アフガン 国際部隊の空爆で民間人死亡か

9月8日 23時40分

アフガニスタン東部で、反政府武装勢力に対する空爆に巻き込まれて１２人が死亡したとみられ、アメリカ軍を中心とする国際部隊への反発がさらに高まると予想されます。

アフガニスタン東部のクナール州で、７日、国際部隊が、反政府武装勢力タリバンのメンバーが乗っているとみられる荷台付きの自動車を空爆しました。
州の当局者によりますと、この空爆でタリバンのメンバー４人が殺害されたほか、同じ車に乗っていた子どもや女性など１２人が巻き込まれて死亡したということです。
一方、国際部隊は「武装勢力１０人を殺害したが、民間人の死者については確認できていない」としています。
アフガニスタンでは、国際部隊による空爆で市民が巻き込まれて死亡するケースが過去何度も起きており、国際部隊への反発がさらに高まることが予想されます。
一方、首都カブールの西のワルダク州では、８日、情報機関を標的にした複数の自爆テロがあり、周辺にいた市民６人が死亡しました。
アフガニスタンでは、ことし前半だけで戦闘やテロに巻き込まれて死亡した民間人の数が１３００人以上と、去年の同じ時期に比べて１４％増えており、市民の犠牲が後を絶たない状況となっています。