皆さまこんにちは。
アスラズラースではゲームデザインを担当していた小野田です。
ゲームデザインのお仕事って?
さて一言にゲームデザインと言われましても、
皆様には何の事だからわからないと思います。
お答えしましょう!ゲームデザインとは…
こんな内容のゲームが作りたい!と
プロジェクトメンバーに伝える仕事!
ではありますが、これだけだとプロとしては10点です。
こんな内容のゲームをこういう「方法」で作りたい!
と、皆に伝える必要があります。
伝える為に必要なのが「仕様書」と呼ばれる書類になるわけです。
これはプラモデルで例えれば組立説明書みたいな物です。
【もし説明書無しでプラモデルを作った場合】
・組立方が分からない=作り方を考える時間が発生
・パーツの組み合わせを失敗してしまう=組み立て直しが発生
・完成した物がイメージと異なっていた=大幅な巻き戻しが発生
と、考えただけでも様々な問題が発生する事が予想できる訳です。
こういう問題を事前に防ぐ為にも、ゲームデザイナーが率先して動き
ゲーム制作の説明書である、「仕様書」を作る必要があるわけです。
逆に「仕様書」が存在しない場合は、
プロジェクトが失敗し易くなると言い換えても良いでしょう。
仕様書を作ったら、もうゲームデザイナーの役目は終わりなのか?
答えはNOです。作っただけの段階ではまだ50点です。
作った仕様書をチームのメンバーに見てもらい、意見を貰い、再調整し、
プロジェクトメンバーに「納得」して貰いつつ手を動かして貰う必要があります。
皆さんも意味も無く、勉強したり、運動したりするのは辛いですよね?
ただし、これに「理由と方法」が加わると途端に楽しくなるものです。
サッカー選手になりたいから(理由)、
ランニングをする(方法)!であれば頑張れるわけです。
ゲーム制作にも同じ事が言えます。
仕様書で「面白くなる理由とその方法」を伝える事で、
作業に納得をして貰う事が出来れば、
プロジェクトメンバーはより力を発揮してくれるのです。
また、仕様書に具体性が無い場合は大抵がここで気づき、修正する事になるでしょう。
ここまで来て80点です。まだやる事があります。
書面上では見えない、制作過程で発生する問題に対処し、
その度に仕様書を改良して行く必要があるのです。
さらに完成した物が仕様書通りに出来ているかチェックし、
必要に応じて、パラメーター調整等の「ゲームバランス」に関わる作業も行っていきます。
これらの「確認&修正&調整」を何度も何度も気の遠くなるくらい繰り返し、
商品クオリティを高めます。
…お分かり頂けましたでしょうか?
ゲームデザインとはここまで出来てようやく99点なのです。
ん?残り1点はどこに行ったのかって?
それは皆様がアスラをプレイして「楽しい」と思って頂いた時です!
その時に初めて「100点」に辿り着く事ができます!!
このようなゲームデザイン的な拘りを持って生まれたゲームがアスラズラースなのです。
皆様、是非お手に取って頂き、私に最後の1点をください!!