第62年度スローガン
踏み出そう!新たな一歩
~心つながる名古屋を目指して~
理事長あいさつ
2010年、我がまち名古屋は、開府400年の大きな節目を迎えました。戦後の復興を目指し、23名の志高き若きリーダーのもと結成された、私ども公益社団法人名古屋青年会議所も、同時に60周年を迎えることができました。「修練」「奉仕」「友情」という崇高な三信条のもと、本年まで長きにわたり活動を続けてきました。そして、2011年、全国各地で我がまちのために活動している同志が集まり、この名古屋の地において、第60回の全国会員大会を開催させていただきました。名古屋だけでなく、近隣地域の運動・元気を、集まった全国各地704の青年会議所会員を通じて日本中に発信することで、輝かしい未来に向けて希望の扉を開くまたとない機会となりました。ご協力賜りました関係各所はじめ諸団体、市民の皆様に感謝申し上げます。
2011年、日本は大変な局面を迎えました。震災によって、多くの物が一瞬に飲み込まれ、なくなり、そして今でも見えない敵と戦っている方がたくさんいます。しかしながら、この国難に際し、日本人の中にはまだまだ、「公」の心が残っていることに気がついたのも事実です。無関心、無気力、無責任など、多くの日本人が自分のことしか考えていないと言われる中、国民全員が被災者のことを思い、自分にできることはないのか、真剣に考えました。
「まだまだ日本は捨てたもんじゃない!」
日本は有事の時ほど強くたくましく、困難を乗り越えてきました。悠久の歴史に培われた、美しい国民性を持ち合わせた、世界的に希有な国家です。経済不安、閉塞感に覆われていると叫ばれている昨今、日本を明るく元気にするのは青年である私たちの使命であると思っています。
昨今の情勢を「停滞」とするか「成熟」ととるか。それは、受け手次第であると思います。私どもの会員の多くは、高度経済成長期末期に生まれ、青春時代をバブル経済期におくり、その後、社会に出る頃はバブル崩壊に伴う不況のまっただ中でした。日本が成長から成熟への転換期を迎える頃、将来についての不安を抱えながら社会へはばたいた世代です。そんな我々だからこそ、明るい未来への責任世代である我々だからこそ、日本が変わらず世界をリードし続けるために、名古屋青年会議所は新たな一歩を踏み出します。
21世紀は、ほかとは違う工夫が必要な時代であり、一人ひとりの個性に基づいた想像力によって、国際競争に勝つことが求められます。確かな知識に支えられた生き抜くための知恵、その知恵から導き出される確かな判断力と変化することを恐れない行動力。我々自身がそうあるために、また、時代を担う子どもたちがそうあるべく、2012年、公益社団法人名古屋青年会議所は活動に邁進して参ります。皆様からの引き続きの変わらぬご支援をお願い申し上げます。
公益社団法人名古屋青年会議所 第62代理事長 末岡 仁