iPhone:ドコモ、販売へ…挽回へ奥の手

毎日新聞 2013年09月06日 22時04分(最終更新 09月07日 09時27分)

世界スマートフォン出荷台数シェア
世界スマートフォン出荷台数シェア
国内スマートフォン出荷台数シェア
国内スマートフォン出荷台数シェア
国内携帯電話会社のシェア
国内携帯電話会社のシェア

 国内の携帯電話会社で米アップルのスマートフォン(多機能携帯電話)、iPhone(アイフォーン)を取り扱ってこなかったNTTドコモは、今秋から販売する方針を固めた。アイフォーンを扱うKDDI(au)やソフトバンクへの顧客流出に歯止めをかけ、挽回するのが狙い。業界最大手のドコモが販売に踏み切ることで顧客獲得競争の激化が予想される。一方、ドコモに端末を提供してきた国内メーカーへの影響は避けられず、業界再編が進む可能性もある。【横山三加子、ワシントン平地修】

 ◇アップル、サムスン追い…両社の思惑が一致

 アップルは10日(米国時間)に米国本社で発表会を開き、アイフォーン5の後継機を発表する見通し。その場でドコモへの供給も明らかにするとみられ、ドコモの発売は早ければ20日になる見通しだ。ドコモのアイフォーン導入は、KDDIやソフトバンクへの顧客流出に歯止めをかけたいドコモと、激しい競争が続く世界のスマホ市場で、減少が続くシェアの挽回を目指すアップルの思惑が一致したためだ。

 NTTドコモは2008年ごろから、アップルと交渉していたものの、端末価格や販売数のノルマに決定権を求めたアップルと条件が合わなかった。しかし、アイフォーンをソフトバンクが08年7月、KDDIも11年10月に発売すると、ドコモの契約者が「番号継続制度(MNP)」を利用して、ソフトバンクなどに流出。ドコモのシェアは今年3月末、5割を割った。

 ドコモは「アイフォーン人気の前では、顧客離れを止めるのが難しい」(幹部)と判断した。ただ、アイフォーンを目的に、ドコモから他社に移った利用者を取り返せるかどうかは分からない。また、アイフォーン導入で、ドコモが音楽などを提供する独自サイト「dマーケット」で収益確保を進めてきた戦略が狂う可能性もある。アップルも独自の音楽配信サービス「iTunes(アイチューンズ)」をアイフォーンなどで提供しているためだ。

 一方、アイフォーンで、スマホ市場を作り上げたアップルだが、世界市場では安価な端末で急成長した韓国サムスン電子に水をあけられている。アップルは10日の発表会で、廉価版も発表するとみられ、新興国などでのシェア拡大を狙う。

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