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月島が東京五輪期待 もんじゃ世界へ広めるチャンス

「もんじゃストリート」と呼ばれる東京・月島の西仲通り商店街
「もんじゃストリート」と呼ばれる東京・月島の西仲通り商店街は2016年五輪落選の経験から、期待せずに招致レースを見守っている
Photo By スポニチ

 20年夏季五輪が東京開催に決まれば、多くの外国人でにぎわいそうなのが、選手村の設営予定地や多くの競技予定会場に近くて、「もんじゃ」で有名な東京・月島。ただ、開催地発表を日本時間あす8日早朝に控えても地元から伝わる“五輪待望熱”は意外なほどに熱くない。背景にあるのは16年夏季五輪での招致失敗経験。ただ、実現すれば、ご当地グルメを世界に広める絶好の機会になるのも確かなだけに、商店街関係者らは熱過ぎず冷め過ぎず“運命の日”を迎える心づもりだ。

 選手村の設置予定地となっている晴海地区から目と鼻の先の月島。バレーボール、体操、トライアスロンなどの競技会場やメディアセンターからも近く、東京五輪が実現すれば、「月島もんじゃストリート」として知られる月島西仲通り商店街は外国人客らで経済効果が見込まれる。それだけに「商店街の話題は招致レースでもちきり」(もんじゃ店店主)という。

 ただ、商店街振興組合の小林正太郎理事長は「期待で浮足立つ店はありません。仮に予想オッズが1番人気でも、あくまで予想は予想。仮定の話はせず、決まるまでは冷静でいたい」と語る。当然、期待していないわけではない。過度な期待を寄せない理由は、4年前の“苦い経験”からだ。

 16年夏季五輪の招致レースで、商店街は全面的に協力。国際オリンピック委員会(IOC)の理事の来日時、宿泊先のホテルに近い勝鬨(かちどき)橋を清掃したり、道路の植え込みをきれいに刈り込むなど、汗水かいてバックアップした。こうした運動は高評価された上、関係者からも手応えの良さを聞かされていただけに「東京開催内定」を信じて疑わない人もいた。それだけに落選のショックは大きかったという。

 商店街のもんじゃ店約60店舗が加盟する「月島もんじゃ振興会協同組合」の村田耕作理事長も、「東京開催となれば、経済効果も相当なものでしょう。でも、仮定の話はしません。8日に発表されるまで何も考えません」と慎重だ。ただ、海外にパンを主食とする国が多いことから「小麦粉ベースのもんじゃは世界に通じる食」を持論とするだけに、本音では、東京開催でもんじゃを世界に広めたいところだろう。

 小林理事長は福島第1原発の汚染水漏れ問題を挙げ、「いくら東京と福島の距離が遠いと訴えても、世界地図で見ればごく近いし、(招致は)厳しいのではないか」と指摘。朗報を信じつつ、「ダメでもともとという気持ちで見守りたい」と話した。

[ 2013年9月7日 06:00 ]

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