20年五輪:IOC総会プレゼン 汚染水問題を首相説明

毎日新聞 2013年09月07日 23時53分(最終更新 09月08日 05時52分)

IOC総会でのプレゼンテーションで、東京開催を訴える安倍晋三首相=ブエノスアイレスで2013年9月7日午前11時7分、梅村直承撮影
IOC総会でのプレゼンテーションで、東京開催を訴える安倍晋三首相=ブエノスアイレスで2013年9月7日午前11時7分、梅村直承撮影

 【ブエノスアイレス藤野智成】2020年夏季五輪の開催地を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会が7日、当地のホテルで開かれた。トルコ・イスタンブール、東京、スペイン・マドリードの順に最終プレゼンテーション(招致演説)に臨み、投票は委員2人が欠席したため、1回目は95人(立候補国の委員とロゲ会長を除く)で実施となった。同日夕(日本時間8日早朝)に開催都市が発表される。

 前回の16年五輪招致で落選した東京は、夏季では1964年以来56年ぶり2回目、冬季の72年札幌、98年長野の両大会も含め、22年ぶり4回目の日本開催を目指して挑戦した。

 東京の演説の前に、高円宮妃久子さまが壇上に立ち、「IOCの支援は日本の子どもや若者たちに希望をもたらしてくれた」と東日本大震災の被災地への支援に感謝を述べた。陸上女子走り幅跳びでパラリンピック3大会連続出場の義足ジャンパーで、震災で宮城県気仙沼市の実家が津波被害に遭った佐藤真海(まみ)選手(サントリー)が、「復興五輪」で被災地を勇気づける「スポーツの力」を強調。東京都の猪瀬直樹知事は高い運営能力や財政力による「安心、安全」を訴え、ニュースキャスターの滝川クリステルさんが東京の街の魅力を紹介。招致委の竹田恒和理事長や水野正人専務理事、フェンシングの太田雄貴選手(森永製菓)も登壇した。

 東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題が海外メディアに取り上げられる中、安倍晋三首相は「(福島第1原発の)状況はコントロールされている。東京にダメージが与えられることは決してない」と説明したが、演説後の質疑でゲルハルト・ハイベルク委員(ノルウェー)から「東京に影響がないという根拠はなにか」と質問が出た。これに対し、首相は近海モニタリングのデータなどを示し、「汚染水による影響は港湾内の0.3平方キロの範囲内で完全にブロックされている。抜本解決に向けたプログラムを私が責任を持って決定し、すでに着手している」と答えた。

 イスタンブールは、反政府デモなどの課題を抱えていたが、地理的特徴から「アジアと欧州の懸け橋」となる世界の相互理解を促進する大会意義を主張。マドリードは、経済不安という弱みを抱えていたが、既に8割の施設整備を終えている点や、直前の独自調査で91%に上った高い国内支持率などをアピールした。

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