今日の国内市況(9月6日):株式、債券、為替市場
(ブルームバーグ):きょうの国内市場の株式、債券、為替相場は以下の通り。
●日本株5日ぶり反落、米金利と五輪不透明感-不動産や金融、水産安
東京株式相場は5日ぶりに反落。米国の雇用統計発表を控え、米金利の上昇が警戒されたほか、為替の円安一服、五輪開催地決定への不透明感もあり、幅広い業種が売られた。直近の上昇が目立っていた不動産や金融株の下げがきつく、韓国が日本8県からの水産物輸入を全面禁止した影響で、水産株も安い。
TOPIXの終値は前日比10.02ポイント(0.9%)安の1147.82、日経平均株価は204円1銭(1.5%)安の1万3860円81銭。
三井住友アセットマネジメントの金本直樹シニアファンドマネジャーは、「景気回復に伴って緩やかに米長期金利が上昇するのは良いが、3%を超えて急ピッチで上昇するようなら、景気に悪影響を与える」と懸念を示唆。金利の急速な上昇を株式市場は歓迎しないとし、「投資家はリスクを回避するため、雇用統計前にいったんポジション(持ち高)を整理している」と話した。
●債券は下落、米10年利回り3%乗せ警戒-長期金利1カ月ぶり高水準
債券相場は下落。米国市場で量的緩和縮小観測を背景に米10年債利回りが2年ぶり高水準の3%台に乗せたことへの警戒感から売りが優勢となった。国内長期金利は1カ月ぶり高水準に達した。
現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の330回債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp)高い0.785%で開始。しばらく0.78%で推移したが、午後に入ると水準を切り上げ、0.79%と8月5日以来の高水準を付けた。5年物の113回債利回りは1.5bp高い0.29%。20年物の145回債利回りは1.5bp高い1.705%。30年物の39回債利回りは1.5bp高い1.83%と8月8日以来の水準に上昇した。
●円がほぼ全面高、株安で買い優勢-米雇用統計発表後の相場動向警戒
東京外国為替市場では、円がほぼ全面高となった。日本株の下落が鮮明になったのに伴い、円買いが優勢となった。
午後3時38分現在の円は主要16通貨のうち韓国ウォンとニュージーランド・ドルを除く14通貨に対して上昇。米国の量的緩和縮小観測を背景に前日、対ドルで1ドル=100円台に下落した円は、この日の午前7時すぎに一時100円23銭を付け、7月25日以来の安値を更新したが、取引が進むにつれて上昇に転じた。
更新日時: 2013/09/06 15:55 JST