Hot Soup Processor 改変史
赤色 -> HSP本体の拡張・改善
緑色 -> HSP及びスクリプトエディタのバグフィックス
青色 -> スクリプトエディタの拡張・その他
ver1.0 -> ver1.1
大きな変更点は、実行可能EXEファイルの作成と、データファイル埋めこみができるようになったこと。
そして、インストールプログラムを付属して配布時のインストールが容易になっています。
スクリプトの命令自体は追加、修正をしていません。
ソースとオブジェクトはVer1.0と完全に互換性があります。
内部バッファに画像を読み込む際のカラーパレット処理が多少変更されています。
また、バッファコピー命令などが一部のドライバで正しく処理されないのを修正しました。
ver1.1 -> ver1.2f
HSP ver1.2fは、HSP ver1.1を拡張して作られたHSPのカスタムバージョンです。
主に、onion softwareの"秘宝殿MONK"で使用するための機能がアップされていますが、
他のゲームアプリケーションでも使えるように汎用化されています。
HSP ver1.2f の主な変更点:
- フルスクリーンを使用してHSPのウインドゥだけを画面に表示します。
- ビュースクリーン、HSPスクリーンの2つのウインドゥを扱えます。
- ビュースクリーンはウインドゥサイズを自由に変更することが可能で、スクロールバー、カーソルによるドラッグも可能です。
- BGスクロール、スプライトのオーバーレイなどにより2Dマップを使ったソフトを作ることができます。
- カーソルが重なると反応するボタン(アクティブボタン)を使えます。
- 画像に動くモザイク(AMD)をかけることができます。
これらの機能により、特にRPGなどのフィールド画面やスクロール処理、
大きな画面でも鑑賞できるCG集など、さらに手軽に、応用範囲が広がります。
HSP2.xは、以前の16bit版HSP1.1から大幅にバージョンアップされています。
ソースレベルではある程度の互換性があるので、以前のものを使っていた人
ならば、すぐに使うことができるはずです。
Ver2.xで拡張された主な点は以下の通りです。
- 変数の値が32bitになり、文字列、配列、構造体も扱うことができます
- 複数のウインドゥをシングルタスクで同時に扱うことができます
- 高速な描画を実現しました。JPEG画像の読み込みも以前の5倍以上高速です
- 画像解像度の切り替え、BMPファイルセーブなどの新機能を追加
- オブジェクトサイズ、ソーススクリプトサイズに制限がなくなりました
- スクリプトエディタが強化されました。EXEファイル、SCRファイルなどもメニューから作成が可能です
ver1.1 -> ver2.0
もとのHSP Ver1.1をもとにソースを1から書き直してリニューアル。
32bitにしたことでプログラムサイズがやや大きくなってしまいました。
MFCは使ってないので、まだ小さいハズなんだけど…。
このバージョンは、'97夏コミで初めて公開されました。
ver2.0 -> ver2.1
ネットワーク上で公開されたVer2.0のマイナーアップグレード版です。
サウンド命令が強化されているほかグラフィック・パレット命令を追加。
スクリプトエディタにツールバーをつけてWin32らしい外見にしてみました。
ver2.1 -> ver2.2
今回の目玉はスクリーンセーバーモジュール(SCR)が作成できるようになったことでしょうか…。
これは、「コマンドライン」を参照したいという要望があったので、
それを入れるついでに…という軽い気持ちだったのですが、いつのまにかメインの目玉に…。
HSPスクリプトエディタもバージョンアップして、いままでDOSプロンプトで行っていたDPM.EXEの機能も、
すべてエディタ上で動作するように統合されました。
その他、HSP本体はテキストファイルとバイナリや文字列の操作を強化しています。
オブジェクトファイルの形式も変更して全体のパフォーマンスが上がっています。
ver2.2 -> ver2.2c
- システム変数「windir」を追加。
- 「PACKFILE編集」に新インターフェースを追加。
- 一部の機種で「オブジェクトファイルの作成(F9)」を行なうとエラーが出ていた不具合を修正。
- スクリーンセーバー実行時にタスクバーなど最前面ウインドゥが隠れなかった不具合を修正。
ver2.2c -> ver2.2d
- カレントポジションを取得するシステム変数、csrx,csryを追加。
- exec命令にプロセス終了まで待つオプションを追加。
- clrobj命令がうまく動作していなかった不具合を修正。
- wavファイルのループ再生の不具合を修正。
- 他のHSPプログラム実行中にHSPスクリーンセーバーが起動しない不具合を修正。
- スクリーンセーバー実行時にメインウインドゥが一瞬表示されるのをなくした。
ver2.2d -> ver2.2e
- 式の評価に括弧( )による優先順位変更を追加。
- bload命令で実際に読み込まれたファイルサイズを変数strsizeに反映させた。
- スクリプトエディタに「外部ファイル実行」ボタンを追加。
- スクリプトエディタをファイルのドラッグ&ドロップに対応させた。
- HSPスクリーンセーバーが2重に実行されてしまう不具合を修正。
- スクリーンセーバーからキーを押して復帰しなかった不具合を修正。
- スクリーンセーバー起動時にIMEのツールバーが残ってしまう不具合を修正。
- GDIリソースの一部が開放されていなかった点を修正。
ver2.2e -> ver2.3
- mci命令の戻り値を変数statに反映させた。
- sndload命令にCDの連続再生モードを追加。
- 別名定義、カスタマイズをするための#define命令の追加。
- #uselib , #func 命令による外部DLL参照を可能にした。
- stop命令での待機時はなるべくCPUタスクを占有しないように修正。
- カレントディレクトリを示すシステム変数「curdir」を追加。
- 直線を描画するためのline命令を追加。
- ファイルの存在とサイズを取得するexist命令を追加。
- ver2.2で省かれていたchgdisp命令を復活させ機能修正を行なった。
- チェックボックスを表示するためのchkbox命令を追加。
- よく使われるキーボードのボタン情報を取得するstick命令を追加。
- 1つのスクリプトで定義できる変数の数を最大1024に増やした。
- スクリプトエディタのコンパイル結果レポートに、使用した変数,ラベルの数などを表示するようにした。
- CDの最終トラックが演奏できなかった不具合を修正。
ver2.3 -> ver2.3c
- dialog命令を拡張。ファイル選択などのコモンダイアログに対応。
- int,str命令でも文字列と数値の相互変換ができるように修正。
- 文字列内にダブルクォート「"」を含めるための「\"」を追加。
- 半角カナを含む文字列を扱えるように修正。
- クローズボックスを押した時の処理をするためのonexit命令を追加。
- gsel命令にウインドゥを常に最前面にするスイッチを追加。
- スクリプトエディタに横スクロールバーとそのオプションを追加。
- hsp2.txt , hspprog.txt , hspref.txtをhtml化しブラウザで参照可能にした。
ver2.3c -> ver2.3d
- ウインドゥやカーソルに関する各種情報を取得するginfo命令およびシステム変数prmx,prmyを追加。
- dialog命令にカラー選択のコモンダイアログを表示するためのオプションを追加。
- スクリプトエディタの各種設定をレジストリに保存するように修正。
- スクリーンセーバー起動時にchgdisp命令があると終了してしまう不具合を修正。
- line命令で水平・垂直の線がうまく引けない不具合を修正。
- 式にマイナスの値を指定した時の不具合を修正。