エンタメ映画「キャプテンハーロック」 照準は海外市場 実写さながらフルCG3D2013.9.6 08:14

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映画「キャプテンハーロック」 照準は海外市場 実写さながらフルCG3D

2013.9.6 08:14
  キャプテンハーロックとアルカディア号

  キャプテンハーロックとアルカディア号

 あの「アバター」(2009年)のジェームズ・キャメロン監督(59)もお墨付きを与えた日本のアニメ映画が、いよいよベールを脱ぐ。7日全国公開の「キャプテンハーロック」(荒牧伸志監督)は、アニメ業界のパイオニア、東映アニメーションが5年の歳月をかけて作り上げたフルCGの3D作品だ。その目指す先には、海外市場が横たわっている。

 「銀河鉄道999」などで知られる松本零士(75)の漫画をもとに、「亡国のイージス」の作家、福井晴敏(44)が脚色した作品で、宇宙海賊キャプテンハーロック率いるアルカディア号の壮絶な戦いを描く。登場人物の動きは「アバター」などで用いられたモーションキャプチャー技術が駆使され、実写さながらの生き生きとした映像が展開する。小栗旬(30)、三浦春馬(23)、蒼井優(28)ら豪華声優陣も話題だ。

 「実はこの作品は、最初から海外進出を狙っていました。だからアニメとして売ってはいないんです」と東映アニメーションの池澤良幸プロデューサー(40)は打ち明ける。池澤さんによると、日本のアニメはクールジャパンとして人気があると言っても、ごく限られた一部のファンに支持されているにすぎないという。

 「実写と比べると出やすいかもしれないが、マーケットとしては整備されていない。一方で『モンスターズ・インク』に代表されるピクサーのCGアニメのような作品は、韓国もインドもたくさん作っている。アニメとも実写ともつかない作品が一つの突破口になるかなと思うんです」

 総製作費に3千万ドルをかけて勝負に出た結果、すでに78の国と地域から配給オファーが殺到。ベネチア国際映画祭の特別招待作品にも選ばれた。「でもまずは日本で当たらないと。海外での公開に弾みをつけるためにも、大ヒットを飛ばしたいですね」と、池澤さんは力を込めた。

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「アニメとしては売っていない」と世界戦略を話す池澤良幸プロデューサー
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