投資コンサルティング会社「チャールズ」（大阪市東淀川区）による宝石採掘事業などを巡る詐欺事件で、別の顧客からも現金をだまし取ったとして、徳島、愛媛、熊本の３県警の合同捜査本部は８日、兵庫県尼崎市神田南通５、同社の実質経営者、葛西一義容疑者（４５）ら男５人を詐欺容疑で再逮捕した。葛西容疑者は大筋で容疑を認めているという。

　容疑は、葛西容疑者らは出資金の２〜５％の配当金を週１回８０週にわたって支払うことを約束。１１年１１月中旬、横浜市内で開いたセミナーで「スリランカで宝石採掘しています。７月からスリランカでもカジノ事業を始めました」などとうそを言い、神奈川県内の５０代の女性事務員から現金約３１０万円をだまし取ったとしている。愛媛県警生活環境課によると、一連の事件では同県内で１４人が被害に遭い、被害総額は約１０００万円に上るとみて調べている。

　一方、徳島地検は同日、同様の手口で１１年１１月に広島県内の女性２人から現金計約３８０万円をだまし取ったとして、５人を詐欺の罪で徳島地裁に起訴した。【立野将弘、橘建吾】