Updated: Tokyo  2013/09/06 16:55  |  New York  2013/09/06 03:55  |  London  2013/09/06 08:55
 

汚染水、五輪にまったく問題ない-安倍首相がG20、IOC総会へ (1)

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  9月4日(ブルームバーグ):安倍晋三首相は4日午前、ロシア・サンクトペテルブルクでの20カ国・地域(G20)首脳会議とアルゼンチン・ブエノスアイレスでの国際オリンピック委員会(IOC)総会出席のため、政府専用機で羽田空港を出発した。首相は2020年の五輪開催地決定について「秒読みの段階に入った。ブエノスアイレスではこの日本の熱気をIOCの皆さんに伝えて東京招致を勝ち取りたい」と記者団に抱負を語った。

首相はまた、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題について「政府が前面に出て完全に解決をしていく」と国費投入による対策実行を強調。その上で「7年後の20年には全く問題はないということをよく説明していきたい」と東京の五輪招致をめぐる懸念払拭に努める考えを示した。

G20は5、6の両日開催されるが、安倍首相は会議を途中で切り上げ、直接ブエノスアイレスに乗り込み、東京が日本時間7日午前に行うプレゼンテーションに参加する。

菅義偉官房長官は4日の会見で、東京招致について、世界で最も安心安全な都市で、コンパクトな中でしっかりした大会を開催できる用意がある-などの点をアピールしてきたと指摘した。

一方、東電は同日、福島第一原発の地上タンクから汚染水が漏れ出た問題で、毎時2200ミリシーベルトの放射線量を計測したと発表した。一連の汚染水漏れでは最も高い放射線量となる。

外務省は汚染水対策に関する報道機関への電子メールで、日本は食品と水に関して世界で最高レベルの基準を設定し、厳しいモニタリングを行っていると安全性を強調している。

記事についての記者への問い合わせ先:東京 広川高史 thirokawa@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.net

更新日時: 2013/09/04 18:08 JST

 
 
 
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