こんにちは。ウェブサービス本部の鳴海です。

じめじめとした梅雨、イヤですねぇ。でもこれが明けたら夏がやってきます。そして夏といえばレジャーシーズン。IT健保の活用が最も盛んな季節ですよね。

というわけで今回は上半期最後の更新ですし、ちょっと趣向を変えて、本格的な夏を迎える前にIT健保の意外と知られていない活用術についてまとめてみました。なんか便利らしいのは知ってるけど、どのくらいお得なの? 実際どうやったら利用できるの? などの疑問にお答えできればと思います。

そもそもIT健保って何?


このブログの読者さんの中にはおそらく会員企業に所属されている方がけっこういらっしゃるのではないでしょうか。正式名称は「関東ITソフトウェア健康保険組合」(略してIT健保)。主に関東のIT系企業が所属する保険組合です。最近、「TOCO TOCO」という冊子が会社で配布されたと思います。

tocotoco

はっきり申しまして、IT健保の福利厚生はかなり手厚いです。旅行パック、保養所、レストラン、レジャー施設、ゴルフ場、海の家、プール、スポーツジム、スノボだなんだと盛りだくさん。全国にあるさまざまな施設が補助のおかげで安く利用できるのです。

しかしそれらをすべて挙げていってもキリがないので、今回は東京近辺で気軽に利用できる3項目に絞りたいと思います。

ミシュラン二ッ星の鮨処が驚くような値段で


まずは「鮨 一新」。これはIT健保が管理するビル「トスラブ山王健保会館」の1階に入っているお寿司屋さんです。

鮨 一新は、なんとミシュラン 二ツ星の銀座「鮨かねさか」の系列店。IT健保の委託により、会員企業向けに出店しているとのこと。つまり二ツ星のお寿司屋さんと同じレベルのお寿司を会員企業限定のお手頃価格でいただけるのです。これは行かないと損です。

鮨かねさか
食べログの評価4.00、夜(平均)¥20,000〜¥29,999

鮨 一新
食べログの評価3.84、夜(平均)¥5,000〜¥5,999

食べログの評価はわずか0.16ポイント差ながら、平均予算は4倍以上の開きがあるという事実が、IT健保の凄さを物語っていますね。

それでは続いて実際の予約の手順と、お店でお寿司をいただいてきたレポートへ。

IT健保のWebサイトにメニューが掲載されていますが、1050円から5250円まで5種類のコースがあります。握りを心ゆくまで堪能するなら3150円の「一新にぎりコース」、お刺身から焼き物まで盛りだくさんいただきたい方は5250円の「板前おまかせコース」がおすすめです。

営業時間は17時〜22時(ラストオーダーは21時15分)。2時間制のコースが17時〜19時、19時〜21時で2回転するのが基本となります。コース料理はすべて2時間で終わるようになっているので原則は2時間制限となります。遅くとも19時半の予約を取るようにしましょう。

注文するコースと行きたい日にちが決まったら、手元に健康保険証を用意し予約係(TEL 03-5570-1921)に電話してみましょう。希望日時と人数を伝えて、空席があれば希望するメニューと、保険証にある事業所番号、保険証番号を尋ねられるので答えましょう。これで予約は完了です。

あとは当日、お店に行くだけですが、その前に「ITSレストラン利用書」(PDF)をプリントアウトし、記入して持参。場所は溜池山王駅徒歩3分。山王パークタワー目の前の好立地です。ビルに入ると受付があり、ここで健康保険証を提示し、ITSレストラン利用書を提出します。このへんの手続は普通のレストランとは違うので初回は戸惑いそうです。

写真1
トスラブ山王健保会館の前

写真2
レストラン受付

予約の時間になったら、席に通されます。厳かな雰囲気の入り口、着物の店員さんが案内してくれて、さすが高級店。カウンターに座り、目の前に板前さん。

写真3
鮨 一新の入り口

写真4
看板

写真5
カウンターに座る

さて、この日オーダーしたのは2100円の「にぎり月コース」。先付1品に寿司10貫、巻物1本、お椀というシンプルな構成。しかし、そのクオリティの高さには大満足でした。

先付はわかめとみょうがの酢の物。さっぱりしていて、ビールにもよく合います。飲み物も安い。生中は370円、ヱビスの小瓶は320円。ウィスキー、シーバスリーガルはシングルでなんと240円。ほかにも焼酎では芋の黒麹萬年がグラスで250円などびっくりのお値段。

先付をいただいたら、いよいよお寿司がスタート。10貫は以下のとおりでした。

鮨
上段左から、金目鯛、こはだ、ホタテ炙り、かつお、あおりイカ
下段左から、宮崎産まぐろ赤身と中トロ、同砂ずりの炙り、いくら、穴子

感想としては、どれも本当においしかったです。いままでたいしたお寿司を食べたことがないということを差し引いても、これまでの人生で一番でした。特にまぐろの砂ずり、穴子はちょっとびっくりしました。これは他のお店ではなかなか出会えない味かと思います。

砂ずりというのはまぐろのお腹の部分だそうです。お腹が海底の砂にすってしまうほど脂がのっているまぐろから取れる大トロのなかの希少部位。極上のまぐろ1匹から20貫ほどしか取れないと聞きました。その日の入荷状況に左右されるので確実にお出しするのは難しいとか。もしコースの中に入ってたら超幸運だそうです。これを炙っていただくと脂がしつこくなく、さっぱりと口の中でとろけます。

芝エビの玉子焼き
芝エビの玉子焼き

ドリンクはどれも安い
ドリンクはどれも安い

さらに途中で出していただいた芝エビの玉子焼きはまるでケーキのような上品な甘みと濃厚なエビの風味が合わさり、悶絶させていただきました。そして最後に巻物が1本、お椀がついて2100円。ビール、焼酎2杯あわせて2950円。驚きのコストパフォーマンスです。これが銀座の鮨かねさかだったらお会計は軽く1万円を超えてしまうと思われます。

どうでしょうか。IT健保で安くなる寿司屋があるらしいと聞いたことはありましたが、まさかここまでのクオリティだとは。Webサイトを見ただけではちょっと想像がつきませんよね。

鮨Web
鮨 一新のWebサイト

混雑具合ですが、金曜日、土曜日の場合は2〜3週間前から予約を取っておいた方がよいと思われます。その他の平日は1週間前でも空いてるかもしれません。

夏に楽しみたいプールも半額以下で


お寿司の話に文字数を費やし過ぎたので残りはさらっと進めます。

夏といえばプールですね。ひたすら流れるプールに浮かんでみたり、波のプールではしゃいでみたり、ウォータースライダーで滑りまくったり、いろいろな楽しみ方があります。

都内の屋外プールといえば豊島園やよみうりランド。でもけっこう入場料はお高いのです。例えば豊島園のプールは4330円、よりうりランドのプールは2800円です。

これがTOCO TOCO夏号に入っているチケットを使うと、豊島園:4330円→1550円、よみうりランド:2800円→1200円に割引されます。この差はけっこう大きいです。


ゴールドジムが1日780円で利用できるのはお得


さて、プールに行く前に身体を引き締めておきたいところですが、いざトレーニングをしようとしてもなかなか1人ではうまくいきません。やっぱりスポーツクラブがおすすめです。

とはいえ、お忙しいWebディレクターの皆さんの場合、仕事後に通うのは難しいかと思います。月額1万円ほどの会費を払って、月に4〜5回しか行けなかったとなってはちょっともったいないですよね。

そんなときはIT健保を使って賢くスポーツクラブを利用してみましょう。コナミスポーツクラブ、セントラルスポーツ、へるすぴあの3種類が利用できます。いずれも都内にたくさんの施設を持っています。

特にセントラルスポーツの場合、他社のスポーツクラブとも提携しており、例えばゴールドジムなども利用可能。利用法は基本的に毎回料金を払う都度利用制となります。料金は1回につき260円〜1100円となりますが、これはスポーツクラブの立地、設備の充実状況によって変わってきます。利用可能施設と価格はこちらのリストをご覧ください。

一例を挙げますと、中野にある「ゴールドジムウエスト東京」を1回利用するにはIT健保会員企業の方は780円(正規のビジター料金は2630円)、目黒にある「セントラルフィットネスクラブ目黒」もIT健保なら780円(正規のビジター料金は5250円)。これはお得ではないでしょうか。利用回数が月に10回以下になら、IT健保を使って都度利用するのが断然おすすめです。利用法はこちらのページをご参考に(コナミスポーツクラブ、セントラルスポーツ、へるすぴあ、それぞれ別の登録方法があります)。

このほかにもIT健保では旅行パックや保養所、ゴルフ場などお得な特典がたくさんあるのですが(けっこう抽選になります)、今回は気軽にお試しできる活用法をご紹介してみました。

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というわけでNHN JapanではIT健保などの制度を賢く利用し、よく食べ、よく遊び、よく動くWebディレクターを募集しております!