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【サッカー】

香川 倍返しだ ガーナ戦ではゴール奪う

2013年9月8日 紙面から

グアテマラ戦から一夜明け、リラックスした表情でストレッチをする本田(左)と香川=大阪府内で(佐伯友章撮影)

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 日本代表は3−0で快勝したグアテマラ戦から一夜明けた7日、大阪府内で約1時間半、トレーニングを実施した。トップ下で先発しながら空回りして不発だったFW香川真司(24)=マンチェスター・ユナイテッド=は、次戦の国際親善試合・ガーナ戦(10日・日産)での「倍返し」を約束。今季開幕から出場機会のない所属クラブでの不遇を一掃するゴールで、「背番号10」の存在価値を再証明する。

 プレーは小気味良く、体の動きもキレもいい。なのに、どこか不安な空気が漂っていた。大阪合宿中、香川の表情はちょっと暗かった。ピッチ上で考え込むような場面もあった。淡々としたコメントはいつも通りだったが、ざらついた心境を感じ取ったのは記者1人だけではない。

 グアテマラ戦で1アシストをマークした。ただ、案の定、空転する場面が増えた。主戦場のペナルティーエリア内では最後の“勝負勘”を欠いていた。香川は「シュートを打ってないことが一番腹立たしいし、むかついている」とうめいた。期待値が上がっているからこその、どん底だった。

 それでも、一夜明けた練習では笑みが絶えなかった。長友、本田らと談笑し、ボールと楽しそうに戯れていた。自分自身のプレー内容に対する不満はありありだが、久々に味わった大観衆の前でのプレーが、“香川浮上”のきっかけになるかもしれない。

 「ゴールは常に求めている。毎試合チャレンジすることは変わりない。代表だろうが、クラブだろうが、自分にとっては常に変わらない」

 モイズ新監督を迎えたマンUでは開幕3戦出番なし。1日のリバプール戦はベンチからも外れた。だが、すべては望んで飛び込んだ厳しい生存競争だ。悩みはあっても、迷いはないようだ。

 「現状は自分で分かっている。周りが試合に出ていないことをいろいろ言うけど、そこはぶれずにやるだけ。そのせいにされるのが一番嫌だ。プライドも責任も持ってやっている。一番素晴らしい環境でやっているのは幸せなことだから」

 香川の決意表明。ため込んだ鬱憤(うっぷん)は、ガーナ戦にぶつける。

 

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