最終更新:ID:j56314Ocpw 2013年04月18日(木) 12:23:25履歴
※F/M注意
岸野理津子は悩んでいた。岸野家は母子家庭であるために、5年生になる
祐樹に構ってやる時間があまりとれないでいるのだ。だが、そんな理津子
のもとに天の配剤とも言うべきものが送られてくる。それは郵便受けに投
函されていた1冊のパンフレットだった。
とあるくすぐり施設に来た母子の話
『母子家庭歓迎キャンペーン中!
母子でくすぐりを受けに来場されたお客様はなんと驚きの8割引!!』
パンフレットにはそんな文字が踊っていた。8割引というのはいくらなん
でも無茶苦茶だと誰でも思うだろうが、これには理由がある。物価高のあ
おりを受けて母子家庭の多くが生活苦となっているが、それらの家庭が適
切なくすぐりを受けることが出来るよう、母子家庭のくすぐりには補助金
が出るのだ。そのため8割引という無茶な割引をやっても、そこそこに客
が来れば十分すぎるほどセンターには利益が出るのである。
そういうわけで理津子がパンフレットを読んで3日後の日曜日、岸野親子
は車で目的のくすぐりセンターへと向かっていた。
「お母さん。僕くすぐられたことってあんまりないからよく分からないん
だけど、そんなに大事なことなの?」
祐樹は背も低くて線も細い華奢な体格で、男の子にしてはかわいらしい顔
立ち、変声前の高めの声、髪を短く刈り込まないといった特徴のせいで、
ぱっと見はショートカットの女の子に見える。性格はおとなしく引っ込み
思案で、小さい頃からしっかりくすぐってやって大きな声でたくさん笑わ
せておけばもっと元気な子になったんではないだろうかと理津子は後悔し
ているところだ。
「皮膚への刺激がホルモン分泌を誘発して抵抗力を高める……まあ、いっ
ぱいくすぐられると健康になるのよ。母さん忙しくて祐樹のことくすぐっ
てあげられなかったけど、今からでも遅くないかなって思ったの。それに
どうせなら専門の所でくすぐって貰う方がいいと思うし」
祐樹の問いに答える理津子の姿は、11歳になる子供がいるとは思えない
若々しいものだった。肩にかかるウェーブのかかった黒髪は艶やかさをい
ささかも失っておらず、肌にはシミ一つなくすべすべである。体形も崩れ
ておらず、よく引き締まったウエストにグラビアアイドルに負けないボリ
ュームを持つバスト、むっちりと色気有る肉付きのヒップの取り合わせは
男の視線を集めてやまない。
「くすぐりは慣れると病みつきになるくらい気持ちいいそうだから、今日
はたっぷり楽しむといいわよ」
「うん!」
くすぐり自体にたいして興味があるわけではないが、母親と一緒にお出か
けできることが嬉しい祐樹は笑顔で答えた。
さてくすぐりセンターに着いた岸野親子だが、ここで嬉しいハプニングが
彼女たちに起こる。キャンペーン中に訪れた100組目の母子ということ
で、1日フリーパスをもらえることになったのだ。別室へと通された理津
子は説明を受けて、自分の幸運に驚いていた。
「おめでとうございます!ラッキーな岸野様にはフリーパス以外にも特別
なサービスを用意させていただきます。どうぞお楽しみ下さい!」
そう言ってニコニコと笑顔を向けてくる係員のお姉さんがなかなかの美人
だったため、祐樹は照れて理津子の後ろに隠れてしまった。
「あらあらこの子ったら…。ごめんなさいね、人見知りをする子だから」
「いえいえ、こんなかわいらしいお子さんなら大歓迎ですよ。あ、申し遅
れました。私、本日岸野様をご案内させていただく青山といいます」
「案内?それも特別サービスなの?」
「はい。岸野様は当施設へのご来場は初めてのようですし、一通りの案内
をさせていただいきつつたっぷりとくすぐりを楽しんでいただくことにな
りますが……。失礼ですが本日は他に予定はありますか?」
青山の問いかけを聞いて理津子は少し考える。
「大体1時間くらいって聞いてたから今日は午前中にくすぐりを受けて、
どこかにお昼を食べに行った後で買い物の予定よ。でも食事がとれるなら
ここでゆっくりしていっても構わないけど。祐樹はどう?」
「母さんと一緒ならどこでもいいよ?」
「祐樹君は本当にお母さんが大好きなんだね」
そう言われて祐樹は顔を真っ赤にして俯いてしまう。
「恥ずかしがらなくていいんだよ?ここはお母さんが大好きな子達が一緒
にくすぐられて幸せになれるところなんだから。それと施設内にはレスト
ランもありますから、食事に関しては大丈夫ですよ」
「まあそれなら……ちょっと待って、もしかして私もくすぐられるの?」
「もちろんです。もしかしてご存知有りませんでした?」
「てっきりくすぐられるのは祐樹だけだと思ってたんだけど…」
自分がくすぐられることなど考えていなかった理津子は、彼女にしては珍
しく落ち着かない様子で視線を彷徨わせていた。
「もしかして、くすぐりは苦手ですか?」
「分からないの。したこともされたこともないから」
「それでしたら今日は思う存分楽しんでいって下さい。後悔はさせません
よ?」
「そう……そうね。せっかくのフリーパスだし、たっぷり楽しんでいこう
かしら。祐樹もそれでいい?」
「うん!」
頬を染めながら笑顔で返事をする祐樹を見て、本当に可愛らしい子だと青
山は思った。
1日フリーパスを使ってこの施設をたっぷり楽しむことにした岸野親子を、
青山は更衣室に案内する。ちなみに男女同室である。
「まずはここで着ている物を全て脱いで下さい」
「全部って……裸になるの?」
「はい」
笑顔で言い切る青山に、そういうものかと思った理津子は素直に服を脱ぎ
始める。が、祐樹はそうもいかなかった。
「お母さん、恥ずかしいよ…」
「大丈夫よ、母さんも裸なんだから。祐樹はおそろいじゃ嫌?」
「……嫌じゃない」
納得したのか祐樹も服を脱ぎ始めた。
「じゃあ私も着替えてきますので、少しここで待っていて下さい」
そう言って『職員以外立入禁止』と書かれたドアの向こうに消えていった
青山だったが、ゆるゆると脱いでいた祐樹が全裸になるころには着替えて
戻ってくる。
「あら、なかなか素敵な装いね。ここの制服?」
ほとんど紐のような布地が首から乳首の上を通り、ギリギリまで切れ込ん
だV字が申し訳程度に股間を隠す。背中側は尻から首まで1本の紐が通る
だけの赤い水着。スリングショットと呼ばれる水着の中でも際だって過激
なスタイルであった。むしろ裸よりも恥ずかしいその姿に、祐樹は茹で蛸
のように真っ赤になって視線を逸らした。逸らした先に理津子の裸体があ
ったため今度は逆の方を向いたが。
「この先では職員は露出の高い水着を着る決まりなんです。職員だと一目
で分かってもらうための特徴が必要ですから」
そう言いながら、青山は理津子が使っていたロッカーに刺さった鍵を手に
取った。使用されていないロッカーには赤いバンドの付いた鍵が刺さって
いるため、ロッカーの使用状況はすぐ分かる。
「鍵は首に付けておいて下さいね」
「手首じゃないの?」
「手首だと他の器具に干渉しますから」
「ああ、腕を固定するのよね」
納得して理津子は自分の首にバンドを巻き、続いて祐樹の首にも付けてや
る。かがんだ理津子のたわわな胸が祐樹の視界を埋め尽くすが、理津子に
「動かないの」と言われたためかつて吸っていた乳房を凝視することとな
った。
全裸で赤い首輪を付けたような格好の岸野親子を連れて、青山は案内を始
める。
最初に目に付いた縦長の部屋には、すでにかなりの数の先客がいた。
「ここは多人数を一度にくすぐれるようになっているんです。皆さん気持
ちよさそうにお尻を振っているでしょう?」
一言で言えばそこは尻の乱舞であった。
係員らしき青いビキニの女性を除けば、全員が壁際に立って尻をこちらに
向けている。彼女たちはそこで拘束され、それぞれがいやらしく尻をくね
らせながら、壁一面に空いている無数の穴から出てきている大量のマジッ
クハンドにくすぐられていた。
まず両腕には手枷が付けられ、頭上で交差するように腕が固定されたうえ
で天井からぶらさがる鎖に繋がれる。また全員膝まである黒いブーツを履
かされ、その足首に付いた金具でブーツは床に固定され、肩幅ほどに足を
開くことを強いられている。これによって股を閉じることを禁じられ、さ
らにブーツ内にびっしり生えた堅めの繊毛は足の裏をはじめとするブーツ
内のあらゆる部分を強力にくすぐっていた。
口には小さな金具付きのボールギャグが銜えさせられ、その金具は壁に取
り付けられた金具に繋がれている。壁には上下にレールが走っており金具
の位置を自由に調整できるため、どんな背丈の人間でも繋ぐことが出来る
ようになっている。
壁に空いた穴から出てきているマジックハンドには様々な種類があり、人
間の手のように自在に動いてくすぐる基本の手型アタッチメントの他に、
羽箒や刷毛に筆、押しつけて激しい振動でくすぐる電動マッサージ器型な
どが見られる。それらの道具が腋の下や股間をはじめとする各所をくすぐ
っても、拘束された人間にはどうすることもできない。両手両足、頭を固
定されているため、唯一自由になる腰を揺すって必死でくすぐりから逃れ
ようとするが、淫らに尻を振るだけで効果はない。しかし、頭で意味がな
いと分かっていても皆反射的に尻振りダンスを演じてしまうのだ。
「女の子が多いわね」
「男の子はあんまり来たがらないんですよ。恥ずかしいらしくて」
理津子の疑問に青山が答える。
今日来ている客は全てキャンペーンに惹かれて来た母子家庭の親子なので、
ここでくすぐられている23人のうち11人は母親である。熟れた肉体を
揺すってくすぐりに悶える彼女たちの隣には、その子供が繋がれている。
女が9人(姉妹が1組いる)に、男が3人だ。部屋にいる人間の大半が女
であるため、ここには異常な色気が満ちていた。
「でも1回来たら男の子の方が癖になっちゃうみたいですよ」
この部屋の担当者であるビキニの女も口を開く。祐樹より一回り年上の少
年の背中を愛おしげに撫でながら、辱めの言葉を周囲に聞こえるように気
持ち大きめの声で語る。
「ほら、ここにいる俊也君なんか回数チケット買うくらいお気に入りなん
ですよ。最初はすごく嫌がってたんですけどね。『中学生にもなってお母
さんの前で裸にされるなんてイヤ』って」
「ぶふぃい!?ぶぁえ!ばふぁああ!」
件の少年俊也はいっそう大きく尻を振りながら何事かを叫ぶが、ボールギ
ャグの隙間から唾液があふれ出すだけで意味のある言葉を成さない。おそ
らくは恥ずかしいため係員を止めようとしているのだろう。
「だけど1回くすぐられたらすっかり気に入っちゃって、お母さんにおね
だりして何度も連れて来てもらうようになったんです」
「まあ、そんなに気に入って……」
俊也の股間に血液がどんどん集中しているのはくすぐりのせいばかりでは
ない。背中から感じる見知らぬ女性の視線がそうさせているのだった。
「それに、定期的にくすぐりを受けるようになってから俊也君の体は順調
に発育するするようになったんですよ。以前は病気がちだったのがすっか
り健康になりましたし。それに見て下さい、この柔らかそうなお尻」
係員は俊也の少しむちっとした尻を撫で、尻肉の間に指を入れると肛門を
かりかり引っ掻いてやった。ぞくぞくとした快感に俊也は体を震わせる。
丸みを帯びた俊也の体は、13歳の少年と言うよりは発育途上の少女のそ
れにシルエットが近い。後ろからは見えないが、心なしか普通の男の子よ
り乳首も大きくなっている。
「どうやらお母さんが毎日くすぐってあげてるうちに肉付きがよくなった
みたいなんですよ。息子さんがこんなにかわいく育って、お母さんも鼻高
々ですよね」
俊也の隣で、お尻やお腹、胸の肉をマジックハンドで無遠慮に掴まれなが
ら揉みほぐされている母親は、係員の問いかけに答えるようにぶふう、と
息をもらしながら白い美尻をぷるぷる震わせていた。
くすぐっているだけで男の子の体つきが女の子に近づくなど聞いたことな
いため、俊也の体がかわいらしく育っているのには他にも秘密があるのか
もしれないが、理津子にはそこまでは見当が付かなかった。
「それから、男の子には色々特典も有るんです。料金面での優遇もそうで
すし、例えばこの部屋の場合、女の子に負けないくらい上手にお尻をくね
くねさせることが出来たらくすぐり時間を延長するサービスを実施中なん
ですよ。俊也君、何度も来てるからすっかり上手になっちゃって。最近は
いつも延長してあげているんです」
そう言われて理津子がよく観察すると、くすぐりから逃れようとする俊也
の尻の動きは確かにどこか艶めかしかった。ここに何度も連れて来てやれ
ば、祐樹もあんな風に扇情的な尻の動きを覚えるのだろうか。さらに理津
子が見ていると、脇腹を揉むマジックハンドから逃れながら、俊也は前面
の壁に自分の腰を押しつけた。下腹部の前にある壁面には柔らかいブラシ
が無数に突き出ており、振動と回転を行いながら俊也を待ちかまえている。
彼はそこに、勃起しきった自分のペニスを突き込んだのだった。
「あふ、ふうぅ…!ふ…くう!」
「ああやっておちんちんを壁に押しつけておけば、気持ちよくなって男の
子は直に射精します。けど、くすぐりに耐えながら腰を前に突き出し続け
なきゃいけないからなかなかうまくいかないんですけどね」
女の言葉通り、へそと内股へのさわさわとしたタッチに耐えられなかった
のか俊也は腰を後ろに動かしてマジックハンドから逃れようとする。その
逃げた先で肛門をくすぐる筆に遭遇したため、彼はまた尻を振って別の場
所に逃げようとした。
「でも、ああやってなかなかイケずにくすぐったいのと気持ちいいのを混
ぜながら時間いっぱい責められるのもいいものですよ?俊也君、それには
まっちゃって。あ、男の子の場合、特に希望がある時以外は必ず最後に射
精させてあげることにしてます。イケずにおかしくなっちゃうって事はあ
りませんからご安心を」
「……うちの子、もう出るのかしら」
「精通がまだでも絶頂はありますよ?」
ちなみに理津子が話をしている間、祐樹は女達の尻振りダンスを食い入る
ように見つめていた。恥ずかしさの臨界点を超えて一周してしまったのか、
裸体から目をそらすことはなくなっていた。母親達のたっぷりとした肉感
の尻、高校生の張りのある尻、中学生の発育途中の尻、小学生の小さな尻、
それらがくすぐりから逃れるために右に左に揺れ、くぐもった笑い声と悩
ましげな吐息で彩られる様は、年の割に幼い祐樹にも確かな興奮を与えて
いた。
「祐樹君も興味津々みたいですね。それじゃあ始めましょうか」
青山の言葉を受けて、理津子と祐樹へのくすぐりが開始されたようとして
いた。ボールギャグと手枷を装着し、枷付きブーツを履かされる。足の裏
をつつくちくちくとした毛先は作動前から祐樹にくすぐったさを与えてい
た。この部屋の決まり通り、理津子と祐樹は隣り合った場所に繋がれる。
祐樹が体を傾けながら精一杯右の方を向くと、理津子の胸が見える。そう
でもしないと目の前の白い壁しか見えないので、ほとんど目隠しをされて
いるのに近い状態だった。下の方でしゅるしゅるというマジックハンドが
動く音が聞こえているが、首を下に傾けようとすると額が壁に当たるため、
実際に自分の体に何がされるのかはほとんど分からない。ちなみにボール
ギャグを繋ぐ金具の周囲は柔らかい素材でコーティングされているため、
勢いよくぶつけても怪我をすることはない。
「お二人とも準備はいいですか?5秒後にスイッチを入れます。
5…4…3…」
3まで数えたところで青山はスイッチを入れた。
「ふぁああああ!?」
不意を突かれた祐樹は電流が流れたように体を跳ねさせながら、思わず絶
叫してしまった。
ブーツ内の繊毛が一斉に蠢きはじめ、足の裏のしわの一つ一つをなぞるよ
うにこすり上げる。祐樹は反射的に足を引っ張ってブーツから抜こうとす
るが、足首をしっかり固定されているためひざをがくがくさせるだけでそ
の願いは叶わない。
「くっ、ふううっ!うう、あ!あぐぅっ!」
手枷を繋ぐ鎖をじゃらじゃらと鳴らしながら必死で暴れる祐樹。無防備に
晒されたその右脇腹を、バサバサの毛先をした筆がつつき回す。たまらず
体を左側にひねると、今度は電マが左脇腹に押しつけられる。重低音を伴
う振動が脇腹の筋肉をほぐすしびれるようなくすぐったさに、今度は尻を
突き出すような姿勢で後ろに逃げた。
「ふいぃぃいい!?ふぁあふ、ふぁふぃい!!」
樹脂で作られた2本の手が、尻の肉をしっかりつかんで揉みほぐす。さら
に足の間を通った太いブラシが、柔らかい毛先で股の間を撫でていく。タ
マと蟻の門渡りをそっと撫でる感触に、祐樹は身悶えしながら腰を前に突
き出したが、逆にブラシが一気に股間をこすっていったため甲高い悲鳴を
上げてしまう。
細身で声の高いの祐樹が腰をくねらせてくすぐりから逃れようとする様は、
後ろから見れば少女が淫らに尻を振って男を誘うようにしか見えなかった。
数多の人間の尻を振らせてきた係員の女にしても、その尻振りダンスは上
等と言える物だった。女は楽しそうな声で祐樹に語りかける。
「祐樹君すごいですね!初めてとは思えないくらい上手にお尻を振れてい
ますよ。ご褒美に上の方もくすぐってあげますね」
本当はもう少し時間が経ってくすぐりが肌に馴染んでからなんですけど特
別です、と言いながら女はコンソールを操作した。へそから下にのみ行わ
れていたくすぐりのプログラムが変わり、腋を中心としたさらにきついく
すぐりが開始される。
祐樹の尻を揉んでいた樹脂製の手が上に動いていき、4本の指を揃えると
すべすべの指の腹で右腋のくぼみをきゅっきゅっと音を立てるように撫で
る。もう1本の手は、爪の代わりに指先に付けられた固い突起でかりかり
と左腋を引っ掻いていた。
「ふがああぁぁぁぁ!!あげぇ!あおお…おおごふぉふぇふぁははははは
はは!!!ぐひひひひひいいひひいいいい!!」
堪えきれず、ついに祐樹は激しく笑い出す。自由になる腰回りと違って、
固定された頭部と腕部に近い腋は、体を揺さぶってもほとんど動かすこと
が出来ない。祐樹は尚も腰を振り回して逃れようとするが、このくすぐっ
たさからは逃れられないのだ。
さらに、他のマジックハンド達の動きも鋭さを増す。祐樹の尻や股間、脇
腹に張り付いたまま離れなくなり、いよいよくすぐったさは増すばかりで
ある。小さな乳首を固い毛先の筆がいじって、痒みを伴う心地よさを与え
る。大きな羽箒が背骨に沿ったラインを撫で、柔らかい毛先の刷毛が尾て
い骨のあたりを撫で回す。
よりくすぐったさが強くなるよう潤滑液が注入されたブーツ内では、剛毛
によるちくちくした刺激と柔毛によるぬるぬるとした刺激が交互に繰り返
され、時には同時に行われていた。刺激に慣らさないよう考慮されたくす
ぐりが、足元からも祐樹を追いつめていく。
「ぶぃふぃふぃひひひぃぃ!あええ!あえ……えぎいいひひひひい!
ひい、ひぃひひひぃ……ふぁあははああ!」
涎をあふれさせながら祐樹は濁った笑い声を上げる。肺の空気が不足し、
朦朧とした意識の中でくすぐったさだけが頭の中を埋め尽くす。もういく
ら腰を揺すってもくすぐったさは止まらないが、耐え難いくすぐったさに
体が勝手に動いてしまうのだ。その時、1個の電マが祐樹のおへその下に
強く押し付けられた。
「あひゅううああああぁぁぁ!」
膀胱に与えられる強い圧迫と振動は、ついに祐樹の括約筋を緩ませた。
ジョロ…ジョロロロロロロ……。
勃起はしている物の、まだまだかわいらしいままのおちんちんから黄色い
飛沫が飛んでいく。全身に加えられるくすぐりに体を震わせるたび、その
軌道は大きく変わる。
「あふぇ……あぶ、あふぁふぁふぁふぁ……」
くすぐられ、腰を揺さぶりながらのおもらし。その初めての感覚を祐樹は
心地よいと思った。うっとりした表情で祐樹はおしっこを出し切る。排泄
後に体に走る震えが、まるで内側からくすぐられているようにも感じられ
た。同時に全身に加えられるくすぐりが弱くなり、祐樹はようやく一息つ
くことが出来た。
「はふぅ……ふぅ……」
その間におしっこで汚れた壁面やマジックハンドにクリーニングが行われ
る。
「祐樹君気持ちよさそうでしたね。でも時間はまだまだありますから、た
っぷり楽しんで下さいね」
係員がそう言うと、再びくすぐりが強まる。祐樹は定められた時間が来る
まで、体をくねらせ尻を振りながらくすぐられるのであった。
くすぐりが開始されて30分が経過した。規定の終了時間である。ちなみ
にこれは基本時間でもっと長時間を望む客も多い。
「それじゃあここで一旦終了しましょう」
係員がコンソールをいじると、祐樹と理津子に加えられていたくすぐりが
止まり、マジックハンドも壁の中に収納される。長いくすぐりのせいで二
人は体力をすっかり失い、ぐったりとした様子だった。特に理津子は女と
してよく熟れた肉体だったため、性感帯への刺激のせいで4回も絶頂に達
したため、疲労の度合いが深刻なようだった。
青山が拘束を外してやると、その場に力無く座り込んでしまう。一方祐樹
は自分の拘束が外されないことに疑問を感じていた。
「祐樹君は初めてなのに上手にお尻を振れてましたから、ご褒美に15分
延長です」
「ふえぇ!?」
「特別なお客様だから、やり方も特別ですよ」
係員がそう言うと青山はへたりこんだ理津子を立たせてやり、祐樹の背後
に導く。
「理津子さんは祐樹君をしっかり抱きしめてあげて下さいね」
「ええ、と……こう?」
理津子が祐樹の背中から抱きしめてやると、まだくすぐられると聞いて強
張っていた祐樹の体から力が抜ける。肩にあたる柔らかい乳房の感触と、
背中にぴったりとくっつくすべすべのお腹が祐樹の緊張をほぐしたのだ。
「抱っこされたら安心するなんて、本当にお母さんが大好きなんだね」
優しい視線を岸野親子に向ける青山は、そう言いながら二人の胴体をベル
トでしっかりと固定した。さらに、理津子の履いているブーツを祐樹のブ
ーツに固定し、準備が完了する。
「あの、これは……」
「さっきの俊也君のお話、覚えていますか?これから祐樹君のおちんちん
が気持ちよくなれるよう、理津子さんには祐樹君の体をしっかり壁に押し
つけてもらいます」
祐樹からは見えないが、前面の壁を埋め尽くす柔らかなブラシが蠢動を開
始する。さらにマジックハンドが伸びてきて、祐樹と、その後ろにくっつ
く理津子の体をくすぐり出す。
「くっくくっ、ふぁふうぅ……ふふぃい!?」
「ああ、またくすぐったい…!くぅ…んん!」
比較的軽めのくすぐりに、小さな笑い声を出し始める岸野親子。めいめい
が違う方向に体をくねらそうとするので結果として二人の体はほとんど動
くことなくくすぐられていた。
「ダメですよ理津子さん、祐樹君のためにもっと頑張らなきゃ。ほら、も
っと腰を前に突き出して」
「あひっ!…こう、かしら……くくっ…!」
言われるまま理津子は腰を前に突き出し、それに合わせて祐樹の体も前に
押し出されていく。幼いながらもしっかり天を突き自己主張する祐樹の最
も敏感な部分は、柔らかなブラシの波に飲み込まれていった。
「あふぁああぁ!?ひ、ひぃぃぃ!ひぐ!ぐひゅううぅぅ!?」
くすぐられるのとはまた違う気持ちよさが祐樹の腰をしびれさす。理津子
はくすぐったさに耐えながら、さらに祐樹の体を押し込んでいった。まる
で何本もの舌が祐樹のそこを舐め回し、人外のフェラチオを行うかのよう
であった。
「祐樹…うう、く、くぅぅ…もうちょっとだから、頑張って…!」
「あふぁふぁふぁふぁ!!ふぁひはふぁふぁはあ!?」
すっかり体に覚え込まされたくすぐりの刺激と、今まで経験したことのな
い体の奥から吹き出すような快感が祐樹の腰で入り交じる。
「ふぁふぁふぁふぁふぁぁぁ!?ふぇう!ふぁいふぁふぇうぅぅぅ!?」
出る、何か出る、と必死で訴えかける祐樹。その感覚が頂点に達したとき。
「んふぉおおぉぉぉぉぉ!!!」
祐樹の腰が大きく跳ねて、彼は初めての射精を理津子の腕の中で味わった。
疲労を隠せない様子で椅子に腰掛ける理津子と、放心状態で彼女にもたれ
かかる祐樹に青山は話しかける。
「どうでしたか?初めてのくすぐり体験は」
「……すごかったわ」
「当施設には他にも色々ありますよ。そうですね、さっきは腰が自由でし
たから今度は完全に拘束されてくすぐられるのはどうですか?」
「ちょ、ちょっと待って!一つでもこれだけ疲れるのにまだくすぐられる
なんて…」
焦る理津子の手を、祐樹がぎゅっと掴んだ。
「祐樹、あなたはどうしたいの?」
「……お母さんと一緒に、たくさんくすぐられたい」
それは、おとなしくて引っ込み思案な祐樹にしては珍しいわがままだった。
あまりたくさんくすぐられるのは辛いと思う理津子だったが、かわいい我
が子の願いなら仕方ないか、とも思ってしまう。
(せっかく祐樹が自分の意見を口に出すようになったんですもの)
折角の機会だから、息子の我が侭を聞いてやる優しい母親でいようと思う
理津子だった。
「それじゃあ、少し休んだらまたくすぐってもらいましょうか」
「うん!」
仲睦まじい親子の姿。この施設にくすぐりを受けに来て、岸野親子の絆は
確実に深まったのであった。
後日。岸野家に宅配便が届いた。送り主は理津子と祐樹が思う存分くすぐ
られたあのくすぐりセンターだ。
『先日はご利用ありがとうございました。お二人の初めてのくすぐりを余
すところ無く記録した記念のDVDが完成したため、贈らせていただきま
す。これからも当センターをよろしくお願いします』
そんな内容の手紙と、市販品のようにパッケージングされたDVDが中に
入っていた。DVDケースの表にはいつ撮られたのか、二人並んでお尻を
振っているシーンや、分娩台のような椅子に向かい合って座らされお互い
のくすぐられる姿をよく見える状態にされたシーン、係員の指導の元理津
子が祐樹を念入りにくすぐるシーンなどのスチールに重なるように、裸で
抱き合う理津子と祐樹の姿がプリントされている。『理津子と祐樹、はじ
めてのくすぐり』というタイトルが付けられたその外装は、見事なまでに
アダルトなDVDのそれと一致していた。中には3枚のDVDの他、職員
からのメッセージや理津子と祐樹の詳細なデータが記された冊子にセンタ
ーの回数チケットまで入っていた。二人は、そのDVDを見てみることに
する。
メニューを見る限り、あの日受けたくすぐりはその全てが記録されている
ようだった。さらに、それぞれの内容について『祐樹』『理津子』『二人
セット』の3パターンの映像が入っている。中には前から映した映像と後
ろから映した映像の両方が入っていることもあった。その中で祐樹が選ん
だのは、最初に受けた壁際で尻を振りながらのくすぐりである。自分の横
で理津子がどんな風にくすぐられていたのか、それが知りたかった。
『はあぁ…はあぁ……はぅんっ!?んひ、ひぃ!』
画面内でくねくねと悩ましげに揺れ動く理津子の尻。様々なマジックハン
ドが腰や太股を撫でて行く度に、びくりと震えた後それから逃れようと揺
れ動いている。
その光景を眺めながら、祐樹も息を荒げていた。祐樹は今ソファーに座る
理津子の腕の中で、やさしくくすぐられながらDVDを見ている。理津子
の柔らかな胸に背を預け、愛情たっぷりの優しいくすぐりを受けながら淫
らな尻振りダンスを楽しむ。祐樹はとろけそうなほど幸せだった。
「お母さんがお尻を振るの、そんなに好き?」
「うん…見てるとすごくどきどきするぅ…」
シャツの中に手を入れられ、腋をほじられ乳首を指先で転がされながら祐
樹は気持ちよさそうな声を上げる。
先日のお出かけの際祐樹の健やかな発育にはくすぐりが不可欠だと思った
理津子は、あれ以来時間の許す限り祐樹をくすぐってやることにしていた。
「今度の日曜にまたあそこに行きましょう。それまではこのDVDとお母
さんのくすぐりで我慢してね」
「あぁうぅぅ……気持ちいいぃ…」
母親の尻がいやらしくくねる姿に祐樹のハーフパンツが控えめに盛り上が
る。だが愛撫に近いくすぐりを長時間受けて脱力しきった祐樹は、そこを
いじろうとはせず理津子に身を任せていた。それが一番気持ちよくて幸せ
だと分かっていたから。
岸野理津子、祐樹親子。彼女たちが常連としてくすぐりセンターのスタッ
フに顔を覚えられる日は近い。
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