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創価学会・公明党系『潮』、原発広告“毒まんじゅう”喰らい続けて21年の真っ黒な歴史 電事連・東電から計605ページ
20:00 09/07 2013
 
落語家・桂文珍の電事連広告。左下に原発についての記載がある

 

 

 

 

 


 公明党・創価学会系の雑誌『潮』が、電気事業連合会(電事連)から原発広告を最も多く貰っていた雑誌であることは既報のとおりだが、同じ学会系の『第三文明』『パンプキン』『聖教新聞』『公明新聞』などと比べても、やはり『潮』が、群を抜いて多くの“毒まんじゅう”を喰らっていたことがわかった。そこで過去にさかのぼって『潮』を徹底調査すると、原発広告が始まったのはバブル期の1990年2月であることが発覚。この時期はちょうど、公明党が脱原発にシフトしかけていた時期と一致する。しかも広告をもらった途端、公明党は政策を180度転換し、かつての原発推進政党に戻っていた。その後は、見開きカラー広告が10年間も毎号入るなど、ズブズブの関係が定着した。創価学会・公明党の原発を巡る知られざる歴史をお伝えする。(『潮』の電事連、東電からの全広告は記事末尾からPDFダウンロード可※581ページ、大容量注意)

【Digest】
◇バブルから続くズブズブの癒着
◇脱原発を打ち出した途端、電事連の原発広告スタート
◇原発を礼賛しない楠田枝里子に東電も“毒まんじゅう”開始
◇600ページ超の“毒まんじゅう”を喰らい続けた
◇系列誌のなかでもダントツで多い『潮』

◇バブルから続くズブズブの癒着
 創価学会、公明党系列の月刊誌『潮』が“原発広告漬け”になっていたことは、11年8月に報じた通り。掲載当時は民主党政権下で、公明党は野党だったが、今、またぞろ公明党は与党に返り咲いている。この党の将来に向けた動向を理解するためには、過去の経緯を知る必要かある。

 創価・公明と原発業界をつなぐ可視化されたパイプ――それが「潮」の原発広告である。『潮』は一体、いつから原発広告を載せているのか。それを知るため、徹底調査を敢行した。

 筆者は当初、『潮』は、小泉政権下で自公がべったり癒着し出したあたりから、原発広告をもらうようになったのではないか?と踏んだ。そこで、前回調査した以前の2010年3月からさかのぼって10年分を調べた。すると、なんと十年間、毎月、見開きカラーで電事連の原発広告が載っていた。予想以上である。これでは、いつまでさかのぼればよいのか、予測不能だ。

 そこで、定点調査で95、90、85、80、75、70、65年度と、5年おきに1年間ずつ、調べてみた。すると95、90年度はあったが、85年以前はなかった。

 よって86年4月以降から見てみることにした。すると86、87、88年度は、いずれも原発広告はなかった。そして90年2月号で、突如として、電事連の見開きカラーの広告が始まった。

一回目の原発広告。(「潮」1990年月号より)
 それは「21世紀 明日に向かって――」というタイトルで、元日本学術会議会長の伏見康治史氏の顔写真入りの署名記事の連載広告。記事の左下には、しっかりと「協力――電気事業連合会」と記されている。

 そもそも伏見氏は、終戦直後から日本に原子力を導入すべき、という考えで活動してきた大阪大の物理学者で、いわば日本の原発史の生き字引のような人物。

 しかも元公明党参院議員(在任期間83年~89年)で、創価学会には馴染みの顔。原発広告にぴったりだった。

 原発広告の第1回目は、「失敗するかもしれないビッグ・サイエンス」という見出し。冒頭から、「たとえばの話であるが、アメリカが原子力爆弾を苦心して作っているとしよう」と、のっけから「原子力」というキーワードが出てくる。話の内容は、日本も原子炉などの分野で他国の真似ではない、新しい大計画を建てる必要がある、というもの。

◇脱原発を打ち出した途端、電事連の原発広告スタート
 それにしても、なぜ、この時期から原発広告はスタートしたのか?それを知るため、公明党の原発政策を調べてみた.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



公明党が70年代から、こてこての原発推進政党だったことを示す当時の新聞記事
原発広告をもらった時期から公明党の原発政策が180度転換したことを示す当時の新聞記事
上は楠田枝里子などの電事連広告。下は90年代の東電原発広告
2000年代の原発広告

記者コメント
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   20:27 09/07 2013
創価学会もスポンサーには逆らえないのね。当然か。公明党に期待出来ることも自ずと限られてくる。しかし野党もなあ・・・