中日が5日の広島戦(マツダ)に8―3と快勝。3位・広島とのゲーム差を再び「2」に縮めた。3本塁打を含む10安打と打線が爆発。高木守道監督(72)は「ここんとこ、勝つ時はホームランが効いとる」とニヤケ顔だ。しかしながら、その舞台裏は超緊迫ムードだった。試合中、老将が先発・大野の交代時期をめぐって今中慎二投手コーチ(42)と一触即発状態になっていたのだ。
大野は3回に2点を先制してもらいながら、直後に同点2ランを被弾。打線は4回に高橋周の適時三塁打で再び2点勝ち越したが、その裏、2四球で二死一、二塁のピンチ。これに高木監督のイライラモードのメーターが振り切れてしまった。
「俺はもう大野を代える!」と老将がブルペンにつながる電話に手をかけたところを、今中コーチが「5回まであともう1イニング我慢してください」と必死で説得。「じゃあ、点を取られたら責任取るんか!」と声を荒らげる高木監督に今中コーチが「はい」と答えて、その場は何とか収まったという。
だが、大野は4回こそ無失点で切り抜けたが、5回に安打と四球と自らの暴投で二死一、二塁としてエルドレッドに適時打を許し1点差。高木監督は「点を取られた」として、そこで大野を降板させた。当然、老将の機嫌がいいわけがない。その後はコーチ陣や選手らにグチをこぼしまくるなど大荒れだったそうだ。
高木監督は「今中とはベンチでそういうやりとりばかりしとるよ」と事もなげに話したが、チーム関係者は「勝ったから良かったものの、もし負けていたら何が起きていたか分からない。今中コーチに約束通り“責任”を取らせていたかもしれない」と冷や汗タラタラ。昨季は権藤博前投手コーチ(74)とセブンティーバトルを繰り広げた高木監督。今年もまた目が離せなくなってきた!?
ナイターSG「第59回モーターボート記念」、1日行われた優勝戦は毒島誠(29=群馬)が先マイから早々と独走に持ち込み、SG初制覇を成し遂げた。