アイドルファンを取り込んだマー君は球界の救世主
2013年09月08日 11時00分
ページ: 1 2
今季のKスタ宮城には、田中が大ファンを公言する「ももいろクローバーZ」のほか、乃木坂46、NMB48などアイドルが次々と来場。試合時には普段の球場では見慣れない“応援団”の声援が飛び交う場面が多く見られる。そんな状況に球界関係者はもろ手を挙げて喜んでいる。「アイドルが来る日しか来ないとはいえ、新規ファンの獲得に大きく貢献している。アイドルファンで無敗のエースがいなかったら、こんなことはできない」(楽天関係者)
これまでまったく接点がなかったと言えるアイドルファンと野球。コンサートなどで見せる一体感や、全国どこへでも目当てのアイドルを追っかける行動力など底知れぬパワーを持つ彼らを取り込めば、球界がさらに盛り上がるのは間違いない。実は田中も自身の投球でファンが拡大することを望んでいる。「普段野球を見ないアイドルファンのみなさんとかが(僕の投球や楽天の試合を見て)『おもしろいなあ』って思ってくれたら、うれしいですよね」
今や日本のアイドルグループは日本国内だけでなく、アジア、ヨーロッパなどに活動の幅を広げており、世界各地にファンはいる。野球後進国と言われる国にも「マサヒロ・タナカ」の存在は認識されていることだろう。アイドルファンが“同志”である田中をきっかけに野球に興味を持てば…。野球の世界的な普及に大きな役割を果たすことになるのだ。
20年五輪での野球・ソフトボールの復帰に関して、NPB・加藤コミッショナーはIBAF(国際野球連盟)のフラカッリ会長の要請で7日から行われるIOC総会を前にブエノスアイレス入り。現地では競技復活をアピールする。とはいえ「努力は最大限にやってきている。レスリングが(ライバルに)ならなければ、いろんな展開もあり得たが難しい状況」と話すとおり現実は厳しい。
だが、地道な活動を続けていくことで、野球が世界に普及すれば…。いずれはきっと、五輪競技復活もあるだろう。
次回登板では世界記録の更新と、08年に岩隈が樹立した球団最多勝利数「21」に挑む。その右腕にはVマジック「20」としたチームの命運だけでなく、野球の未来も託されている。
ページ: 1 2
丸亀ナイターSG「モーターボート記念」毒島誠がSG初制覇!
ナイターSG「第59回モーターボート記念」、1日行われた優勝戦は毒島誠(29=群馬)が先マイから早々と独走に持ち込み、SG初制覇を成し遂げた。
ナイターSG「第59回モーターボート記念」、1日行われた優勝戦は毒島誠(29=群馬)が先マイから早々と独走に持ち込み、SG初制覇を成し遂げた。