|ヽ ー  '/          rfイf〃イ川トリ /      .:
       r!lト、{'ー‐    ヽ      ´    ヾミ、  /       :
      / \ゞ    ヽ   ヽ               ヽ /
      ./    \    \   ヽ          /
   /〈     \                 ノ
-‐ ´ ヽ ヽ       \\     \        人



 なんですかこりゃ。まえの同名の読切りと中身がほとんどかわってないじゃありませんか。中沢先生は七ヶ月ちかいインターバル期間をなににつかっていたんですか。なおこのくだりは『クロガネ』の最初のレビューの焼きなおしです。あの漫画も連載第一話が読切りとだいたいおなじだったな……
 個人的に見どころだったのが、河童が自分たちの皿についてどうかんがえているかという点でした。この漫画のなかではオスの河童にとって皿とは魅力アピールの道具であり、メスの河童にとっては皿を見られることが一番の恥とのことです。……どうかんがえてもアレですね。
 ちなみに皿で思いだしたのですが、素焼の陶器のことを“かわらけ”といい、このことばはまたパ○パンの隠語でもあります。
 そうか、河童はあそこの毛がはえていないのか!(最低だ)


・『トリコ』

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 ノッキングマスター次郎のもともとの名前は二狼でした。アカシアの一番弟子が一龍で三番弟子が三虎だから次郎の郎の字もホントは狼ではないか、という意見をまえにどこかで見た気がしたのですが、それが大当り。
 しかしジョアの語りの最中に出てきたアカシアの顔、妙にココにそっくりです。実は血縁なのか、それとも単純に黒髪&ターバンがかぶっていて似ているように見えるだけなのか。

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 次郎のグランドノッキング! 地球の自転が一瞬とまりかけたほどの威力のノッキング! 次郎の強さはほかのキャラとは次元がちがいます。最終回までにトリコが次郎クラス以上に強くなれるのか、はなはだ疑問です。

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 ジョアの正体はフローゼでした……と断言していいものか。フローゼの包丁をジョアが自分のものだと言った時点で、その正体がフローゼではないかと思ったものの、それではあんまり露骨すぎるし、ジョアの声は難波圭一氏だし、フローゼと顔見知りのはずのセツ婆や次郎がその正体を見ぬけなかったし、今回の顔バレで身体がツギハギっぽいと知れたしで、あるいはジョアはフローゼの肉体だけを復活させて本人は美食會のボギーウッズみたいに内部であやつっている、という展開でしょうか。ジョアがまんまフローゼだというのはちと信じられません。


・『斉木楠雄のψ難』

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 ふだんはオチ要員としてわりかし悲惨な目に遭いがちな斉木がこのたびめずらしくめでたしめでたしでシリーズの幕をおろしました。催促もしていないのに友だちがみんな斉木に菓子をわけてくれたのは人徳のなせるわざでしょう。しかし読者は斉木がツンデレのいいやつであることはちゃんとわかっているものの、燃堂たち登場人物の視点では斉木が超能力をつかってみんなのフォローをしてきたことはわからないはずなのに、それでも斉木がモテモテなのはなぜなのでしょう。人徳とはにじみでるものなのか。


・『銀河パトロール ジャコ』

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 ジャコの宇宙船が故障したのはエネルギー源となる物質が月にぶつかったときにはじきとばされたせいで、その物質は地球にも存在するものの、おそろしく高価な金属だったのでした。こののちジャコはその身体能力をいかして有料の人助けをして燃料代をかせぎはじめます。ウソです。それだと貯金戦士キャッシュマンです。

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 燃料代をかせぐための案がうかばないふたり。なやんだところでやはり腹はへるので、とりあえず食料を買いに都へ行くことにきめました。鳥山作品のこういうすっとぼけつつ地に足のついた描写はけっこう好きです。

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 ジャコの変装が、「捕獲された宇宙人」で有名な写真の宇宙人と、その両隣の男とがフュージョンした姿に見えてしかたがありません。ねらってるだろオーモリじいさん。


・『ワールドトリガー』

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 遠征がえりのボーダー最精鋭部隊の隊長、太刀川が黒トリガーを確保するため、帰ったその夜に遊真を襲撃するときめました。遊真の黒トリガーが学習能力をもつことを考慮にいれ、時間をかけないほうがいいと判断したのです。その行動に理があり、漫画としては展開がはやい。理想的です。敵に攻めこまれたというのに幹部をあつめてお茶会&自室待機を命じたどこぞの藍染惣右介とはおおちがいです。
 なお三輪は太刀川のことをむかしから苦手にしているようですが、近界民に殺されたという三輪の姉が太刀川の恋人だったとか、そういうベタな関係なのかもしれません。

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 本日の小南先輩いじり。もさもさした男前こと烏丸がだしぬけに、オサムが小南先輩のことを超かわいいと言っていたとぬかしました。今までさんざん烏丸にだまされてきたのだからさすがに真にうけはしないでしょう。真にうけたらアホの子です。

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 アホの子でした。小南先輩超かわいい。

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 さりげなく尻馬に乗るな遊真。


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 とここでネタばらし。

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 小南先輩超かわいい。オサム俺とかわれ。


・『恋するエジソン』

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 ごらんのとおり、打切られました。全三十七話なので健闘したと言えば言えましょう。ギャグ漫画なのにギャグはほとんど笑えなかったし、露骨なパロディは憫笑に値するレベルだったしで、ギャグ漫画としてはとても高評価をつけられない出来でした。
 もっとも長所もあるにはあって、連載がすすむにつれて女の子がかわいく描けるようになったように思えます。ヒロインのスピカがこち亀やワンピのキャラとおなじく奇乳病を罹患しているように見えるのはこの際目をつぶりましょう。
 とにかく渡邊先生、おつかれさまでした。つぎの連載でも打切られたくなければ、ギャグ漫画路線をきっぱりあきらめて女の子のかわいさを最大限アピールできるジャンルに鞍替えしたらどうかと思います。もちろんそんなことをしたとしても成功する保証はどこにもないのですが、渡邊先生のギャグ漫画よりはラブコメ漫画のほうを俺は読みたいので。



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