吉田茂の演説
北朝鮮の核実験以来、日本の軍備について考えることが多くなりました。
mixiのコミュニティなどで盛んに議論、討論がなされておりますので、よく参考にしたり、たまに議論に参加させてもらったりもします。
中川昭一政調会長の核武装議論の是非を問う問題では、左右両派の考えが聞けて大変興味深かったものです。
左翼的な考えの方には
「武器を持つことは戦争抑止には繋がらない」
という考えが多いようですのでこれについて考えてみました。
武器を持たない事はそれ自体悪いことではなく、むしろ理想的なことです。
全世界が、地球市民的な考えを持って、自国の利を追わずに地球全体のためにはこれこれこのように、などと考えてくれるのなら大賛成です。
しかし現実の世界を見てみましょう。
昔ほど剥きだしではなくなっただけのことで、現実には国家の利害、国家の欲の登場する場面がそこかしこに見られます。
と言いますか国家同士の関係に欲得、損得勘定抜きのものは存在してません。
強いものが勝つのが国際関係です。
善悪ではなく現実です。
これからも世界はそれで動いていくのです。
くり返しますが善悪や理想ではなく、現実で考えていくべきです。
そう考えていくと、武器は絶対必要なわけです。
技術立国日本の玄関先の鍵が開いていて、誰でも入れる状態であったら、欲にあふれた周辺国家はそれを狙うでしょうか?狙わないでしょうか?
鍵と言いますか戸締まりと言いますか、そういう防備が甘いからこそ拉致問題は起きました。
日本領土の竹島の簒奪も起きました。
中共によるガス田の資源簒奪も起きようとしています。
それを良しとしない考え方から防衛庁が省に格上げされたのだと思っていますし、朝鮮総連の特別扱いも少なくなってきているのだと思っていますし、教育基本法に「我が国と郷土を愛する態度を養う」という一文が登場したのだと思っています。
国家の防備も同じ土俵で語れるものだと思っております。
周辺諸国と話し合えばわかるなんて通じると思っている人は現実を考えていません。
国家の欲が全面に出てきている相手と誠意を持って話して通じるものですか。
今日本が行うことは、「下手に手を出すと痛い目に遭うぞ」と周辺諸国に思わせるほどの防備をすることです。
こう言うことを言うと、「戦前の軍国主義に戻るのではないか」と心配される方が多いようです。
歴史を勉強すべきです。
米英と利害で衝突したことは確かです。
それは善悪で計る事ではありません。
日本は必死に生存競争を勝ち抜こうとしたのです。
戦争に負けると現在の日本のように、アメリカの言いなりになってしまうことは戦前の方はわかっていたのです。
そして、米英のようにアジアの民を収奪の対象としか見ないような感性は日本の指導者は持っていなかったのです。
歴史を勉強すべきです。
日本が朝鮮半島や台湾、東南アジアで行った、思いやりのある施策を勉強すべきです。
よほど反日意識に凝り固まっていない限り、日本がいかにお人好し国家だったかがわかるはずです。
くり返します。
今日本が行うことは、「下手に手を出すと痛い目に遭うぞ」と周辺諸国に思わせるほどの防備をすることです。
最後に吉田茂元首相が昭和32年に防衛大学の卒業生に語った言葉を紹介させていただきます。
現実を骨に染みるほど知っている政治家の言葉を胸に刻みたいと思います。
君達は自衛隊在職中
決して国民から感謝されたり
歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない
きっと非難とか叱咤ばかりの一生かもしれない
御苦労だと思う
しかし
自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは
外国から攻撃されて国家存亡の時とか災害派遣の時とか
国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ
言葉を換えれば
君達が日陰者である時のほうが
国民や日本は幸せなのだ
どうか、耐えてもらいたい
ネット規制に繋がる総務省の新ガイドラインに抗議の声を!
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/51256020.html
何かを感じたらクリックお願いします→
| 固定リンク
コメント
吉田茂氏はよく判ってますね。
実際、阪神大震災を経験した人たちは
自衛隊の人たちに感謝していることでしょう。
まさに吉田氏の演説を具現化したモノの一つでしょう。
投稿: 椎名ヤスラ | 2006年12月27日 (水) 12時56分
最近では無いようですが、過去においては自衛官の子供達が学校で虐められたり、妻が自治会でつまはじきにされたりと言った事が多々あったようです。 我々の先輩達はその様な環境にもめげず、日々 国民の為、国家の為、そして自らの家族の為に、税金泥棒と罵られようが日夜訓練に励み今日の自衛隊を作り上げて来られたのです。考えると頭が上がりません。
私達自衛隊が日陰者である方が国民や日本にとって幸せであるとの吉田茂元首相の言葉に対しては確かにその通りだと思います。だからこそ日陰者である我々はいざという時の為に国民に信頼され、国民の負託に応えられるように勤めなければならない。 身に染みます。 日陰者の誇りを胸に明日からの勤務に邁進します。 駄文失礼しました。
投稿: 通りすがりの自衛官 | 2006年12月27日 (水) 17時19分
http://ameblo.jp/kuromaryu/entry-10021605006.html
現役自衛官さんいらっしゃい。
上記の話を聞いたことがありますでしょうか?
私は関西在住ですが、当時ボランティアにさえ行けませんでした。
頭が下がる思いです。
投稿: 椎名ヤスラ | 2006年12月27日 (水) 20時00分
http://ameblo.jp/kuromaryu/theme2-10002288685.html
ついでにもう一話。
投稿: 椎名ヤスラ | 2006年12月27日 (水) 20時05分
ヤスラさん 貴重なお話を紹介していただき有難う御座います。震災の時 私の乗る船は神戸の造船所で修理中でした。当然ながら、私たち海上自衛官も次の日から災害派遣に参加致しました。初日は陸上自衛隊に比べ装備も劣る我々に出来ることは警察による行方不明者の捜索のお手伝い位でした。崩れた家屋を人力で掘り起こし生き埋めになられた方を捜索しました。朝からかかって夕方でしたが一人の方の遺体を収容いたしました。もっと初動に装備が充実していればこの方も助かったのかもしれません。しかし あの状況では人力に頼るしか無かったのです。残念です。そして 翌日からは造船所の協力も得てポリタンクに水をいれ給水活動を行いました。自衛隊に入って人々の役に立てたと実感出来たのはこの時だけです。しかし、このような感情は震災に遭われた方にとっては不謹慎ですよね。やはり、我々は日陰者でいるべきなのでしょう。ただ、紹介してくださった話の様に感謝してくださる方がいらっしゃる事は我々にとっては最大の励みとなります。ありがとうございました。
投稿: とおりすがりの自衛官 | 2006年12月27日 (水) 21時11分
>自衛官さん
コメントありがとうございます。
インターネットを通じて段々と自衛官の方々の使命やご苦労が、庶民にもわかってもらえるようになってきたと思います。
皆さんのしている使命のほんの一部でも、ネットを通じて知ることができるので嬉しく有り難く思っています。
故吉田首相によると、今の状態はよくないのかもしれないですけど皆さんへの尊敬、感謝は押し留める事はできません。
今日も明日も、私たちを守ってください。
感謝を込めてお願い申し上げます。
>ヤスラさん
相変わらず行動力ありますね。
ええお話ですな。。。。涙ぐんでまいますわ
所でpippoさん捨てゼリフで逃げちゃいましたね 笑
投稿: 代吉 | 2006年12月27日 (水) 22時47分
自衛官さん
当時の村山首相がもっと早く自衛隊の出動を
考えたらと思うと奴は汚職なんかするより
更に外道首相ではないかと考えてしまいます。
代吉さん。
いつもお世話になっています。
pippoさんについて
所詮あんなもんでしょ?
人の揚げ足取るつもりが、逆に足下すくわれて発狂。
少しでも綺麗に幕引きしたいんでしょうけどそうはいきませんよ。
彼には、自分の醜さを思い知っていただきます。(笑
投稿: 椎名ヤスラ | 2006年12月28日 (木) 07時19分
理想だけで世の中渡っていけるほど甘く無いですよね。
相手が凶器を持っているのに自分は丸腰。
相手が有利な状態では説得を試みる事は不可能です。
戦争でもそうですが、かならず相手に損害を与えねば、講和の席についてくれません。
理想を掲げるなとは言いませんが、何より大事なのは
現状、現実なんですが。
隣国はわが国に嫉妬し、刃物をちらつかせ挑発、威圧している状態なわけで、そこへ無防備になれって言われても・・・w
これは極論になりますが、実際良いスーツを着て金品を大量に着けた状態でスラムや治安の悪い場所に行き、無傷で帰ってこれる事を証明してから論ずるべきではないのかと思っています。
口で言うだけで出来なくても責任取りませんと言うのは納得できるはずもないです。
>>通りすがりの自衛官さん
私は震災で自衛隊さん感謝しても仕切れぬほど助けて頂きました。
一日たりとも感謝を忘れた事なんてありません。
自衛隊の皆さんは私の永遠の英雄です(○'ω'○)
もし有事になれば、国の為、同胞の為に文字道理、命を懸けて戦う。
それを自分には関係無い、税金泥棒などと罵りTVを見ながらビールを飲む人。
他者の目から見てどちらがより美しく見えるんでしょうかね(╬☉益⊙)
何も出来ないのであれば出来ないなりに、出来る人に感謝し、形は無くても祈るくらいの事をしても良いと思うんですが。
私は単純に生きてるだけの無能な凡人です。
そんな人間からすればやはり自衛官さんは英雄なのです。
臆面もなしに言えますね、私は自衛隊を愛してると(○'ω'○)
投稿: ねこまたまさき@3DK | 2006年12月29日 (金) 19時45分
おおまさきさん
コメントありがとうございます。
>理想を掲げるなとは言いませんが、何より大事なのは
現状、現実なんですが。
隣国はわが国に嫉妬し、刃物をちらつかせ挑発、威圧している状態なわけで、そこへ無防備になれって言われても・・・w
そうなんです。
日本の持っている経済力防衛力と、日本のすぐ隣にある三国の特質を見ていけば算数のように答えがわかることなんです。
経済力=一流
防衛力=アメリカ頼み
こんな国を隣国が怖れるものですか
まさきさんは震災に遭われた方だったんですね
ヤスラさんが出してくれたお話読んで私も涙ぐんでしまいました。
自衛官さん
我々をいつも守ってくれてありがとう。
憎まれようが何だろうが国民を守る使命を持っていてくれてありがとう。
馬鹿みたいに高いお金貰ってるわけじゃないのに生命いつも張ってくれてありがとう。
投稿: 代吉 | 2006年12月29日 (金) 22時46分
>君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。
きっと非難とか叱咤ばかりの一生かもしれない。御苦労だと思う。
しかし、自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。
言葉を換えれば、君達が日陰者である時のほうが、国民や日本は幸せなのだ。
どうか、耐えてもらいたい。
この言葉は今の自衛隊にも大きな影響を与えている言葉だと思います。いい言葉です。
投稿: 耕 | 2006年12月29日 (金) 23時16分
>耕さん
隊員さんの多くは、忍耐や謙虚など、我々が失っている沢山の美質を持ってらっしゃるように思います。
必要最低限の軍備を持ち、国際間でも必要最低限のアピールを行う慎ましやかな美しい日本になりますように。。。
なんて初夢が見たいですね
投稿: 代吉 | 2006年12月30日 (土) 14時30分
正義とはゼロの数字だ。力という数字が左にないと意味がない
投稿: delphinidae | 2007年1月 1日 (月) 10時48分
や デルさん おめでとうございます。
おすすめのブラウザ入れてみましたぎょん
投稿: 代吉 | 2007年1月 1日 (月) 17時08分
日本の「軍備」が括弧付でなくなる事は、国家の在りようとして正常だと、考えます。
ただ、この国のどこにプロの軍人がいます?
この国の誰が傭兵を受け入れることにGoと言うのでしょう。
私の中では、プロの軍人が育つまで、30年は掛かると予測します。
現実に、中国及び韓国、北朝鮮を仮想敵国とし、早急にケースメソッドを立ち上げるべきと考えます。
軍備は、省庁主導があまりにハイコストである分、産業としての軍備サービスの充実を急がねばなりませんね。
投稿: David yagi keisuke | 2007年1月 3日 (水) 00時16分
>Davidさん
コメントありがとうございます。
明治と今とでは情勢が違うので、明治維新後三十年で日本の軍備が一流国並になったのとは色々相違点がありましょう。
しかし数は少なくとも上で書き込んでくださる自衛官様、
私が日韓翻訳チャットで時々話す自衛官様
どちらの方も十二分にプロ意識にあふれていらっしゃいます。
国民みなが軍事オタクのようになる必要はないのでしょうから、自分たちはこういうプロの言葉に耳を傾けて。。。
と言ってもそれは文民統制から外れるからいけないのかなあ。
中共という、反日はやめられないのに日本の物資金銭技術援助は死ぬほどほしいという国にどう相対していくか、これホント難しいですね。
今のところ慰安婦問題ばかり掘り下げてますが、最近黄文雄さんの中国に関する本を読んでいます。
まとまれば何か特集して書きたいですね。
歴史家でも何でもない自分がそんなの勉強してどうするのかとも思います。
しかし、この読書層の厚さこそが日本の財産のはずだと思い直します。
共に日本の事を心配して参りましょう。
しかし中華街で共に飲んだくれる事も心配して参りましょう。
投稿: 代吉 | 2007年1月 3日 (水) 11時50分
Hello! Good Site! Thanks you! ovixnjocomk
投稿: rsrpqtrejk | 2007年10月 2日 (火) 23時40分
また、自衛隊に感謝しなければならない事態になってしまいました。なんかもう、福島の最前線で体張って日本を守ってくれてることに対して、ありがとうといいたい。
投稿: | 2011年3月27日 (日) 01時47分
この後に、こんな言葉が続きます・・・
「自衛隊の将来は、君たちの双肩にかかっている。しっかり頼むよ。」
講和条約の調印式の後、吉田は安保条約の調印式の会場に、単身赴いたと聞きます。
さらには、講和条約の調印文書にサインした名前は複数あるのに対し、
安保条約の調印文書にあるサインは、吉田茂のみ・・・
こんなところにも、吉田の人間性が伺えるように、感じています。
実際に、安保条約の調印式会場に同行した官僚に対し、
「君の将来に傷がつくから、君はここで待っていなさい」
・・・と、仰せられたことを聞いたとき、ここ2~3代の首相に、
吉田の爪の垢を飲ませてやりたい・・・
そんな風に思いました。
投稿: けい | 2012年6月26日 (火) 02時00分
I strictly recommend not to hold back until you earn enough money to buy all you need! You can get the loan or just consolidation loans and feel fine
投稿: Lucile20Wise | 2012年6月27日 (水) 07時09分