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国際
韓国、東北など8県水産物の輸入全面禁止 汚染水の懸念拡大理由に
2013.9.6 12:10
[韓国]
【ソウル=加藤達也】韓国政府は6日、東京電力福島第1原発の汚染水漏れを受け、福島など計8県の水産物の輸入を9日から全面的に禁止すると発表した。対象は福島のほか、青森、岩手、宮城、茨城、栃木、群馬、千葉の各県。8県からの輸入量は2012年で約5000トンで、日本産全体の約15%に相当するという。
韓国政府は福島第1原発の事故以降、日本政府の安全基準や措置に準拠し禁輸対象を福島を含む8県50種の水産物に限定していた。
今回の措置にあたり韓国側は、韓国国内で水産物全体の安全性への信頼が揺らぎ、日本産以外でも一部の水産物の売れ行きが激減するなど、経済に与える影響の懸念が大きくなったことを強調している。
韓国政府はこれまで、汚染水流出問題で日本政府の対策や流出状況に関する情報提供を評価していた。
今回、禁輸水産物の対象を拡大した背景について、韓国政府関係者は「連日数百トンの汚染水が海に流出していることで、国民の懸念が大きくなっている」と指摘。親族が集まる今月19日前後の中秋節の連休を前に、食品安全への関心が高まっており、政府としても対策をとらざるを得なくなったものとみられる。
韓国側は日本政府に対しこれまで以上に詳細な情報提供を求めていくほか、韓国産食品についても放射能検査の基準や実施を厳格化する方針だ。
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