7日のノア東京・ディファ有明大会で行われたGHCヘビー級選手権は王者のKENTAが30分54秒、GAME OVERでシェイン・ヘイストを退けて6度目の防衛に成功した。KENTAは休む間もなく、16日の博多スターレーン大会でヘイストの相棒、マイキー・ニコルズとV7戦を行う。
大苦戦だった。8・4有明大会でモハメド・ヨネを退けてV5を達成したばかりのKENTAは、わずか1か月のインターバルでV6戦に臨んだ。
調子は最悪だ。最後の前哨戦となった8・25横浜大会ではヘイストにフォールを奪われ、8・17浜松大会では次々期挑戦を控えたニコルスに3カウントを許した。絶不調のなか、決死の覚悟でリングに向かった王者だが上り調子の挑戦者は、楽な相手ではなかった。顔面に蹴りを叩き込んでもひるまない。何と場外でエプロンへのパワーボム3度を浴びた。
ヨネ戦で痛めた左肩に集中砲火を浴び、雪崩式のダイナミックボム、必殺のボムバレーデスも食らいあわやのシーンもあったが、小さな体でノアを支える男の意地が最後でスパークした。ゴー2スリープを返されても3度の顔面蹴りから、こん身のGAME OVER。大苦闘の末KENTAが6度目の防衛に成功した。
安どする間もなく、勝利者インタビューを受けている最中に9・16博多大会で挑戦するニコルスがリングイン。「次は俺が必ずお前の腰からベルトを引きはがしてやるぜ!」と張り手。GHCタッグ王座を保持しているTMDKの相棒の敵討ちを誓った。しかし1月に王座を奪ってからわずか8か月でV7戦のハイペース防衛、疲労の色が濃いのも事実だ。
KENTAは「俺がベルトを持っている限りはノアの未来は終わらない。小さな一歩でも前へ進む」と誓ったが、9・16博多決戦まで王者は本調子に戻すことができるのか。過酷な防衛ロードは続く。
ナイターSG「第59回モーターボート記念」、1日行われた優勝戦は毒島誠(29=群馬)が先マイから早々と独走に持ち込み、SG初制覇を成し遂げた。