2013.9.7 05:04(2/3ページ)

4番初仕事や!虎・鳥谷、7号&4安打5打点

鳥谷は和田監督(左)とハイタッチ

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 やられっぱなしでは、いられない。ナインと虎党の真っすぐな思いを貫くように、鋭い打球は一直線に右翼へ伸びた。3-2の接戦を大きく動かす一発。新4番鳥谷だ。

 「チャンスだったし、思い切っていこうという気持ちがホームランになってよかった。自分のスイングができました」

 五回だ。無死一、二塁で先発・沢村の初球をとらえ、7号3ラン。7月26日のDeNA戦(甲子園)以来、実に35試合ぶりの本塁打だった。7試合目で出た4番初アーチで4点差に広げた。

 鳥谷デーだった。一回に左翼線二塁打を放つと、三回一死一、三塁では一、二塁間をしぶとく破るタイムリー。五回の3ランで点差を広げても手を緩めない。六回二死二塁で左前タイムリーを放ち、今季初の4安打。5月11日のヤクルト戦(松山)以来、通算4度目の5打点となった。走者をことごとくかえせなかった前夜(5日)のDeNA戦(横浜)のうっぷんをはらした。

 和田監督は「力強いスイングの鳥谷が見たかった。こういう能力があると思うんで、これからもどんどん打線を引っ張ってほしい」と話した。8月27日からの東京ドームでの直接対決で巨人に3連敗。自力優勝が消えた状況での巻き返し策をコーチ会議で検討した結果、全員一致で「4番・鳥谷」が決まった。決定力不足を解消し、CSを突破するために生え抜きのチームリーダーに奮起を促した。周囲は特別な打順と騒ぐが、鳥谷の信念はぶれない。

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