世界記録を更新し、ちびっ子ファンとハイタッチする田中

　楽天が誇る無敗のエース・田中将大（２４）が６日の日本ハム戦（Ｋスタ宮城）に先発し、２失点完投で自己最多の２０勝目をマーク。開幕２０連勝は世界新記録となった。さらに２シーズンにわたる２４連勝も世界タイ記録で、稲尾和久（西鉄）の「同一シーズン２０連勝」にも肩を並べた。そして記録もさることながら、ここにきて注目されているのが田中の“集客力”。その活躍はいずれ「野球競技の五輪復帰にひと役買う」とまで言われている。

　９回二死三塁、ワンストライクごとに大歓声が上がる中、最後は佐藤をスプリットで見逃し三振。２００８年の岩隈（楽天）以来、５年ぶりに出現した２０勝投手は派手にガッツポーズを決め、女房役の嶋と抱き合った。

　２回にアブレイユに先制弾を許し、４回にも無類の強さを誇っていた得点圏の場面で佐藤に適時打を浴びた。それでも粘りの投球で味方の逆転劇を呼び込み、不敗神話を継続。お立ち台では「もっともっと勝てるように頑張ります。本当に欲しいものは、優勝です！」と堂々の優勝宣言で締めくくった。

　辛口の星野監督に「すげーやつだよ。想像を絶するね。世界記録か…。こんな投手見たことないよ。もう（記録は）破られないでしょ。１００年たってもね」と大絶賛させた田中だが“世界のマー”となった今、あらためてその“集客力”に注目が集まっている。