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宮城・東松島「高台の新宅地」、津波避け街ごと引っ越し
復興の現場2013夏(3)

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2013/8/14 21:45
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2017年の完成を目指し工事は急ピッチで進められる(宮城県東松島市)
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2017年の完成を目指し工事は急ピッチで進められる(宮城県東松島市)

 市が都市再生機構(UR)に業務委託し、大成建設を中心とする共同事業体(JV)が施工する。重機を使って開拓する作業員は約80人。「これほど大規模な工事は最近ではなかなかない」。URの担当者は目を輝かせる。

 沿岸部での津波被害を繰り返すまいと、内陸への宅地移転が岩手、宮城、福島3県320地区以上で進む。5月末で100地区超が着工した。小さな浜で少人数が移転する例が多いが、野蒜地区は商店や病院、鉄道まで丸ごと内陸に移転させる大規模な事業だ。総事業費295億円を投じた壮大な引っ越しとも言える。

 野蒜地区を走るJR仙石線の内陸移転は宅地より早い15年中の完成が目標だ。標高ゼロの沿岸部から高台の移転先に向けて高架橋を組み立てる工事が進む。約3.5キロメートルの移設区間には津波で壊滅した東名、野蒜の2駅が復活し、高台の新宅地への入り口になる。

<現場メモ>
事業費約295億円(URの事業分、JRの内陸移設工事費は非公開)
計画戸数約562戸(宅地移転299戸、災害公営住宅263戸)
地区面積約89.9ヘクタール(東京ディズニーリゾートのパーク部分の約9割)

 「仙台への通勤者や景勝地・松島の近くで老後を送りたいお年寄りに住んでもらう」と阿部秀保・東松島市長は青写真を描く。高台から見下ろす低地では大規模太陽光発電所(メガソーラー)も稼働間近。新たな街を、人が集まる環境都市のモデルケースにできるか。市や住民らの街づくりが試される。

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