アニメ界の巨匠・宮崎駿監督が長編映画製作から引退すると1日に発表されたが、この発表に周囲はひやひやだ。
宮崎監督の最新作「風立ちぬ」は公開以来、7週連続で興行収入1位。累計でも88億円に達している。「映画は普通、公開から時間がたつにつれて客足が落ちていく。でも『風立ちぬ』は6週目より7週目の方が、興収がアップした。こんなことはまずありまえませんよ」(映画関係者)
今後「風立ちぬ」には“引退特需”がありそう。宮崎監督の引退は、イタリアで開催中の「第70回ベネチア映画祭」で製作会社「スタジオジブリ」の星野康二社長が発表したが、それ以来、日本のみならず海外でもこの話題で持ちきりだ。
引退発表から初の週末となった7~8日は「また劇場に足を運ぶお客さんが増えるのでは」と予想されている。この予想が当たると、影響を受けるのが今週末に公開予定の映画だ。
「最も客が入る第1週に『風立ちぬ』にお客さんが流れては死活問題。今週公開の映画のスタッフは『余計な時期に引退発表しやがって』と怒っていた」(同)
さらに、今回の監督引退発表で「『風立ちぬ』がベネチアでも何らかの賞を取るだろう」ともささやかれている。「もし最高賞である“金獅子賞”を受賞したら、宮崎監督一色になる」(同)
もろに影響を受けそうなのが、芥川賞小説が映画化された「共喰い」など約20本の7日公開作だろうが、それ以上に、ひやひやしているのが、14日公開の中居正広(41)主演の「劇場版 ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL」だ。嵐の櫻井翔(31)が主演した「映画 謎解きはディナーのあとで」も公開初週に、公開3週目の「風立ちぬ」に2位に敗れた。ジャニーズにとって中居で2連敗を喫するわけにもいかない。
引退発表でここまで周囲を混乱させる宮崎監督こそ、映画界最後の大物かもしれない。
ナイターSG「第59回モーターボート記念」、1日行われた優勝戦は毒島誠(29=群馬)が先マイから早々と独走に持ち込み、SG初制覇を成し遂げた。