三重県四日市市の中学3年寺輪博美さん(15)が殺害され、同県朝日町の空き地に遺棄された事件で、遺体には首を絞められた痕がなく、口と鼻をふさいで窒息死させられた可能性が高いことが31日、四日市北署捜査本部への取材で分かった。
現場には着衣や所持品が散乱した状態で捨てられていたことも判明。現金だけが財布から抜き取られ、なくなっていた。捜査本部は31日も、周辺で遺留品の捜索や鑑識活動を続行。聞き込みでは、事件前後に現場付近で不審な車両を目撃したとの情報もあるという。
捜査本部によると、司法解剖による死亡推定時刻は25日深夜。寺輪さんは同日午後11時ごろまで姉や友人と無料通信アプリLINE(ライン)でやりとりをしており、捜査本部はその直後に何者かに襲われ、連絡が途絶えたとみている。直前のJRの駅では、寺輪さんと友人を含めた5人が降車、全員が女性だったことも分かった。