円谷プロの敗訴が確定 タイにウルトラマン利用権
テレビの人気番組「ウルトラマン」の国外での利用権をめぐり、制作した円谷プロダクション(東京)とタイの映画制作会社会長が争った訴訟で、最高裁第3小法廷(上田豊三裁判長)は27日、円谷プロ側の上告を棄却する決定をした。会長に独占的な利用権を認めた1、2審判決が確定した。
問題となったのは「ウルトラマン」など7シリーズ約300本の作品。国外での複製、配給などの利用権を会長に許諾するという1976年3月の契約書の真偽が争点だった。
昨年2月の東京地裁判決は、著作権は円谷プロにあると判断したが「契約書は真正に成立していた」として会長に独占的利用権を認めた。12月の東京高裁判決もこれを支持した。
会長は日本留学中、ウルトラマンの生みの親とされる故円谷英二さんと知り合い、家族ぐるみの交際があったという。
【共同通信】
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