◇ゴルフ5レディス<第2日>
ゴルフ5レディース第2日、1番でティーショットを放つ大山志保=北海道・アルペンGC美唄
|
 |
▽7日、北海道・アルペンGC美唄C(6364ヤード、パー72)▽雨、気温17・3度、風速1・1メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽107選手▽観衆2283人
股関節痛で7月から2カ月半ツアーを離脱していた大山志保(36)=大和ハウス工業=が4連続を含む7バーディー、2ボギーの67で回り、通算6アンダーで前日の23位から一気に首位と1打差4位に浮上した。首位は7アンダーにして3週連続Vと大会連覇を狙うアン・ソンジュ(26)=韓国=と佐伯(さいき)三貴(28)=日立アプライアンス、吉田弓美子(26)=イーグルポイントGC=の3人が並んでいる。
ボールを打ち始めたのは前週の木曜日だ。それまでは「ずっと痛みがあってまともにスイングもできなかった」という大山が、いきなりV争いに浮上してきた。
6月最終週のアース・モンダミン杯以降、股関節痛に悩まされて2カ月以上の戦線離脱。当初は座骨神経痛と診断されたが、「再度診察を受けたら、足の付け根に近い腸腰筋の肉離れだった。マッサージなど、やっていたことが逆効果だったと分かった」。まだ痛み止めの薬を服用しながらの戦いだが「無理せず、おだやかに、ゆっくりスイングするようにしたら、ショットがすごくいい」と波に乗った。
1番をバーディーで滑り出すと、5番から1・5メートル、4メートル、2メートル、3メートルと、チャンスをことごとくものにして4連続バーディー。2011年マスターズGCレディース以来となる通算13勝目のチャンス到来だ。
今季は序盤戦で何度も訪れた好機をものにできなかった。特に3月のアクサレディス、4月のヤマハレディース、5月の中京テレビ・ブリヂストンはいずれも2位で最終日を迎え、順位を落として終わった。「どうしても勝ちたいって意気込みすぎた。今は体のこともあるし、欲はない」。今週は最後までおだやかに、静かに優勝を取りにいく作戦だ。 (月橋文美)
この記事を印刷する