◇フジサンケイクラシック<第2日>
▽6日、山梨県・富士桜CC(7437ヤード、パー71)▽晴れ、気温26・9度、風速3・1メートル▽賞金総額1億1000万円、優勝2200万円▽117選手(うちアマ1人)▽観衆2008人
今季3勝目を目指す松山英樹(21)=東北福祉大=が首位タイに並んだ。3バーディー、2ボギーの70で回って通算6アンダーにし、暫定2位タイから浮上した。ほかに谷原秀人(34)、横尾要(41)=EH=、韓国の21歳、李亨俊(イ・ヒョンジュン)がトップにいる。この日は、前日順延された第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行った。
松山に2週連続優勝指令が言い渡された。報道陣からの取材を終えた松山を、東北福祉大の阿部靖彦監督が呼び寄せた。「今週と、次戦のANAオープンで優勝してからアメリカに行け」。松山は「言うのは簡単ですけど、やるのは自分っス」と言いながらも、やる気に火が付いたようだ。
前半の4番で2メートルを沈めてバーディーを奪ったが、6、7番と連続ボギーで後退。後半の2バーディーで何とか一歩前進して終えた。「内容的には良くないけれど、アンダーで回れた。苦しい内容でもこの位置にいられるのは、少しでも成長しているのかな」と振り返った。
10月開幕の米ツアー2014年シーズンに挑戦する。その一方で、今季の日本ツアー賞金王レースでは2位に8294万円余りの差をつけて首位独走中と、賞金王奪取の最短距離にいる。渡米前に荒稼ぎして、賞金ランク2位との差を広げておきたいところだ。
「優勝を狙いたい。それを目指して明日(第3日)にいい位置で終われるよう、頑張ります」と言い置いて、練習場に向かった。 (櫛谷和夫)
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