「会社業務を全停止させてタイに行くご報告」
違うんです。
なんかおもいっきりスベってるみたいな出だしでホント申し訳ないんですけど違うんです。
あと数時間もしたら羽田空港からタイへ1週間ほど遊びに行ってくるんですけど、会社業務を1週間も止めてサボるわけですから、せめてそれの告知ブログでも書いて関係者各位にご報告しておこうかと思ったんですが、いつも使ってる素材サイトにタイの写真がないのよ。
「タイ」で検索したら国のほうは一切出ずに魚類よ。
いや、同じ名前だから別にこれ出てもいいんだけど、マジで国のほうのタイの写真が一切ない。検索機能が付いてるから「タイ 国」とか「海外 タイ」とかで何回も検索かけたのにこれよ。
見てよこれ。
2匹。
この素材サイト運営してる奴は僕が2匹に増えたから国のほうのタイを諦めて両手上げて喜ぶと思ったんかね。「やった!増えた!ポケット叩くとビスケット増えるやつみたいに増えた!」ってなると思ったんかね。まぁ、ちょっと嬉しいけどさ。
んで、根気よく次のページ、次のページって検索結果を見てったらさ
ほら、ちょっと彩り豊かになった。
お客さん大喜びですわ。子供連れでも喧嘩せずに仲良く食せますわ。
んで次に出てきたのがコレ。
切り身は大体予想してたけどさ、せめて鯛で来ると思ってた。これサーモン。素材サイトの管理人バカなの!?これシャケよ?シャケ?脂のってて美味しそうだけどよ、僕も回転寿司行ったらこればっか喰ってるけどよ、でも欲しいのはこれじゃない。タイランドのほう。いや、もうこの際、鯛の切り身のほうでも良かった。それなのに管理人、お前は僕の会社から金を取っておきながらタイの検索でサーモン画像かましてくるのってどういう神経よ?
んで、次コレよ。
エビ。
検索システム作ったプログラマー呼んでこい。
腹がはち切れるまでエビの寿司食わしてやるからその代わり映画セブンの暴食の大罪みたいなことさせろ!俺がジョンドゥだっ!
というわけで、もうこの有料画像素材サイトについては何も言わない。
ただただ、我々がなぜタイに行くのかをご説明していきます。
「タイ」で検索かけて出てきたこのクソ画像の結果と一緒に。
理由は大きく2つありまして、1つは会社を作って3年経ち、「一度業務停止してみたかった」というのがあります。言ってもたかだか9日か10日くらいのもんなんですけど、一度起業してしまうとなかなか会社の業務を停止するということは難しかったりします。
理由としては「売上が落ちる」というのが一番にあがってくるからです。
会社は社員の生活を支える義務がありますし、家賃などの固定費ももちろんかかります。もちろん未来へ投資するプール金も働かないと作れません。
休む(サボる)ことによって売上が落ちるということは会社にとってそういったリスクが付きまとうのです。
しかし、僕は確かめたかったんです。
「サボると本当に売上が落ちるのか」ということを。
前に「取引先の人に熱湯をかけたら熱がるのか検証する」というのをやったことがあります。先輩社員が当たり前すぎて教えないようなことを教えるというビジネスコラムの連載だったのですが、これと一緒で「働かないとお金は入ってこないのか」というのを確かめてみたかったんです。おそらく世間は「入ってこない」と皆が口を揃えて言うと思います。でも、タイから帰ってきたら2億くらい振り込まれてるかもしれない、そんな一縷の望みに賭けてみたくなったんです。1億でもいい。あと熱湯かけた取引先はヤケドしてた。
もうひとつの理由は、「人探し」です。
うん、ヒョウとキリンが連続してすでに内容が全く頭に入ってきてない人がいるのはわかってる。僕も書きながらすでに散らかりまくってて再び画像素材サービスの管理人に殺意抱き始めてるからわかってる。でももうちょっとだから我慢して読んでくださいよ。
僕は19歳の頃に東南アジアをぐるぐる回るバックパッカーをやっていたのですが、そのときにできたタイ人の親友がおりまして、彼に会うために毎年毎年タイに足を運んでいたのですが、僕の就職と同時に足を運べなくなり、気づけば音信不通になっていました。
ずっと気にはなっていたので何度か連絡を取ろうと試みたのですが、連絡がつかず、風の噂で実家に帰ってイカダ下りの仕事を手伝っているという情報だけが入っておりました。
それから10年。今から2ヵ月前のことです。
僕がサウナで汗かきながら備え付けのテレビを見てると「タイの秘境に嫁いだ日本人妻」という番組がやっておりまして、そこに出てきたんですよ。イカダ漕ぎながらアイツが。
僕は食い入るようにその番組を見ました。
しかし、高温のサウナで30分番組を連続視聴なんてなかなかできません。
それでも意識が朦朧とする中、僕は熱さに耐えながら番組を見続けました。
そして番組終了すると同時にサウナから飛び出てキーンと冷えた水風呂にダイブしました。
火照った身体を冷水がクールダウンさせていきます。辛かったサウナの時間を忘れさせてくれるひととき。全部忘れました。彼が今生活している村の名前も彼がやってる店の名前も。
どんだけ思い出そうとしてもシナプスとニューロンが完全に消滅してしまっていたので何も思い出せない。思い出せるのは「汗かいた」くらい。
僕は半泣きになりながら自宅に戻り、Facebookで事のあらましを書き綴りました。
「誰か見てた人はいないですか!?」「村の名前知ってませんか!?」
するとたくさんのコメントが付き、村の名前は「ソップイン村」だということがわかったのです。インターネットすごい。
協力してくれたGoogleの社員のコメントに「この川沿いのどこかにあるはずです!」とメルカトル図法みたいな引きの構図のGoogleマップURLを紹介されたりしたので、それを頼りに今夜タイへと旅立ってきます。
ちなみにアポなしなので無事会えるかわかりませんが、最悪会えなかったとしても立派な象使いになって帰ってきますので象でお困りの際はお声がけください。
社員全員連れて行くので7人の象使いが生まれる予定です。
また、山奥である可能性が高いので、ネット環境がなく連絡が取れないこともあるかと思いますが、ぬるい目で僕等の存在を忘れておいて頂けますと幸いです。
以上、「タイで検索したら出てきた画像素材」でした。くたばれっ!
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