特撮企画で円谷プロ勝訴　委託先に７千万支払い命令

　円谷プロダクション（東京）制作の特撮作品「ウルトラＱ～ｄａｒｋ　ｆａｎｔａｓｙ～」（２００４年）をめぐり、企画費の一部などが未払いだとして制作委託先の円谷エンターテインメント（同）に約８６００万円を求めた訴訟の判決で、東京地裁は８日、未払い分に当たる約７８００万円の支払いを命じた。

　阿部潤裁判官は、当初の制作委託先だった系列会社の円谷映像が円谷エンターテインメントに営業を譲渡し、企画費の契約についても引き継がれたと判断した。

　判決によると、円谷プロは０３～０４年、全２６話の制作を計約３億５千万円で円谷映像に委託。円谷映像も円谷プロの協力を得るため、プロデューサー料などを含む企画費として計約９５００万円を支払う契約を結んだ。

　その後、円谷映像が債務超過に陥り、円谷エンターテインメントに営業を譲渡。企画費は一部が相殺されるなどしたほかは、円谷プロに支払われなかった。