『仙治朗』は女子更衣室に隠れている。
今日こそは『魅神楽 麗華』を挫かせる為の、決定的な肉体動画を撮ろうと、高性能カメラを持ち、身を潜めていた。
女子達は水泳授業の為、仙治朗の狙い通り着替えにやってくる。
そこには一際目立つ麗華の姿も。
しかし、仙治朗の放つエロ臭気に敏感な（になってしまった）麗華は、まるで目に映っているかのように、仙治朗の潜んでいる死角を指差して、『このゴキブリめ！ 出てきなさい！』と啖呵を切る。
しかし意地になって、動画撮影を続行する仙治朗。
そこで麗華は仙治朗に対し、覚えたばかりの催眠呪文を唱えた。
すると、仙治朗の身体中は金縛りに遭い、全身の血管はマグマのように熱くなり、脳みそが射精時のようにホンワリ気持ちよくなってしまう。直後、意識を失う仙治朗。
仙治朗の意識が覚めると、そこは校門前の裏路地。
仙治朗は燃えるゴミと一緒に捨てられていた。
『呪術なんて信じねぇよ』とブツブツ愚痴りながらも、スゴスゴと校舎内へ戻る仙治朗。
仙治朗が教室に入ると、
麗華は女教師に授業中断を命じ、仙治朗へ毒々しい言葉を羅列する。
クラス中が麗華の言葉に肯き、女教師まで麗華に肩入れし、仙治朗を卑下する。
今度こそ沸騰するぐらい、頭に血が昇った仙治朗。
『麗華！いずれはお前の心も身体も、俺のモノだ！ 俺が望めば、お前の美肌を晒し！そして――』
と卑猥な発言を連呼する。
この発言が催眠命令になり、……なんと！？
みんなのいるド真ん中で、麗華は制服を脱ぎ始めてしまう！
麗華も自分が何をしているか分からず、『やっ！？やだ！』と衝動を抑えようとする。
しかし抗えぬ強制力で、ついに！みんなの居る前で素っ裸になってしまった！
催眠の正体は、悪霊による精神支配だと分かり、仙治朗は麗華へ好き放題、催眠命令を下す。対する麗華は、懸命に催眠から逃れるスベを図る。
だが、仙治朗は悪霊に毒されながら魂を吸われ続け、麗華の内面感情は地獄の苦しみへと進行……、最終的には二人とも、究極の選択を強いられることになってしまう。
