渡辺謙男泣きベネチア映画祭1000人総立ち
【ベネチア・リド島(イタリア)7日=村上幸将】渡辺謙(53)が男泣きした。初参加したベネチア映画祭で行われた主演映画「許されざる者」(李相日監督、13日公開)の特別招待上映後、観客約1000人のスタンディングオベーションに感極まった。妻の南果歩(49)は、邦画で世界基準を追求できたことへの喜びの涙だと分析し、渡辺自身も「自分の中でのエポック(新時代の始まり)になる」と認めた。
あふれ出す涙をこらえ、震える渡辺の背中を見て、南は気付いていた。09年「沈まぬ太陽」、昨年の「はやぶさ 遥かなる帰還」でも男泣きしてきたが、その涙とは意味が違うことを…。上映後、南は言った。
南 今回ほど監督と心中したことはない。男の生きざまが背中に出ていました。演技を超えているんじゃないかと。普段から空気感が変わっていました。謙がいつも言っているのは、どこの国の映画をやるにしても変わらず、自分の役割を全うすること。それを日本映画で出来たことが一番喜びとしてあるんでしょう。日本映画が世界に独り歩きしてくれることを願っているんじゃないでしょうか。
厳寒の北海道で、李監督が極限まで俳優陣を追い込む演出を続ける中、渡辺自身は演じる鎌田十兵衛と一体になっていたという。映画を見る時も、その状態のままで、渡辺は「映画そのものに引きずり込まれる。(役と)一緒にさまよっていたと思う。経験がない。恥ずかしい」と言った。
南が指摘したように、李監督との出会いが大きな刺激になった。渡辺は「錯覚していないと、この仕事はやってられない。長くやると錯覚そのものが減っていくし自分の着地点も見える。李監督とやると錯覚できるような時間を共有できる。こういうタイプの役、立ち位置で役と向き合えたことが新鮮。言葉でないところで錯覚させてくれる」。
ハリウッドでの経験も含めて、約30年の俳優人生で培った演技を、すべてスクリーンにぶつけた。その作品を、今回を含めて3度見た。そして実感したのは「映画は言葉じゃない。目の奥にあるもの、吐息が積み重なっていく。それが『許されざる者』」。だから「いっぱいの人に見てもらいたい」と世界公開を期待した。配給、製作のワーナーブラザース映画によると、既に世界各国からは配給のオファーが届いており、ウィリアム・アイアトン社長も「世界に発信していきます」と約束した。
今年10月の釜山映画祭への出品後、渡辺は、原作となる映画を製作し、父とも慕う米俳優クリント・イーストウッド(83)に会いに行くという。「反応を聞いてみたい気がする。映画のフレームを崩すような映画だから」。“父”との再会を心待ちにしている。
[2013年9月8日7時10分 紙面から]
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