広島は7日のDeNA戦(横浜)に5―1で快勝。連敗を2で止めた。この日は投打の助っ人2人の大活躍。先発バリントンが7回1失点(自責0)と好投を見せれば、4番に入ったエルドレッドが適時打と2打席連発となる7号、8号ソロで猛打賞3打点の爆発。CS争いを繰り広げるDeNAに前夜の借りを返して見せた。
バリントンがDeNA打線を手玉に取った。キレのある変化球と絶妙のコントロールで、DeNAの4番・ブランコに三振、併殺打、中飛とまったく仕事をさせず。5回に失策から一死満塁のピンチを迎えたが、失点は3番・モーガンの犠飛による1点だけ。7回102球を投げて7安打1失点(自責0)と好投した。
バリントンは前回登板の8月31日の阪神戦で2回に打球を左ヒザ内側に受け、わずか18球で緊急降板した。「足は大丈夫。CS争いをしている中でローテを外れてチームに迷惑をかけたくない」。助っ人右腕はこの日の投球で、きっちり責任を果たしてみせた。
打線もそんなバリントンの思いに応えた。DeNA先発・ソトの立ち上がりを好球必打。梵とエルドレッドの連続適時打で2点を先制。梵が「初球から甘いボールを狙っていた。しっかりとらえることができて良かった」と話せば、エルドレッドは「少しこすったけどよく伸びたね」と喜んだ。
だが、この日のエル砲はこれだけで止まらなかった。3回にもソトの外角スライダーを右におっつけて、右翼席に7号ソロ。5回にも代わった長田から左翼席中段に8号ソロを放ち、3安打3打点猛打賞の活躍だ。
7月まで主軸に座っていたエルドレッドだが、不振のため新助っ人キラと入れ替わる形で二軍落ち。8月31日にようやく再昇格し、この日は1日以来の4番に座ったが、起用した野村監督の期待にしっかり応えた。
また、この日が34歳の誕生日だった石原も3回に適時打で自らお祝い。「追加点が欲しいところでタイムリーが出てよかった」と石原は笑顔を見せた。 CS出場にあと一歩まで迫った昨季は9月に失速。だが、今季は球宴明け以降、3連敗を超える大型連敗はしていない。この日も投打がかみ合って連敗を止めた野村カープ。16年ぶりのAクラスへ着実に歩を進めている。
ナイターSG「第59回モーターボート記念」、1日行われた優勝戦は毒島誠(29=群馬)が先マイから早々と独走に持ち込み、SG初制覇を成し遂げた。