日本代表が臨むキリンチャレンジカップ・グアテマラ戦(6日、大阪・長居)に向け“新リーダー待望論”が出ている。これまでザックジャパンをけん引してきたMF本田圭佑(27=CSKAモスクワ)とFW香川真司(24=マンチェスター・ユナイテッド)が不安を抱えているからだが、新たなリーダーには誰が最適なのか。“ダブルエース”に代わって指名されたのは、今季絶好調のDF長友佑都(26=インテル)だ。
ピッチ内外で大きな影響力を持ち、ザックジャパンを支えてきたエース本田は、今夏のACミラン(イタリア)移籍に失敗。本田を指導した経験のある関係者は「ミラン(移籍)は大きな目標にしていたから、モチベーションにかかわってくる」。さすがの本田も精神的な落ち込みは隠せないようだ。
また日本代表の10番を背負う香川も、厳しい状況に立たされている。所属するマンUでは今季開幕から出番がない。さらにデービッド・モイズ監督(50)は愛弟子であるベルギー代表MFマルアン・フェライニ(25)を加入させた。香川は「当たり前」と強がって見せたものの、大きなショックを受けているようだ。
これまで日本代表は“ダブルエース”と呼ばれる本田と香川がけん引してきた。チーム内で大きな発言力を持つリーダーは、実績はもちろんのこと、常にプレーで見せなければ他選手に示しがつかない。ところが、今回は2人のエースに不安要素が多い。
イレブンも現状を危惧しており、新たなリーダー役は必要。そこで待望されているのが、インテルで開幕から2試合連続ゴールを決めた長友だ。DF酒井高徳(22=シュツットガルト)は「佑都君はさらに技術も上がっているし、結果を出していること、あの姿勢にはみんな注目している。話していても見習うべきことが多い」と絶好調男を“推薦”した。
実際に長友は本田、香川と「ビッグ3」と呼ばれている。実力、フレンドリーな人柄ともにリーダーには最適。イレブンも長友なら納得の姿勢なのだ。長友も「自分でもプレーで見せていきたいし、話し合ってもいきたい」とザックジャパンを背負う覚悟を示している。チーム再建に向けたキーマンとなりそうだ。

ナイターSG「第59回モーターボート記念」、1日行われた優勝戦は毒島誠(29=群馬)が先マイから早々と独走に持ち込み、SG初制覇を成し遂げた。