朴・韓国大統領:日本に注文 歴史問題、なおこだわり 独首相との会談で
2013年09月07日
【ソウル大貫智子】韓国の朴大統領は6日、G20サミット出席のため訪問先のロシア・サンクトペテルブルクでドイツのメルケル首相と会談し、「日本は歴史を見て、(日韓間の)未来志向の関係を発展させられるよう、(行動を)してくれることを望む」と述べ、歴史問題での日本の前向きな対応を求めた。韓国大統領府高官の話として聯合ニュースが伝えた。メルケル首相側からの質問に答えたという。
朴大統領と安倍首相は5日、両首脳就任後初めて立ち話であいさつを交わしていた。だが、今回の発言で朴大統領の歴史問題への強いこだわりが改めて鮮明になり、関係改善への期待に冷や水が浴びせられた格好だ。
ナチスによる虐殺があったフランスの村をドイツのガウク大統領が訪問するなど、独仏間では歴史和解が進んでいる。韓国では「日本はドイツを見習うべきだ」との声が強く、朴大統領の発言はこうした世論を意識したとみられる。