自然破壊による災害が深刻な東ティモールから森林警護官が来日し、福知山市など京都府北部で森林の管理や保全に必要な技術を学んだ。独立行政法人国際協力機構(JICA)が招き、京都府の機関や林業関係者らが対応した。
インドネシアから2002年に独立した東ティモールは、森林火災や不法伐採などが原因で山が荒れ、森林は国土面積のわずか約35%になってしまい、土壌侵食や鉄砲水といった被害を受ける住民が多いという。そこで農林水産省にあたる省庁の森林警護官2人が、山を健全に守る方法を学ぶために来日。3日から京都府北部を回って研修を重ねた。
研修は府中丹広域振興局の関係者らも協力し、中丹地域の関係機関を回った。初日は夜久野高原の府緑化センターで、樹木の増殖方法や、挿し木、接ぎ木のポイントなどを教わった。
このほか、舞鶴市鹿原の木製治山ダムや、綾部市小畑町の京都丹州木材市場でのセリ市などを5日までの日程で見学した。11日に帰国する予定。
写真=緑化センターでは苗木の生産などに関する研修があり、警護官たちは真剣に耳を傾けた
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