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中国大使 日本側が歩み寄りを9月5日 20時17分
中国の程永華駐日大使は、福岡市で開かれた日中平和友好条約の締結から35年になるのを記念する式典で講演し、沖縄県の尖閣諸島を巡る問題について、日本側が歩み寄るべきだという考えを示しました。
この中で、中国の程永華駐日大使は、尖閣諸島を巡る問題について「平和友好条約締結時にも、紛争を棚上げして今後の解決を待とうという暗黙の了解ができた。しかし、昨年、日本が島を買い上げ了解事項を破ったために、中国側としても、領土主権を守る措置をとらざるを得ず、実力で現状を変えようとしているという言い方は当たらない」と述べました。
そのうえで「日本側が、実際の行動で歩み寄って対話や協議を続け、中日関係が1日も早く正常な発展の軌道に戻るようにしていかなければならない」と述べ、日本側が歩み寄るべきだという考えを示しました。
また、程大使は、過去の植民地支配と侵略に対し痛切な反省を表明した、いわゆる『村山談話』について「一部の政治家に『村山談話を修正したい』、あるいは『侵略の定義は定まっていない』という発言がみられる。このような発言はかつての戦争被害国の痛ましい記憶を呼び戻す」と述べ、見直しの動きをけん制しました。
式典では、村山元総理大臣も講演し「もし、村山談話を否定することになれば、私のあとに『談話を引き継ぐ』と言った総理大臣は、誤りやうそだったのかと、日本が不信を買うことになる」と述べました。
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