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「国境なき記者団」からの評価ランキングが先進国なみの22位から53位へと転落しています。アジアでも、台湾の47位、韓国の50位よりもランキングが下になってしまう厳しい評価は報道に携わっている人たちのプライドをズタズタに引き裂いたのではないでしょうか。

「国境なき記者団」のホームページを見てみると、評価が急落したのは、福島第一原発事故での報道の不透明性や、記者クラブ制度の改革の遅れによる閉鎖性に対する警告の意味だそうです。

ネット界隈では、マスコミ報道への不信感が根強く、またマスコミ批判も多いのですが、
昨今は記者会見の様子がネットに流れるようになり、ジャーナリスト云々という前に社会人として疑問に感じるような態度を見てしまったり、質問の質を疑問に感じさせる光景を見る機会が増えたことは事実でしょう。

官僚からの情報を無批判に流し、霞ヶ関や検察からの悪質な情報操作の一翼を担ってしまったり、悪質な企業犯罪ともいえる一昨年のオリンパス事件でもほとんどのメディアはスルー状態だったなど、あげればきりがないくらい日本の報道は病んでいるんじゃないかと感じる人を増やしてしまいました。
閉鎖的で情報を独占する日本のガラパゴスともいえる記者クラブも、フリージャーナリストからの開放への求めがあったり、また大阪の橋下市長が典型ですが、会見を受ける側がネットでその様子を流すということまであっても、まだ変わっていないというのは考えものです。

まあ、いくらネット言論が盛んになってきたとはいえ、報道に携わる人たちには、信頼できる一次情報の担い手は自分たちだという自負があるでしょうが、どうも質的には低下してきたと感じてしまいます。テレビなどでコメンテーターをアンフェアに起用する現実を見ると、やはり病気かなという不信感が深まり広がってくるのもしかたありません。

海外からも評価が衝撃的に堕ちたことを真摯に受け止め、スポーツの世界や学校と同様に、報道の改革に取り組んでいただきたいものです。

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