庄原市は同市高野町が舞台の人気漫画「君のいる町」のテレビアニメ化を機に、同町出身の漫画家で作者の瀬尾公治さん（３７）のイラスト入りサイン色紙やキャラクターのパネルなどを町内の施設を中心に展示した。訪れるファンの満足度を上げ観光客増加を狙う。

　たかの温泉神之瀬の湯（同町新市）に瀬尾さんやアニメ声優の色紙などを飾った。主人公の枝葉柚希と桐島青大を描いた高さ約１７５センチのパネルを道の駅たかの（同町下門田）や市役所など７カ所に１０月中旬まで置く。

　昨年作り、漫画に登場する「聖地」１６カ所などを載せたマップをリニューアル。スマートフォン（多機能携帯電話）などでアプリをダウンロードすると、高野中や告白橋など１６カ所への道順が調べられ、漫画の登場人物と記念撮影もできる。１０月中旬まで。

　友人４人と来た明治学院大２年猪狩裕也さん（１９）＝神奈川県藤沢市＝は「漫画の風景の中に自分がいると思うと感激した」と満足そう。企画した市商工観光課の糸原秀晴係長（４２）は「集客効果が、市全域へ波及するような手だても考えたい」と話している。

【写真説明】満足そうにサイン色紙やパネルを眺める観光客