若い女性の遺体が見つかった現場付近を調べる捜査員【拡大】
29日午後2時半ごろ、三重県朝日町埋縄の空き地で、パトロール中の四日市北署員が若い女性の遺体を見つけた。今月25日から行方不明になっている四日市市の女子中学生(15)とみられ、県警捜査1課は、現場の状況などから事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、殺人事件として捜査を始めた。
同課は30日に司法解剖し、死因を調べるとともに身元の特定を急ぐ。
同課によると、遺体は草むらの上にあおむけに横たわっていた。下着以外の衣服は身に着けていなかったという。傷みが激しく、死後数日が経過しているとみられる。携帯電話やかばん、財布などの所持品は付近で見つかっていない。女子中学生の父親から27日に捜索願が出され、四日市北署員が捜索していた。
女子中学生は25日、女友達と2人で四日市市の花火大会に行ったという。同日午後10時半ごろ、自宅近くにあるJR朝日駅近くのスーパーで友人と別れた後、無料通信アプリLINE(ライン)で「今から帰る」と姉に伝えて以降、連絡が取れなくなっていた。この日は花柄のタンクトップに上着、黒色のミニスカート姿で、サンダルを履いて出掛けたという。
現場は、JR朝日駅から西約800メートルの住宅街脇にある空き地。周囲には木が立ち並び、暗くなると人通りはほとんどない。夕方のニュースで知ったという主婦(72)は「最近、近くの家が泥棒に入られて、治安も悪くなったと感じる。こんなことが起こるとは」と話した。
(紙面から)