透明性は以前より高まったが、委員が委員を選び、解任できるのも委員だけという閉鎖的な世界は変わらない。それゆえに委員同士のファミリー意識は強い。匿名投票のため、出身国の政治的な影響を受けにくく、投票行動の軸になるのはそれぞれの価値観や互いの義理や貸し借りだ。私益の追求も否めない。ときにはその場の「風向き」で投票することもある。投票行動が読めないのは、投票の動機が委員によって異なるためだ。
日本の現職IOC委員は東京招致委理事長(JOC会長)の竹田恒和氏1人。今回の五輪招致のライバルであるスペインは3人、トルコは1人だ。
■「基礎票を持つのはマドリードだけ」
スペインのIOC委員3人の中で著名なのがサマランチ前会長の息子、サマランチ・ジュニア氏である。IOC理事でもある同氏は国際近代五種連合の副会長として、20年夏季五輪で除外される競技の有力候補だった近代五種を五輪に残すよう動いた。2月のIOC理事会で近代五種は生き残り、代わりに除外候補となったのがレスリング。影響力の大きさがうかがえる。今回の招致レースで「基礎票を持っているのはマドリードだけ」といわれるのは、IOC内の人脈で質量ともにスペインが圧倒しているからだ。
日本でも知名度が高いIOC委員は、陸上男子棒高跳びの世界記録保持者、セルゲイ・ブブカ氏(ウクライナ)だろう。IOC理事でもある同氏は今回の総会で実施されるロゲ会長の後任を選ぶ会長選に出馬した。五輪を研究する首都大学東京の舛本直文教授によると、6人が立候補する会長選の本命はIOC副会長のトーマス・バッハ氏(ドイツ)。弁護士で、76年モントリオール五輪のフェンシング金メダリストである。
名前(年齢) | 出身国 | |
---|---|---|
ジャック・ロゲ(71) | ベルギー | IOC会長。ユース五輪の導入などで実績 |
セルゲイ・ブブカ(49) | ウクライナ | IOC理事。現役時代に「鳥人」と呼ばれた陸上男子棒高跳びの世界記録保持者。今回の会長選に立候補 |
アントニオ・サマランチ・ジュニア(53) | スペイン | IOC理事。国際近代五種連合副会長、サマランチ前会長の息子としてIOCに影響力。マドリードへの招致活動でも先頭に立つ |
トーマス・バッハ(59) | ドイツ | IOC副会長。今回の会長選に立候補し、本命視される |
セルミャン・ウン(64) | シンガポール | IOC副会長で実業家。今回の会長選に立候補し、本命バッハ氏を追う一番手とされる |
シェイク・アハマド(50) | クウェート | 各国オリンピック委員会連合会長。国際スポーツ政治に多大な影響力を持ち「キングメーカー」と呼ばれる。竹田氏は「シェイクとは揺るぎない信頼関係を持つ」とするが、北京五輪ハンドボールアジア予選の「中東の笛」問題で日本スポーツ界と対立した過去も |
竹田恒和(65) | 日本 | 東京招致委理事長、JOC会長。馬術で五輪出場を経験。今回の招致活動で「75人のIOC委員と個別に会った」 |
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アスレチックス | 2 - 1 | アストロズ |
---|---|---|
インディアンス | 6 - 1 | メッツ |
ヤンキース | 9(終了)13 | レッドソックス |
オリオールズ | 4(終了)3 | ホワイトソックス |
ロイヤルズ | (8:10) | タイガース |
マリナーズ | (10:10) | レイズ |
エンゼルス | (10:05) | レンジャーズ |
ツインズ | (8:10) | ブルージェイズ |
カブス | 3 - 4 | ブルワーズ |
レッズ | 4(終了)3 | ドジャース |
ジャイアンツ | (10:05) | ダイヤモンドバックス |
フィリーズ | (8:05) | ブレーブス |
パドレス | (9:40) | ロッキーズ |
カージナルス | (8:15) | パイレーツ |
マーリンズ | (8:10) | ナショナルズ |
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