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桧山引退 タテジマ一筋最長22年目44歳“体力の限界”

笑顔で引退を表明する桧山
笑顔で引退を表明する桧山
Photo By スポニチ

 阪神での実働年数で最長記録を持つ代打の切り札、桧山進次郎外野手(44)が7日、兵庫県西宮市内のホテルで記者会見し、22年目の今季限りでの現役引退を表明した。

 チーム一筋で最年長の桧山は「練習で体力が落ちたと感じるようになった。経験したことがなかったが、今季は完全に夏バテしているなと思った」と引退を決断した理由を説明。そして「毎年いつ引退するかという気持ちで臨んでいた。だから、正直ほっとしている気持ちがある」と漏らした。1日に南信男球団社長と和田監督に引退の意思を伝えた。引退後は球団に残らず、評論家に転身する。

 初出場は92年5月30日の巨人戦(甲子園)。引退発表も伝統の一戦の日だった。阪神が長期低迷した「暗黒時代」に4番を務めた。そして03、05年には悲願のリーグ優勝。以降は代打の切り札を任され、チームの精神的支柱となってきた。代打通算14本塁打は球団新記録。代打通算打点は球団新でリーグ歴代2位の107打点。「代打で浴びるあの歓声は誰でも味わえないし、幸せ者だなと思う」と振り返った。

 最後まで涙は見せなかった。しかし、家族の話になると言葉が詰まった。妻・紗里さんには「現役生活が終わるだけで、野球人生はまだまだこれからでしょ」と言われたという。

 やり残したことを聞かれると即答した。「日本一。可能性がある限り、全力で最後までプレーするのがプロ野球人」。阪神を愛し、ファンから愛された野球人・桧山。タテジマを脱ぐその瞬間まで、その志を貫く。

 ◆桧山 進次郎(ひやま・しんじろう)1969年(昭44)7月1日、京都府生まれの44歳。平安(現龍谷大平安)―東洋大を経て、91年ドラフト4位で阪神入団。巧打の外野手として95年から外野のレギュラーに定着し、4番でも通算301試合出場。03、05年のリーグ制覇に主力打者として貢献した。03年7月2日の中日戦(甲子園)でサイクル安打達成。オールスター戦には3度出場した。06年から主に代打の切り札として活躍。1メートル77、78キロ。右投げ左打ち。

[ 2013年9月8日 06:00 ]

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