「海はよみがえった」。三陸やまだ漁業協同組合(岩手県山田町)の上林実理事(64)は三陸沿岸有数のカキ産地、山田湾に浮かぶ養殖いかだを見つめながら言い切った。東日本大震災で壊滅的な被害を受けた山田湾のカキ養殖は、国の多額の予算と漁師ら懸命の努力で、復活を遂げようとしている。
8月上旬、上林さんの船で山田湾を巡った。浅瀬にカキ、沖合にホタテのいかだが並ぶ。震災で約3700台から約600台に減ったいかだは現在約2200台。漁師らが中心になり、地元の間伐材などで新しいいかだを組み上げる一方、流失を免れたいかだは針金で丁寧に組み直した。
いかだの数は震災前の約6割だが、復旧は「ほぼ終了」という。かつて山田町ではサケなどの漁業が不振となったため、養殖業への参入が相次ぎ、いかだが急増。海の栄養が不足して稚貝の成長が鈍る「密殖」が問題化していた。打開策はいかだの削減しかないと分かってはいたが、業者間の利害も絡んで実現しなかった。それが震災を機に「生産性を上げるため、密殖の解消に皆が合意した」。
上林実、カキ養殖
日経平均(円) | 13,860.81 | -204.01 | 6日 大引 |
---|---|---|---|
NYダウ(ドル) | 14,922.50 | -14.98 | 6日 16:34 |
英FTSE100 | 6,547.33 | +14.89 | 6日 16:35 |
ドル/円 | 99.12 - .16 | -0.44円高 | 7日 5:49 |
ユーロ/円 | 130.64 - .66 | +0.01円安 | 7日 5:49 |
長期金利(%) | 0.790 | +0.020 | 6日 13:27 |
NY原油(ドル) | 110.53 | +2.16 | 6日 終値 |
各種サービスの説明をご覧ください。